6月20日放送『丹野みどりのよりどりっ!』では、睡眠に関するちょっとした疑問について、睡眠の専門家である名古屋市立大学病院睡眠医療センター長の中山明峰先生に丹野が伺いました。
今回は特に、よく眠れないという方が抱く疑問を集めてみました。
お酒を飲むとよく眠れるは間違い?
寝酒が良くないのはなぜ?
まず最初の質問は、「寝る前にお酒を飲むのは良くないのですか?」。
なかなか寝付けない方がお酒の力を借りて眠るということはありますが、これは睡眠にとって良いことなのでしょうか。
良くないことが2点あり、1つは本当の意味では眠れていないということです。
お酒を飲んで2~3時間後、アルデヒドという物質に分解されますが、これは脳を興奮させて私たちを起こさせる力を持っており、一見寝ているように見えて、脳波を取ると悪い脳波になっています。
とは言うものの、家での晩酌は欠かせないという方は、お酒を飲み終わってから寝るまでに3時間以上空けた方が良いとのことです。
寝るためのルーティーンにお酒を使ってしまうと、寝られなくなった時さらにお酒の量が増える、という悪循環を引き起こしてしまいます。
なかなか寝付けない方がお酒の力を借りて眠るということはありますが、これは睡眠にとって良いことなのでしょうか。
良くないことが2点あり、1つは本当の意味では眠れていないということです。
お酒を飲んで2~3時間後、アルデヒドという物質に分解されますが、これは脳を興奮させて私たちを起こさせる力を持っており、一見寝ているように見えて、脳波を取ると悪い脳波になっています。
とは言うものの、家での晩酌は欠かせないという方は、お酒を飲み終わってから寝るまでに3時間以上空けた方が良いとのことです。
寝るためのルーティーンにお酒を使ってしまうと、寝られなくなった時さらにお酒の量が増える、という悪循環を引き起こしてしまいます。
お酒を飲んで眠くなるのはなぜ?
ここで丹野が、「家でリラックスしながらお酒を飲んでいると、実際に眠くなってしまいますが、これはどういうことでしょうか」と尋ねました。
中山先生は、これは勘違いであって、お酒を飲んで眠れる人は睡眠負債を抱えている状態であるだけだと説明しました。(催眠負債については、過去記事「おそろしい催眠負債。眠りが足りない人には『心当たり』がある!?」参照)
また心配なのは、早めにお酒を飲んで夜7時や8時に一度寝てしまい、そこから睡眠障害が起きてしまうことだとも語りました。
ただ、中山先生自身も当然お酒を飲むことがありますが、その場合は深夜に脳波が悪くなって睡眠の質が悪いことを認識した上で、その日はいつもより長く寝たり、翌日は昼寝を取ったりしているとのことです。
中山先生は、これは勘違いであって、お酒を飲んで眠れる人は睡眠負債を抱えている状態であるだけだと説明しました。(催眠負債については、過去記事「おそろしい催眠負債。眠りが足りない人には『心当たり』がある!?」参照)
また心配なのは、早めにお酒を飲んで夜7時や8時に一度寝てしまい、そこから睡眠障害が起きてしまうことだとも語りました。
ただ、中山先生自身も当然お酒を飲むことがありますが、その場合は深夜に脳波が悪くなって睡眠の質が悪いことを認識した上で、その日はいつもより長く寝たり、翌日は昼寝を取ったりしているとのことです。
薬への依存性に注意
次の質問は「よく眠れると称した薬や睡眠導入剤は使っても良いのでしょうか」。
中山先生は「市販の薬はあまり薬物としての規制がかかっておらず、植物から作られているものなどが多いため、自分に合うものを使ってもらえれば良い」と答えました。
しかし一方で、最近薬物で問題になっているのは、かつて使っていた精神安定剤などを長年使ってきた場合、依存してしまい、認知機能を下げたり、手が震えたりといった副作用が起こってしまうという点です。
そこで、多くの医者が睡眠薬を処方する時は、いきなり精神安定剤を使うのではなく、違う薬物を使うのが現在の常識とのことです。
依存を防ぐためには、1回飲んで、ちょっと良くなってきたら止めることを中山先生は勧められています。
依存については、「薬を飲むのを忘れて寝られた日があり、飲まなくてもせっかく寝られたのに、夜中に『睡眠薬を飲み忘れた!』と飛び起きた」という笑い話もあるぐらいで、眠れないかどうかにかかわらず、薬を飲むことをルーティーンにしてしまうと、良くないようです。
中山先生は「市販の薬はあまり薬物としての規制がかかっておらず、植物から作られているものなどが多いため、自分に合うものを使ってもらえれば良い」と答えました。
しかし一方で、最近薬物で問題になっているのは、かつて使っていた精神安定剤などを長年使ってきた場合、依存してしまい、認知機能を下げたり、手が震えたりといった副作用が起こってしまうという点です。
そこで、多くの医者が睡眠薬を処方する時は、いきなり精神安定剤を使うのではなく、違う薬物を使うのが現在の常識とのことです。
依存を防ぐためには、1回飲んで、ちょっと良くなってきたら止めることを中山先生は勧められています。
依存については、「薬を飲むのを忘れて寝られた日があり、飲まなくてもせっかく寝られたのに、夜中に『睡眠薬を飲み忘れた!』と飛び起きた」という笑い話もあるぐらいで、眠れないかどうかにかかわらず、薬を飲むことをルーティーンにしてしまうと、良くないようです。
病院に行く前にすべきこと
最後の質問は、「眠りに関する不安がある時は、病院のどの科を受診すれば良いのでしょうか」。
この春からは政府も薬物規制を始めていますが、これはあらためて薬の副作用がクローズアップされ、できるだけ薬を使わない方が良いためです。
病院に行く前に、まずは健康な睡眠を取るように自分の生活や環境などを整えてみる事が大事です。
それでもダメならかかりつけ医に相談、それでもどうしても解決しない場合は、睡眠に関する専門科に行くことを中山先生は勧めました。
ここではいろんな検査があり、患者さんに負担をかけることもあるため、ある程度慢性化して近所の病院では困難という方を主に対応しているためとのことです。
(岡本)
この春からは政府も薬物規制を始めていますが、これはあらためて薬の副作用がクローズアップされ、できるだけ薬を使わない方が良いためです。
病院に行く前に、まずは健康な睡眠を取るように自分の生活や環境などを整えてみる事が大事です。
それでもダメならかかりつけ医に相談、それでもどうしても解決しない場合は、睡眠に関する専門科に行くことを中山先生は勧めました。
ここではいろんな検査があり、患者さんに負担をかけることもあるため、ある程度慢性化して近所の病院では困難という方を主に対応しているためとのことです。
(岡本)
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