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9月16日金曜日 スイーツ塩見のあま~いお話

スイーツ塩見のあま~いお話
お菓子作りを趣味とする塩見啓一アナウンサーの
スイーツうんちくコーナーです。

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今週のスイーツ「ベイクドチーズケーキ」

チーズをお菓子として食べた歴史は、紀元前2100年ごろのメソポタミアまでさかのぼる。この時代に作られた辞書の中に「蜂蜜チーズ」という単語が登場する。
同じくメソポタミアではチーズを材料としたフルーツケーキもあった。

チーズ自体は紀元前7000年ごろからあったとされ、当然、チーズと蜂蜜や砂糖、
フルーツなどの甘いものと食べる機会はあったと考えられる。

古代ギリシャに存在した「トリヨン」という食べ物は、チーズに乳や卵、小麦粉を混ぜて茹でたもので、チーズプリンに近いものだそうで、正確な起源は分かっていないが、トリヨンは紀元前776年の第1回のオリンピックに、選手たちに提供されていた。
また紀元前5年にはギリシャの医師によって、チーズケーキに似たお菓子の料理法が記述されている。
現在のチーズケーキに近いものは、1390年のイギリスの料理本に見られる「サンボケード」というお菓子で、イギリス人がチーズケーキを発明したという主張もある。
一方で、ポーランドの「セルニク」だという説がある。「セルニク」はポーランド語で「チーズケーキ」を表す単語だ。このセルニクは、ポーランドのポドハレ地方で中世前期から作られていたお菓子で、上下にパイ生地を敷き、中身は白チーズとカスタードクリームを混ぜた生地になっている。このセルニクは、1800年頃に、
ユダヤ人によってアメリカに
伝わる。
1872年になり、いろいろな材料と混ぜやすいクリームチーズがアメリカで発売されると、チーズケーキはニューヨークの多くのレストランで提供されるようになった。またニューヨークの街でよくみかけるチーズを使ったケーキということで、
チーズケーキは、自然と「ニューヨークチーズケーキ」と呼ばれるようになった。


日本でチーズケーキが紹介されるのは100年後。戦後、外国人の店でチーズケーキを提供するところが出てくるが、日本人の店でチーズケーキが出されたのは、1960年代。しかし、ブームになるまで多くの人が食べるというものではなかった。
関西では、モロゾフがベイクドチーズケーキを仕掛ける。それが昭和44年に発売されたモロゾフの「デンマークチーズケーキ」
開発のきっかけは、当時の葛野友太郞
(社長が商用で訪ねたドイツでのこと。
現地で「ケーゼクーヘン」と呼ばれるチーズケーキを食べて斬新な味に衝撃を受けたという。「これを日本で売りたい」と葛野社長は思った。

しかし、チーズの香りと味は当時の日本人にはなじみがなかった。そこでデンマークのメーカーに、口あたりよく改良したクリームチーズを特注して開発したという。レモン風味も効かせ、あっさりした味に仕上げた。

さあ~それでは今週も作ってまいりました!!
スイーツ塩見手作りの「ベイクドチーズケーキ」です。ど~ぞ

(このコーナーでは、毎週、紹介するスイーツをスイーツ塩見が手作りします!)


               byスイーツ塩見


 
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