大谷ノブ彦のキスころ

僕の考えた最強の、ナゴヤドーム集客アップ大作戦!

ダイノジ・大谷ノブ彦が名古屋のグルメ・和菓子・中日ドラゴンズなど、好きなものをアツく語る番組『大谷ノブ彦のキスころ』。

10/8の放送では、ドラゴンズの集客アップ大作戦についてアツいおたよりがたくさん寄せられました。
それというのも前回の放送で、ドラ(ゴンズ)ファン歴35年の番組スタッフ・マンモス(仮名)をスタジオに入れて、「ガラガラのナゴヤドームにどうやったらお客さんを呼べるか?」について大谷と語り合ったからです。

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なぜ客足が落ちたのか?


5年連続Bクラスに終わった今年のドラゴンズ。ナゴヤドームでは空席が目立っていました。いや、これは今年だけの問題ではありません。ここ数年ずっとです。

「チームが弱いから観客動員数も少ない」という意見は一理あります。が、広島東洋カープや横浜DeNAベイスターズを見てください。今でこそリーグ連覇や2年連続Aクラスという好成績ですが、ちょっと前まではBクラスの常連チームだったのです。
その弱い頃から両チームとも、球団の様々な営業努力で集客を伸ばし、球場に活気をあふれさせ、選手もファンの声援に後押しされ、強くなっていったのです。

弱くても工夫次第で客は呼べるし、強くなれるという実例があるのですから、ドラゴンズにもできるはずです。
前述の大谷×マンモス対談では、大まかに言って以下の3つの問題点が挙げられました。

【1】球場で売っている食べ物に魅力がない。冷めていることが多いので、温かくするだけでも美味しさが違ってくる。それに、いかにも名古屋に来たと思えるような食べ物や、ナゴヤドームでしか食べられない物を置くべき。

【2】外野席の構造がイビツ。一般席とシーズン席が混在しているため、応援の熱に差が出て一体感が生まれない。外野のシーズン席は廃止すべき。

【3】その場しのぎの采配じゃなく、若手選手を根気よく使ってほしい。どうせ低迷期が続いているんだから、未来への投資をしっかりやってくれれば、ファンは納得して待てる。その成長を見届けたいと思える。
(これは球団ではなく現場への要望となりますが)

黄金期を知らないファン


この話に刺激を受けて書かれたおたよりを紹介していきましょう。

まずは、ドラファン歴5年弱だというAさんから。弱いドラゴンズしか知らないのに応援し続けているという、中日球団にとってはありがたいお方です。
「今年、試合以外で盛況だったと思うのは、試合後グラウンドで行なわれた『盆ダンスパーティー』ですね。試合に勝っても負けても楽しめるイベントは続けていくべきです」とAさん。

7/29(土)・30(日)の阪神タイガース戦終了後に行われた、地元のアイドルグループSKE48も参加しての盆踊りイベント「盆×DANCEパーティー!」。グラウンド中央にやぐらを設置して、両球団のマスコットであるドアラやトラッキーと共に浴衣姿のファンが踊るという、ユニークな試みでした。

おたよりの続きです。
「駐車代が高すぎてスペースが有り余っているナゴヤドームの駐車場を、フルに使ったグルメイベントをたまにやっていますが、来年はオシャレなビアガーデンなども含めて毎試合開催して、『すぐそこでプロ野球やってますよアピール』をもっと出すべきです。
立地的に、室内イベントでは意味がありません。外にいる人たちに、隣りのイオンモールへ買い物に来た人たちに、野球に興味が無かった人たちに、当日券を買わせちゃうぐらいの発信力が必要だと思います」

実は昨年駐車場で、CBCテレビ主催の「中日ドラゴンズ応援企画 CBCグルメパーク 必勝!飲み食いまつり」というグルメイベントが10回ほど行なわれていました。そういう、ファン以外の人でも集まるイベントをもっとやれということです。

更に続きます。
「あとは、ドラゴンズが勝ったら試合後、ファンクラブ会員限定で自慢できるような記念品を配ったり、来場者全員に選手の活躍シーンをスマホの壁紙で配ったりするとか。ドラゴンズが勝たないと何ももらえないというプレッシャーを選手にかける意味でも、入場時だけでなく退場時にもプレゼントがあるといいかもしれません」

野球も営業も先行投資が大切


ファン歴5年弱とは思えない、かなり具体的で面白いアイデアですね。

この中の「盆ダンスパーティー」に関して、若狭敬一アナウンサーが別番組でチクッと言っていたのを、大谷は聴いていました。
それによると、こういう大々的なイベントや、ユニフォーム全員配布などの大掛かりなプレゼント企画は「人気のある対戦カード、週末の確実に集客が見込めそうな日でやりがち」なんだそう。

そうではなく、集客の少なそうな試合でやらないと意味がないというんですね。なぜそうしないかというと、「もし配布する品が余ったら、誰がその損失の責任取るの?」という問題になってしまうから。

しかし大谷は「いや、そこで勝負をかけるかどうかっていうのがマーケティングなんじゃないの?」と、球団の弱腰な姿勢に疑問を投げかけます。
さらに「名古屋中、いや、東海地方の少年少女にドラゴンズのキャップを無料で配る。すると何年後かにナゴヤドームに通ってもらえるようになり、マネタイズ(収益として回収)できる。そういう考え方になっていくことが大事だと思います」とも。

損ばかり考えるから進歩しないのであって、将来への先行投資だと思えばいいのです。それは、若手選手を失敗しても使い続けることに似ていますね。

食さえあれば何でもできる!


お次は、外野席の構造についてBさんからのおたよりです。
「外野応援席の件、全くその通り。応援で立ち上がると、後方のシーズン席から『ジャマだ!』と怒鳴られ、泣く泣く座って応援することがあってガッカリです」

みんなで立って声を出して応援する席と、落ち着いて観る人の多いシーズン席が一緒になってたら、空気が分断されてライブ感が失われます。球場の雰囲気が1つになった時のライブ感が大事なのは、甲子園やマツダスタジアムでわかりますよね。

続いてCさん。
「ナゴヤドームの食べ物が美味しくない。私も同意見です。なのでこっそり食べ物を持ち込む人はたくさんいます(※ちなみにナゴヤドームは外部からの飲食物の持ち込みは禁止です)。値段も高い。ドームの関係者はアンケートを取るなりして対策を練らないと、シャッターを下ろす店が増えると思いますよ」

かなり辛辣でストレートな意見ですね。これを受けて大谷はイベント会場での食の大切さを語ります。

「企業側の皆さんも一生懸命努力してると思うんで、全面的に否定はしたくないですけど、企業努力は足りないと思います。他球場の食べ物と比べると正直見劣りしてしまう。ドームのテナント料が高いからとか、お客さんには関係ないですからね」

さらに…
「美味しいもの、そこに行かなきゃ食べられないものはSNSにアップされるんです。情報が広がるんですよ。美味しいものは拡散力があるんですよ。野球に興味が無くても美味しいものだけで人は来るんですよ。
僕はDJで夏フェスやっててわかるんです。メシの美味さで動員は変わる。『人気アーティスト揃えりゃいいんだろ』的な考えで食べ物を疎かにして、大赤字を出して1年で終わったフェスがいくつもあるんです」

球団関係者も聴いているという噂の『キスころ』。今後も議論が白熱しそうです。
(岡戸孝宏)
大谷ノブ彦のキスころ
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2017年10月08日13時05分~抜粋

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