鳥居が赤い理由

丹野みどりのよりどりっ! / カルチャー

昨年の11月に、こどもの七五三で神社に行ったというAさん。
その時に赤色の鳥居が目に付き、「どうして鳥居は赤色なんだろう?」と気になったそうです。

3月19日の『丹野みどりのよりどりっ!』では、「鳥居」についてのキニナルを調査しました。

今回の回答者

今回のキニナルに答えていただいたのは、「神社専門メディア 奥宮(おくみや)」の神社ライター、みーこさん。

「神社専門メディア 奥宮」はホームページ制作会社「シィ・アイ・エフ」が運営している、神社専門のWebメディアで、全国各地の神社で神主さんに取材をし、記事を書かれています。

元々みーこさん自身の趣味が神社参拝で、様々なサイトを見ていたそうなのですが、もう一歩踏み込んで、神社の歴史や魅力を紐解く信頼性の高いメディアがあったらいいなと思い、ご自身で立ち上げられたのがこの「奥宮ーOKUMIYAー」です。

鳥居が建っている理由・鳥居が赤色の理由

まずは「どうして鳥居があるのか?」、そして本題でもある「鳥居が赤色なのはなぜか?」について伺ってみました。

みーこさん「ここからが神様のいる神聖な場所だよという目印の役割をしています。また、大きな神社などではいくつか鳥居があるところもあります。ここからだんだん神様に近づいていますよということを表しています。
鳥居をくぐる際には、是非神聖な場所に入らせていただくという気持ちを持ってもらうといいと思います」

丹野「では、どうして赤色の鳥居が多いのでしょうか?」

みーこさん「実際には黒も白もありますし、石でできたもの、コンクリートでできたものなど様々なバリエーションがあります。その中でも赤色=朱色の鳥居はよく目に付くと思います。

理由は諸説ありますが、赤色には魔よけの意味があったりだとか、血の色として生命力を表しているという説もあります。また、辰砂(しんしゃ)という朱色の塗料には防腐剤としての役割もありました」

いろんな意味や役割から赤色になっていたわけですね。
 

鳥居の語源

では、どうして「鳥」が「居る」と書いて「鳥居」なのか、語源に迫ってみました。

みーこさん「こちらも諸説あります。まず、古事記のエピソードの中にこんな話があります。天照大神が洞窟に隠れてしまい、他の神々が外に出てくるよう説得する際に、鳥を木にとまらせて鳥に鳴かせたという話があります。その際の鳥の止まり木が鳥居の起源になったという説があります」

丹野「とても納得してしまいました」

みーこさん「他にも、『通り入る(とおりいる)』という言葉が変化して『とりい』になった、とする説もあります」

丹野「そもそも、鳥居って日本のものなんですか?」

みーこさん「海外から来たという説や、日本で生まれたという説もあります。インドでできたものが原型ではないか、という説なんかもあります。

実際、形が似ているものは他の国にもあって、例えば、アイルランドには石でできた鳥居に近いものがあったりもします」
 

鳥居の形

鳥居と聞いてイメージするのは、いわゆる神社の地図記号で見るような鳥居の形だと思います。あの形以外にもあるのか伺ってみました。

みーこさん「そもそも、よくイメージされる鳥居の形ですが、神社の入り口を表す『門』という役割から『門構え』の形であること、まっすぐな自然木を使って強度を保つ必要があったこと、といった観点から必然的に今のような形になったのではないかと思われます。

また、鳥居ができる前は二本の木の間に縄を掛けて神域を示していたため、その形が原型とも言われています」

丹野「バリエーションはいろいろあるんですか?」

みーこさん「そんな鳥居ですが実はいろんな形があり、わかっているだけでも60種類以上あるとされています。

そして、鳥居の形は大きく2つに分けられます。ひとつが『神明鳥居』です。柱が直線的な鳥居で、イメージするなら装飾やデザインもあまりないシンプルな鳥居を指します。
伊勢神宮にある鳥居はまさにこの神明鳥居で、同様に天照大神を祀っている神社ではこの神明鳥居が多いです。

もうひとつが『明神鳥居』といい、曲線的で色や装飾の多い鳥居を指します。鳥居の上に三角のピラミッド型の装飾があるものや上から見ると三角形になる『三柱鳥居』など、実はいろんな種類の鳥居があるんですよ」

お寺にも昔の名残で、鳥居があるところもあるそうです。いろんな鳥居を探しに、出かけてみてはいかがでしょうか?
(おきな)
 
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2019年03月19日16時33分~抜粋

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