ダイノジ・大谷ノブ彦が音楽、映画、名古屋のグルメ、和菓子、中日ドラゴンズなど、好きなものをアツく語る番組『大谷ノブ彦のキスころ』。
11/12の放送では、若狭敬一アナウンサーがゲスト出演しました。
ドラゴンズの人気アップ大作戦を語り合うために招いたのですが、それとは別に、これまで若狭アナ自身あまり披露したことのないという、学生時代の恋愛話が盛り上がったのでした。
大谷ノブ彦のキスころ
若狭敬一アナと大谷ノブ彦が、まさかの恋バナかぶり!?
踊るより踊らされた?
まずは番組序盤にふと思い出して語った、大谷の恋愛話から紹介しましょう。
1991年、大分県から上京して明治大学に入学した大谷。最初に入ったサークルが社交ダンス部(明治大学舞踏研究会)だったそうです。
1996年公開の映画『Shall weダンス?』は、帰りの電車の中で主人公(役所広司)が、ダンス教室の窓に映った女性(草刈民代)を見つけ、「あの人と踊りたい」と思って教室を訪れます。
それと同じように大谷は、明治大学の門をくぐるとあちこちからサークルの勧誘を受け、その中に1人ショートカットの、原田知世のような透明感のある女性・Aさんを見つけました。その、栃木出身のAさんを含めた3人の女性が、何のサークルかは言わず「とにかく部室においでよ、楽しいよウチは」と誘います。
Aさんに釣られてふわあ~っとついて行くと、見慣れぬ社交ダンスの世界があったのでした。当時はまだ世間に認知されていなかったので、他人に練習風景を見られてクスクス笑われるなど、嫌だったという大谷。しかしAさんと踊りたい気持ちに支えられるのでした。
やがて、新入生歓迎コンパ(新歓コンパ)が開催されます。そこには、タダ飯目当てにサークル部外者の良からぬ者も現れるそうです。
大谷の隣りにいた、チャラチャラした男がソレでして。「大谷、誰狙ってるんや?」とささやいてきたとか。
当時はマジメだった大谷、「誰狙ってるってどういうことだ。失せろ!」と一喝したそう。
「何やお前、調子狂うわ~」とチャラ男。「俺、あの人狙ってんねん」と指差したのがなんとAさん。
「フザけんな。Aさんがお前みたいな軽いヤツについていく訳ねえよ」と大谷は言い放ったのも束の間、5分後にはチャラ男とAさんが意気投合。楽しそうなAさんを見て悔しさのあまり大谷は店を出て走り続けたそうです。
まさかの展開
「今思えば、俺みたいな堅物より、フランクに話せる軽いヤツの方が面白いし、モテるんですよね」と振り返る大谷ですが、これには後日談があります。
それから約10年後。NHKの『爆笑オンエアバトル』に出るようになり、少しばかり知名度が上がったダイノジ・大谷。
高円寺のステーキ屋さんに当時の彼女と2人で行ったら、隣りの焼き鳥屋さんからなんと、Aさんが出てきたのです。
お互いビックリするも、「大谷くん、最近見てるよー。オンエアバトル出てるねー」と話しかけてきたAさん。その薬指には指輪が光っていました。
大谷「Aさん、変わらずステキですねー」
Aさん「そんなこと昔は言えなかったよねー(笑)」
という軽いやり取りの後、
大谷「結婚なさってるんですか?」
Aさん「あっ、そうそう、旦那、知ってるんじゃない?」
なななんと、新歓コンパで怪しい関西弁を話していた、あのチャラ男だったのです。
またもやビックリ。「人は見かけによらないんですよ。アイツ、すげえ一図に愛を貫く男だったんです」と懐かしむのでした。
局アナの恋バナ
さて、その後しばらくして若狭アナが登場。ひとしきりドラゴンズ話で盛り上がった後、若狭アナから思い出のリクエスト曲を紹介してもらいます。
その曲とは、1991年発売、今井美樹の「PIECE OF MY WISH」。
若狭アナが17歳の頃、今からちょうど25年前、1992年11月。人生で初めて女性とお付き合いすることに。
岡山県の同じ高校の同じクラスの、Bさん。メガネかけててマジメで色白でおかっぱだったそうです。
2人してカラオケに行った時、彼女が自分の前で初めて歌ったのがこの曲だったとか。この1曲だけ鮮明に記憶に残り、それ以外に何を歌ったのかは全く覚えてないといいます。
“どんなことがあっても、自分を信じていて”という内容の歌詞に、若狭少年は「いい彼女だなあ」と感動し、泣きそうになったんだそう。
その後、野球部でショートを守っていた若狭少年は、ライトを守っていた同級生と、その彼女とBさんとで、ボウリングや喫茶店などでよくWデートをしていたのでした。
しかしやがて、Bさんとの別れはやってきました。高校卒業の後は別々の道を歩んでいきます。
その後、27、8歳の時、急にBさんから電話がかかってきて「結婚することになりました」と。
お相手はなななんと、ライトの同級生!
「えええーっ!俺と同じじゃん!」と大谷も驚愕するのでした。
番組序盤はスタジオの外で待機していた若狭アナ、大谷の恋バナを聴いて内心ビックリしたそうです。
まさかまさか、意外な相手と結ばれるというオチが被るとは。
若狭アナ渾身の自虐ネタ
番組最後にまた若狭アナの思い出のリクエスト曲が紹介されました。
1994年発売、槇原敬之の「SPY」です。
街で見かけた彼女をこっそり追って、ビックリさせようとしたら、彼女が浮気相手とキスしている所を見てしまいショックを受けるという内容。
何だかイヤな予感がしますが…。
若狭アナが大学3年の夏のこと。2年間付き合っていた奈良出身のCさん。同じ名古屋の大学で、家は徒歩で1分くらいしか離れていない、半同棲状態でした。
交際は2年間問題なく進み、何となくこうやって結婚していくんだろうなあと思っていた若狭青年。
ある時、大学の野球部の遠征で1週間名古屋を離れることになりました。しかし、早く負けてしまったため、予定日の前日に帰ってきたのです。
それで夜8時半頃、彼女に電話します。当時はケータイは無く固定電話です。
「早く帰ってきたからいっしょにご飯を食べよう」
「いや、今日はちょっとムリ」
ガチャン。
「体調でも悪いのかな?」と思い、そのまま彼女の家に行ってピンポンと鳴らしたところ、彼女が出てきました。服は今あわてて着ました的な格好で。
扉の向こうは夜8時半だというのに明かりが消えて、ムーディーなオレンジ色っぽくなっています。その奥には男の影が…。
「何で『来るな』って言われた時に来るの!?」と逆ギレされ、「別れましょう!」と言われ、なぜか若狭被害者が「ごめんなさい」と謝って帰るというハメに。
その後、友人たちに事の顛末を話し、「それは大変だったな。カラオケで歌いまくって忘れようぜ」と励まされた若狭青年。
友だち思いですね。と思いきや…
「その時に『SPY』を選曲したヤツがいるんですよ。傷口に塩を塗るなと!同じマッキーなら『もう恋なんてしない』ぐらいなら許せるけど、『SPY』はかけちゃダメだろと!」
若狭アナ、身を削ってのリクエスト、ありがとうございました。
(岡戸孝宏)
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