名古屋おもてなし武将隊® 戦国音絵巻

名古屋おもてなし武将隊 徳川家康が『サザエさん』に登場!

400年前より現代に蘇りし戦国武将の集団・名古屋おもてなし武将隊が、ラジオ界の天下一を目指す番組『戦国音絵巻』。
10/7の”出陣”は、徳川家康、前田利家、陣笠隊の足軽・凛太郎(りんたろう)です。

この日、恒例の人気企画「武士語変換」で取り上げられたお題は、「アニメ」でした。

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「アニメ」を戦国時代っぽく言うと?

現代では普通に使われている言葉でも、戦国時代では通じないものが当然たくさんあります。
それを、武将隊の面々でもわかりやすい言葉、つまり“武士語”に変換していくという企画です。

出陣した3名がそれぞれ独自に考えた武士語を発表。えまき~(音絵巻リスナー)はどの武士語が良いのかを、LINEアンケートで投票。
見事1位になった武士語は、「最も素晴らしかった・武士・語」略して“MBG”という栄誉が与えられるのです。
MBGという言葉の由来がかなり強引ですが、そこはご愛嬌。

さて、今回なぜ「アニメ」というお題になったのか?
それにはある画期的な出来事があったからなのでした。

サザエでござ家康!

この10月で、めでたく放送50周年を迎えた国民的アニメ『サザエさん』(フジテレビ系)。そのオープニング映像で、10月6日放送分から愛知県内の観光地が紹介されることになりました。

これは、愛知県が行っている観光キャンペーンの一環で実現したもの。
同番組での県内観光地の紹介は愛・地球博(愛知万博)があった2005年以来、実に14年ぶりとなります。

サザエさんが県内の観光地を旅するアニメ映像が1分半ほど放映。
今回は12月までの秋編と1~3月の冬編の二つがあり、秋編では名古屋城、豊川稲荷、香嵐渓、南知多ビーチランドなど11カ所が登場します。
その名古屋城のシーンでなんと、徳川家康とサザエさんが初の“共演”を果たしているのです。

名古屋城では常に名古屋おもてなし武将隊が、名古屋市の観光PR活動(おもてなし)をしていますが、同様の活動をしている隊がもうひとつあります。それは「徳川家康と服部半蔵忍者隊」です。
その忍者隊の面々と、名古屋おもてなし武将隊の陣笠隊の1人、そして徳川家康が、お姫様に扮したサザエさんの周囲で笑顔を振りまいているのでした。

いかにもアニメに出てきそう

その他、最近では『八十亀(やとがめ)ちゃんかんさつにっき』(原作・安藤正基)や、名古屋名物のみそカツ店「矢場とん」のマスコットキャラクターを主人公にした『大須のぶーちゃん』など、名古屋が舞台のアニメも増えています。
そこで「アニメ」がお題となったわけです。

早速、「槍の又左(またざ)」の異名を持つ利家が、まさしく一番槍として自らの武士語を発表します。

「儂(わし)・前田利家がアニメを武士語変換すると!『亜夢(あゆめ)』」

さて、その理由とは?

「このアニメなるものは、幻想世界、いわゆる作られた物語であると。皆の中に想像してできておる夢物語であると。
しかし夢と言えども、絵として具現化されたものであるということから、夢に近いものという意味を込めて、亜種の亜“”に夢と書いて『亜夢』と名付け申した」

これには家康も「なるほど。この『亜夢』という言葉自体が、アニメなる作品の中に出てきそうですな」と感心します。
確かに幻想的な言葉ですね。

アニメにもいろいろありますよ

続けて凛太郎が発表した武士語は「伝統芸能」。

凛太郎「伝統芸能というのは、儂らの時代で言えば能や狂言といったものでござりまして。
これらには喜劇のようなものが多いと儂は思っておりますがゆえに、今の能や狂言に繋がるのがアニメなのではないかと。
伝統芸能のひとつにアニメというのも繋がっていくのでは、という思いも込めました」

利家「確かにアニメは日本の文化として世界に普及している」
家康「今後何百年か経てば伝統芸能のひとつになっとるやもしれんな」

ただ、アニメも能・狂言も別にギャグやコメディーだけではないし、伝統芸能の範囲が広すぎるので、武士語変換としてはうっすらとしていますけれども。

秀逸なキャラデザ

最後に、家康の発表です。

「儂・徳川家康がアニメを武士語変換すると!『からくり愛似絵(あにえ)』」

まず、「似絵(にせえ)」というものがあります。鎌倉時代から南北朝時代にかけて流行した肖像画を指す、美術用語です。
この、対象物の特徴を捉えて似せて描いた「似絵」に、家康は「愛くるしい」という意味を付け加えました。

家康「愛くるしい似せた絵、では動かぬ。そこでからくり(機械)技術を活用いたし、動かすということでからくり愛似絵。
まさに儂も『サザエさん』に出てきた時に、愛くるしゅうほどに似せておる姿があったがゆえに、この着想を得申した」

そう、アニメキャラの家康は“本物”の家康の特徴を、実にうまく捉えてデザインされているのです。

結果発表ーっ!

さて、番組のエンディングで発表された投票結果が、こちらです。

3位 凛太郎「伝統芸能」 25票
2位 利家「亜夢」 52票
1位 家康「からくり愛似絵」 119票

さすが、自らがオープニング映像に出ているだけあって、堂々の1位となった家康でした。
(岡戸孝宏)
名古屋おもてなし武将隊® 戦国音絵巻
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2019年10月07日21時06分~抜粋

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