大谷ノブ彦のキスころ

今年の中日ドラゴンズの隠れスローガンは「ひがみ」!?

ダイノジ・大谷ノブ彦が音楽、映画、名古屋のグルメ、和菓子、中日ドラゴンズなど、好きなものをアツく語る番組『大谷ノブ彦のキスころ』。
2/11の放送では、野球ライター・竹内茂喜さんがゲスト出演しました。

竹内さんは、文春オンラインにて、ドラゴンズに関する記事を数多く執筆しており、「身体に流れる血はドラゴンズブルー」と公言しているほどのドラゴンズファンです。ファン歴は実に47年。
大谷とのアツい“ドラトーク”が繰り広げられたのでした。

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さすが日本一


2月20日・21日に、プライベートでドラゴンズの沖縄キャンプを見に行くという大谷。その前に、視野を広げるべく他球団のキャンプも見ようと、宮崎キャンプへ行ったそうです。

宮崎県内では5球団が春季キャンプを張っていますが、そのうちオリックス・バファローズと福岡ソフトバンクホークスを見た大谷は、いろいろ考えさせられたと言います。特にホークスの環境にはカルチャーショックを受けたのだとか。

とにかくそれはまるで“フェス”のよう。
縁日のようにズラリと並んだ屋台には、400円のお好み焼きなどリーズナブルなお値段の食べ物が揃っています。
グッズ売り場の規模は、何とドラゴンズの10倍ほどもある大きさだったとか。店員が10人くらいいたと言いますから、まさに野外ライブ会場さながらです。

4面あるグラウンドが効率的に使われ、元気に声も出ている。この活気はどこから生まれているのだろう?
確かにソフトバンクは財力があるし、優勝という結果も出ているから当然と言えば当然。しかし、それだけだろうか?
大谷は考えました。

大谷と同郷の大分県出身・甲斐拓也捕手は、2010年に育成ドラフト6位という、12球団の中でも最後の方で指名されました。
同年ドラフト1位は、山下斐紹捕手。同じ高校生捕手でも待遇は雲泥の差です。しかし甲斐捕手は見事這い上がり、日本一球団の正捕手となったのです。
通称“お化けフォーク”で野球ファンにはおなじみの千賀滉太投手も、元は育成選手からでした。

そう、ホークスはあれだけ分厚い選手層がありながら、「チャンスはみんな平等にある」という雰囲気が球団全体にあるので、活気に満ち溢れているんだなと。ただの金満球団ではない、環境作りがうまい球団なんだなと。大谷はそう思ったのです。

サインは全員には書かないでいい


そして、選手とファンとの距離が近いのも、ホークスのキャンプ地の特徴で、すぐ目の前を選手が通るらしいんですね。
しかし、ある一定の距離は選手もファンも心得ていると、大谷は語ります。

ファン全員には、サインをしないのです。

ある程度何人かにサインを書いたら、選手はバスに乗り込むなり次の練習に行くなり、次の行動に移ります。そしてファンも「何だよ、冷たいな」などという態度はとりません。実に大人で、スマートな関係性です。

大谷と竹内さんは、この”サインはもらえたらラッキー方式”に大賛成。

「中日はファンサービスが悪い」と言われるのが怖いので、身体が冷えたり利き腕が疲れていても、気を遣ってサインを延々と書いてしまう。そんな状況は作るべきじゃない、ファンも選手に負担をかけないよう心掛けるべきだと。
“サインは全員にプレゼント方式”はやめるべきだと訴えるのでした。

今年のテーマは“ひがみ”


ドラゴンズの伊藤準規投手が、シート打撃で散々な投球をし、一軍から二軍へ移動となりました。
そこから話題は、「ドラゴンズの若手選手はメンタルが弱いのでは?」問題に。

ホークスの練習は笑い声が多かったのに対し、ドラゴンズは昔風のやり方で、周りがプレッシャーを与えすぎている。
だから伊藤投手もガチガチになって制球が定まらなくなる。
「まあまあ、大丈夫だよ!」という気楽な環境にした方がいいんじゃないかと大谷は提案します。

一方、竹内さんは真逆の説を唱えるのでした。
「僕は、選手同士があまりにも仲良過ぎなんじゃないかなと思うんですよね。競争力が高まらないというか。
だから、隙あらばスパイクの中に画鋲を入れるとか、ロッカーの中に不幸の手紙を入れるとか」

昔のドラマやマンガでよくあったヤツじゃないですか。実際のメジャーリーグとか、お芝居とかでもあったらしいですけれども。
ちなみに、かつて吉本興業に「MR..ボールド」という、一輪車芸を得意とした芸人がいて、あまりにも劇場で爆笑を取り続けていたために、嫌がらせで一輪車を隠されたことがあったそうです。その時は仕方ないので”エアー一輪車”で登場したとか。

まあ、それらはやり過ぎですが、「今年の中日のテーマは『僻(ひが)み』だと思うんです」と主張する竹内さん。

昨年のドラゴンズは、投手も野手もレギュラー固定がなかなかできませんでした。
今年は是非とも固定して、あぶれた控え組が「何でアイツが使われるんだ」という嫉妬・僻みを抱き、負けん気が起こりながら力を出していく。そんな展開を望んでいるというのです。

例えば、堂上直倫選手。
ショートのレギュラーを京田陽太選手に取られてしまったんだから、もっと僻んでくださいと。
京田選手の足をもっと引っ張れと。
京田選手が打席に入る時発生する「35億!」の掛け声に、ベンチからブーイングしろと。
何なら同じ出囃子(選手登場曲)にして、どっちが盛り上がるか勝負しちゃえと。
向こうが35億なら、こっちは「36億!」と観客に言ってもらえと。

敵チームの選手との因縁対決はよく聞きますが、自チーム内の選手同士の遺恨を演出するのは、新しいスタイルですね。

今年期待の選手は?


竹内さんと大谷が一番期待している選手が、かぶりました。
それは、笠原祥太郎投手と、松井佑介選手です。

元々理学療法士を目指していて、大学時代もプロになろうという気持ちはあまりなかったという笠原投手。大学の野球部も新設だったため、先輩もおらず登板機会が多く、力をつけていきました。
先日のキャンプでのフリー打撃でも、あまりバッティングはしてないのに5本くらい柵越えをしたという、伸びしろが大いに期待できる選手です。

松井佑介選手は、守りも含めて総合力が高く、1年間レギュラーで見てみたい選手だと大谷は言います。竹内さんは、往年の西武ライオンズ・石毛宏典選手のようになれると前から思っていたんだそう。

現に、昨年CBCの若狭敬一アナウンサーが、ドラゴンズの打撃投手にアンケートを行なったところ、「一番打撃が良くなった選手」の第1位に松井佑介選手が選ばれたので、今年は期待大ですよ。
(岡戸孝宏)
大谷ノブ彦のキスころ
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2018年02月11日13時51分~抜粋

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