大谷ノブ彦のキスころ

カトリーナこと加藤里奈が、女性目線から中日ドラゴンズを応援!

ダイノジ・大谷ノブ彦が音楽、映画、名古屋のグルメ、和菓子、中日ドラゴンズなど、好きなものをアツく語る番組『大谷ノブ彦のキスころ』。

2/4の放送では、ファッションモデルの加藤里奈さん(愛称・カトリーナ)がゲスト出演しました。

名古屋生まれ・名古屋育ちの加藤さんは現在、NHK名古屋の情報番組でキャスターを務めているほか、大のドラゴンズファンでもあり、ドラゴンズ関連の番組出演も増えています。

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ビジネス中日ファンじゃありません


昨年末、『キスころ』に呼んでほしいドラゴンズ関連のゲストを大谷が募集した際、加藤さんの存在をリスナーが紹介。
大谷が加藤さんのツイッターをチェックしてみたところ、確かにドラゴンズに詳しく、“名古屋愛”も感じられたことから出演をオファーしたということです。

加藤さんは1991年生まれの現在26歳。ドラゴンズを好きになったのは、1997年にナゴヤドームが開場してから。
当時は物珍しさも手伝って、ナゴヤドームのチケットは入手困難でした。今では考えられませんが。
小学生だった加藤さんは、地域のこども会でチケットをまとめて取ってもらい、こどもたちで観戦に行ったそうです。
少年野球をしていた男子に交じって行っていたということで、割と男の子っぽい性格だったようです。

最初に好きになった選手は立浪和義選手。今でも立浪選手のユニフォームを着てドーム観戦に行っているほど。
社会人になってからは回数こそ減ったものの、学生時代は年間20試合くらい観戦しに行っていたとか。

そんなガチのドラファンである加藤さん、実は大谷と直接会うのは今回が2回目。
大谷は1月にプライベートで、ナゴヤ球場に設置された故・星野仙一氏の献花台を訪れました。それは事前に放送で予告していたので、リスナーも数人同行したのですが、加藤さんにも呼びかけたところ来たのでした。

献花の後は、ナゴヤ球場すぐそばにある、ドラファンにとっては聖地とも言えるラーメン屋さん「竜」で、リスナー・加藤さん共々食事をするという。結構フットワークが軽いですね。
やはり、サバサバした性格に育ったようです。

フリップネタじゃありません


加藤さんがこの業界に入ったきっかけは、小学5年の時。図工の時間に「将来の夢」というテーマで、自分が雑誌に載るという絵を描いたのです。
そのまま翌年、オーディションに応募し、学研の『ピチレモン』という女子中学生向けファッション雑誌の専属モデルを務めるまでになるのでした。
ちなみにピチレモンは2015年をもって休刊となっています。

サバサバ系でありながらも、ファッションモデルという女子力に満ちあふれた世界で育ってきた加藤さん。
彼女なりの女子目線から見た、今の低迷しているドラゴンズは、どう映っているのでしょう?

「もっといろいろ仕掛けたり、良い盛り上げ方があるんじゃないかなと。私、“女子理論”を書いて持ってきたんですよ。ちょっとプレゼンしていいですか?」

そう言って、イラストが描かれたスケッチブックを取り出す加藤さん。

「これ、ダメって言えねえじゃん。R-1ぐらんぷりみたいになっちゃってるよ。『いいですか?ネタ見てもらっても』みたいな(笑)」

大谷も思わずたじろぎます。
と言っても、

「こんなドラゴンズの盛り上げ方はイヤだ!『客を金で釣る』。イヤですねえー。入場者全員に現金10万円プレゼント!とか言ったりしてね。おかげさまで連日満員札止め、大盛況!でも年間2兆円の出費で球団潰れちゃいました!ってバカヤロウ!」

…などというネタはもちろん披露されません。

では、加藤さんの主張を聞いてみましょう。

カープ女子に学ぼう


スケッチブックには“ドラゴンズ女子”と書かれています。

「女性ドラゴンズファンの呼び方にはいろいろあるらしくて。他にも『中日女子』とか『Dgirls』という名前で、いろんな団体がそれぞれ活動してて、呼び方もいっぱいあるから、それを統一したいんです」

広島カープの「カープ女子」、オリックスバファローズの「オリ姫」という名称は広く知られていますが、ドラゴンズには決まった呼び名がありません。
加藤さんが挙げた他にも、「ドラガール」「ドラジョ」「ドラ子」「ドラ娘」「ドラ美」などなど様々あります。
定着させるためにはまず名前を1つに絞るべきだと。

大谷いわく「ドラゴンズ女子はちょっと長すぎる」ということなので、うまくハマりそうな名前を考えたいものですね。
それこそ「カープ女子」というのは2014年の流行語大賞トップ10に入るほど、すっかり世間に認知されています。

ところで、その2014年の8月、『カープガール』という写真集が発売されました。製作したのは、日本ツインテール協会の副会長、正司慎一郎氏。

元々カープファンだった正司氏は2010年から、カープの服装をたくさん買って、女子に着せて写真を撮り、カープが勝つ毎にブログにアップさせていたのです。それらの集大成として、カープ球団公認のもと写真集が作られたのです。

「カープ女子生みの親」とも言われている正司氏に、なんと加藤さんは個人的に学びたくて、アポを取って取材しに行ったんだとか。
そこで聞いた話によると…。

「男性の喝を入れるような声援も大事だが、女性の黄色い声援は、チアガールというものがあるように、選手の胸に届きやすいのではないか」

こう考えた正司氏は、カープ服姿の女子を撮る→ブログに上げる→かわいいのでカープを知らない女性にも広まっていく→カープに興味を持ち球場に観に行く→観客が増えて球場が盛り上がる、という図式を作り上げたのでした。

これをドラゴンズにも取り入れるのなら、まずは女子が身に着けてかわいい服やグッズが必要だろうと。
そう思った加藤さんはすぐさま、雑誌とタイアップしてドラゴンズのユニフォーム風Tシャツをデザインしたんだそうです。青地に、ピンクのロゴで「DRAGONS」と書かれたポップなシャツです。

これはナゴヤドームで、先着200名の女性入場者プレゼントに使われたとか。

間口を広げよう


古くからのファンには批判する人もいるでしょうが、今のスポーツエンタメは女性をいかに取り込めるかがカギとなっています。

プロ野球では、球界再編成で揺れた2004年頃からそういう動きが活発化。象徴的なのが日本ハムファイターズにいた新庄剛志選手。華やかなプレーや派手な演出で、野球に興味の無い人々の目を惹きつけました。

例えばモーニング娘。'18の牧野真莉愛さんは、愛知県出身でありながら、幼い頃に見た新庄選手のキラキラした感じに魅せられ、日ハムファンになりました。

プロレスも、棚橋弘至選手が試合後にエアギターを披露するなどして、女性が観に来やすい環境を作り、今では「プ女」と呼ばれる女性客が会場を埋め尽くしています。

もちろん、地味でいぶし銀の選手も大切です。要は、ちょっとだけ興味があるというライト層を取り込まないと、その業界は発展しないということです。

ライト層を取り込むために、「打席に入る時の曲を、自分が好きな曲じゃなく観客が盛り上がれるような曲にする」「人が集まる所でパブリック・ビューイングを頻繁に行ない、今度は球場に来たいと思わせる」など、他にも様々なアイデアが提案された、有意義な放送となりました。
(岡戸孝宏)
大谷ノブ彦のキスころ
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2018年02月04日13時41分~抜粋

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