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10月14日金曜日 スイーツ塩見のあま~いお話

スイーツ塩見のあま~いお話
お菓子作りを趣味とする塩見啓一アナウンサーの
スイーツうんちくコーナーです。

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今週のスイーツ「ヨーグルトポムポム」

ポムはフランス語でリンゴの意味。
ヨーグルトとリンゴを使ったお菓子ということで、

料理研究家のマドモアゼルいくこさんが1978年(昭和53年)に発表した「秘密のケーキづくり」で紹介したお菓子。

印刷技術の発達により、昭和40年代後半から写真をふんだんに取り入れたお菓子作りの本が出版される中、昭和53年に出版されたこの本には写真が一枚もない。
昭和29年生まれで多摩美術大出身のマドモアゼルいくこさんは、イラストのみでの本を出版。この本がお菓子作りをしていた人に相当な影響を与えたようで、今でもこのレシピを紹介するアマチュア料理研究家が「ボロボロになるまで読みました。」「母が作ってくれました。」などのコメントを寄せている。
ちなみに発売当時650円だった本は、絶版になっており、2002年に復刻版が出されたものの、それも絶版。そして、1978年の本を今手に入れようとすると2000円から3000円が相場となっている。
写真も無いこの本が画期的だったのは、プロではない、アマチュアの視点から本が書かれているということ。例えば、それまでの本では小麦粉は必ず2回はふるいにかけることとなっているが、大きな作業台もなく、普通の手狭な台所でこれをやるのは大変だった。
しかしこの本ではきっぱりと「1回ふるえば大丈夫」と書かれていた。
そのほかにも、バターの代わりにマーガリンでも大丈夫とか、チーズケーキを作るのに、クリームチーズの裏ごしは必要ないとか、それまでの本がプロ仕様でお菓子作りの門戸を狭めていたのに対し、多くの人がお菓子作りに親しむきっかけとなった本である。

私もこの本を手に入れてから、各段にお菓子が作れるようになっただけでなく、レパートリーが一気に増えた。このコーナーで紹介したレアチーズケーキは、この本のレシピ。
「ヨーグルトポムポム」は本の最初に出てくるレシピで、ほぼ混ぜて焼くだけで出来るというもの。あっけないくらいの料理だが、意外なくらい美味しいものである。


さあ~それでは今週も作ってまいりました!!
スイーツ塩見手作りの「ヨーグルトポムポム」です。ど~ぞ

(このコーナーでは、毎週、紹介するスイーツをスイーツ塩見が手作りします!)


         byスイーツ塩見


 
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