大谷ノブ彦のキスころ

キスころに、ますだおかだ・岡田圭右が出た!ゥワオ!閉店ガラガラ!

ダイノジ・大谷ノブ彦が音楽、映画、名古屋のグルメ、和菓子、中日ドラゴンズなど、好きなものをアツく語る番組『大谷ノブ彦のキスころ』。

12/17の放送では、漫才コンビ・ますだおかだのツッコミ担当、岡田圭右(けいすけ)さんがゲスト出演しました。
熱烈なオリックス・バファローズのファンであり、M-1チャンピオンである岡田さんに、野球とお笑いについて語ってもらいました。

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壮大な前フリ


この日までの1週間、CBCラジオでは「ラッキーウィーク」と題して、各番組が豪華なプレゼントを出したりスペシャルゲストを招いたりする、特別な期間でした。
そのラッキーウィーク最終日を飾るにふさわしいゲストとして、岡田さんが呼ばれたのです。
ちなみに、この前週の放送では、何でもない普通の日の放送では、業界用語でいうところの“平場”の放送では、Mr.Childrenの桜井和寿さんがゲストでした。

大谷「さあお待たせいたしました。ミスチル・桜井和寿さんに続きまして、豪華ゲストでございます。桜井さんの後はこの人に任せるしかないという、我らがヒーロー、我らがスター!ますだおかだ・岡田さんです!」

岡田さん「バビョン!ありがとうございます!…いや、ちょっと大谷くん。ミスチル桜井さんから俺へのこのゲストのギャップ、耳キィーンとなるわ!フリーフォール!富士急ハイランドか!この辺りだとナガシマスパーランドか!」

フットボールアワー・後藤輝基さんの例えツッコミ「高低差で耳キィーンとなるわ!」をアレンジし、ローカル要素も付け足す心遣い。

大谷「いやもう、岡田さんしかいないんですよ(笑)」
岡田さん「いやいや、『岡田さんしかいない』ということは、誰かにキャスティング断られて緊急招集という…」
大谷「SKE48の惣田(紗莉渚)ちゃんに断られて」
岡田さん「コラーッ!」

ある程度結果は出しますよ


フリを効かせてから落とすという、お笑いの基本がビシッと決まりました。更にここから岡田さんがヒートアップ。

「途中加入の外国人選手、オーティスとかフェルナンデスとか!あとロッテに今年途中入った、オリックスにもおった背番号54番のあのブーちゃん体型の選手!ようシーズン途中から来よんねん!ソフトバンクに行って、その後オリックス、楽天ときて!」

(後にペーニャ選手と判明します)

岡田さん「新外国人選手が全然結果を残せへんから言うて、(過去に他球団に在籍していた)日本野球に慣れてる外国人選手を!」
大谷「ちょっと計算できるからってシーズン途中で獲っちゃうんですよ。(今日の岡田さんは)ソレです!」
岡田さん「そう!点数的には55点くらい叩き出すよ。平均よりちょい上くらい」

間に合わせのゲストだということをあえて自らネタにして、後輩の大谷にもツッコませやすいようにする、素晴らしい技術です。

さらに大谷が「55って、T-岡田の背番号じゃないですか!」と、オリックスの主砲・T-岡田選手を引き合いに出すと、「ヘイ!T!聞いてるか!」と叫ぶ岡田さん。
これはメディアでオリックスが話題になる時、岡田さんがよく使うフレーズなのです。ただしT-岡田選手本人はその問いかけを見ていないらしく、ノーリアクションなんだとか。

この後、名古屋発のラジオ番組で、ラッキーウィークという大事な時期で、思いっきりコアなオリックス・バファローズトークを炸裂させるという、無謀かつ革新的な放送となっていくのでした。

多種多様のユニフォーム


さすがにそれらをここで全部触れていくのはリスキーなので、かいつまんで紹介しましょう。

―ファンサービスについて―

大谷「中日ドラゴンズは観客動員が落ちていますが、オリックスは意外に入ってるんですよ」

岡田さん「ファンサービスはすごいあるから。数年前から始まって今年もあったのが『ペットデー』。まさかの、犬や猫を球場に連れてきてもOK。そして試合前の神聖なグラウンドで、犬や猫を散歩させてもええのよ。危ないでしょ!セカンドベースにマーキングするんちゃうかみたいな(笑)」

ともかく、野球に興味のない人もどんどん取り込もうという姿勢だということです。

大谷「グッズはどうですか?」

岡田さん「オリックスぐらいやで、あんなに頻繁にグッズ出して。京セラドームのライトスタンド、みんなユニフォームがバラバラ!
千葉ロッテマリーンズとか真っ黒やん。かっこええやん。オリックス、バラバラ!
昔の阪急の復刻版ユニフォーム着たりとか、チェック柄とか。地球を衛星ひまわりから見たような、わけのわからん謎のユニフォームだとか(笑)」

オリックス・バファローズはそもそも阪急ブレーブスが身売りしてできたものだし、最初の球団名は「オリックス・ブルーウェーブ」だし、近鉄バファローズと合併して現在に至るし、特別なデザインのユニフォーム配布日も多いため、多種多様なユニフォームが存在しているのです。

ヘイ!T!


―期待の選手について―

岡田さん「(後藤)駿太は今年1月、横浜DeNAベイスターズの梶谷隆幸選手と自主トレをして、やっとバットを振れるようになったのよ!何年か前までは怪しかったのよ。打席で構えた時、バスターみたいなことをしようとしてな。もうやめろと。
そう考えたらTもや!今季初め、Tもバントみたいな構えでグリップの両手を離して!」

バントの姿勢からヒッティングに移すバスター打法は、余分な力が入らないなどメリットもある打ち方なのですが、主砲にはあまりふさわしくない打法です。力強く振るという持ち味がなくなります。

岡田さん「おい、何してんねん!と。ホンマあれ見た時、『ヘイ!T!』と叫んだよ。メディアではなくプライベートの場所で。今、家で独りやけど。いらんこと言わすな!」

なんと、自虐ネタを交えて盛り上げてくれたのです。大谷はプライベートな話は振らないように気遣っていたのですが、それを見越して自ら振ってくれた岡田さん。サービス精神の塊です。

最後にモノを言うのは…


ダイノジも決勝進出した2002年のM-1グランプリ。その年の王者として、今年のM-1を岡田さんはどう見ていたのでしょう。

当時と比べてセットが豪華になったという岡田さん。しかし、芸人の熱は変わらないと言います。
特に良かったと話すのは、ジャルジャルの福徳秀介さんが涙を流して悔しがったところ。どれほど漫才に懸けていたかが伝わりグッときたんだそう。

そして思うのは、今の若手は言葉のチョイス・発想・テンポ・スキル、完全に自分を上回っているということ。本当に凄いなと。
ただ、だからと言って同じ舞台上やテレビの中で負けてばかりもいられない。
そこで最終的にモノを言うのは「人間力」だと、岡田さんは語ります。

例えば、岡田さんが子どもの頃から大好きだという間寛平さん。
「”アメマ”という謎の3文字で笑いが起きるって、人間力・キャラ以外に何があるの!?俺らがアメマ言うても絶対ウケへんやん!」と、どんなに能力の優れた若手でもマネできない、長年作り上げてできたその人独特の味で勝負するしかないんだと、力説するのでした。

野球で言えば、往年のスピードは出なくとも培った技で球を出し入れする東尾修投手だという岡田さん。若い人には伝わりにくい80年代のベテランを出してしまうところが、岡田さんの愛される人間力なのでしょう。
(岡戸孝宏)

大谷ノブ彦のキスころ
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2017年12月17日13時54分~抜粋

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