フライパンやお鍋でドーンと、あの具だくさんの黄色いご飯が出てきた日にはね、
「もう、レッツ・パーティ!ですよ」
誰もいなくてもパーティ気分が盛り上がる、と丹野みどり。
なんかハッピーね、と関先生も言葉を重ねます。
関先生によると、パエリアというのは鍋の名前から来ているとか。
丸くて、浅くて、両手が付いているお鍋がパエリアで、この鍋を使ってバターライス、ピラフのようなものを作るという意味だそうです。
さて、今回パエリアを作ると知って、丹野みどりがポツリ
「あのー、先生ね、よく鮮魚コーナーに行くとそばに、パエリアの素っていうスープの素みたいなのが売っていて……」
「え!」
関先生、どうやらこのようなお手軽商品があることを今まで知らなかったご様子。
関先生には必要ありませんものね。
しかし、
「パエリアもやっぱしね、フライパンひとつ。もう本当に簡単なんですよ」
トックも、
ボルシチも?鍋ひとつで簡単に作ることができたので、今回も関先生マジックで簡単に!お願いします。
まずはお米を前もって洗っておきます。
大切なのは、水切り。
しっかりと30分ほど置いておきます。
パエリアといえば、たっぷりの具材ですよね。
お肉やエビ、イカにムール貝。
まあムール貝はなければ、アサリやハマグリなど、手に入りやすい貝類で良しとしましょう。
あとはトマトでしょうか。
そのあたりの具材があればできてしまいますが、ただひとつ、
あの黄色いご飯にするには
サフランが必要です。
「何が高いかっていったら、サフランが高い」
パエリアを作るにあたって、もっとも高価な材料が、このサフラン。
「こんなちょっとで、んーって感じなの」
実感がこもる関先生。
前に旅行に行ったときに、安いものを買ってきたら、味が全然違ったそうです。
やっぱり安いものを買うとおいしくないのだとか。
「え!?サフランは黄色く色を付けるだけじゃなくて、お味にも影響するんですか!?」
絶句する丹野みどり。
しますよー、します、します、と繰り返す関先生。
「色付けるだけだったら、ターメリックでもいいじゃないですか」
言われてみれば、たしかにそうです。
とあるリスナーさんからも、「我が家ではカレー粉を使って『パエリア』と言い張っていました、家族が外食するようになってからその手は使えなくなりましたが」とおたよりを頂きました。
とにかく、サフランは色だけでなく、味に大きく影響する。
「こう、本当にこう、なんともいえない優しいお味、香りがしてくるの」
ですから、パエリアを作るなら、必ずがんばって、サフランを買うということ。
関先生曰く、ちょっと目玉が飛び出す、そうですが、手を出してみてください。
そして、手を出したら最後
「パエリア攻めですよ、元を取るために」
どんな攻撃ですか、丹野さん。
「ブイヤベースもあるよ」サラッと逃げ道を作る関先生でした。