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読書感想文にはコレを読め!

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●小学生低学年向けの「読書感想文にはコレを読め!」
こうまるみづほさんの『おてがみほしいぞ』
★内容紹介
主人公はオオカミのギロン。ある日ギロンは、ゆうびんやさんのヤギが手紙を配っているのを見て、自分も手紙がほしくてたまらなくなる。でもどうしたら手紙がもらえるの?ギロンには手紙をくれるような友達がいない。みんなオオカミをこわがるから。じゃあ自分で自分に手紙を書こう! ……ところがその手紙が届かない。いったいギロンの手紙はどこへ消えたのか?
★読書感想文を書く上でのポイントは?
・自分だったら手紙がほしいと思ったらどうする?
・自分が初めてもらった手紙は何だった? どう思った?

●小学生高学年向けの「読書感想文にはコレを読め!」
湯本香樹実『夏の庭 The Friends』
★内容紹介
1992年の刊行以来、映画化や舞台化、世界十数ヵ国で翻訳されている名作。
主人公は小学六年生の「僕」。僕はある日、クラスメートがおばあちゃんのお葬式に出たと聞いて、死ぬってどういうことだろうと考える。そこで別の友人が、近所にひとりで住んでいるおじいさんがいる、彼が死ぬのを観察しようと言い出した。最初は仲間三人でこっそり見張っていたが、夏休みに入ると、やがておじいさんと顔を合わせ、家事を手伝ったりして交流するようになる。そしておじいさんの過去の話を聞いた三人は、おじいさんのためにある計画を立てた……。
★読書感想文を書く上でのポイントは?
・主人公たちはおじいさんとの交流を通して何を感じたか、考えてみる。
・異なる世代の人と話した経験やそのとき感じたことを書く。

●中学生高校生向けの「読書感想文にはコレを読め!」
ブレイディみかこ『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』
★内容紹介
ノンフィクション。舞台はイギリス。日本人の母親とアイルランド人の父親を持つ中学1年生の男の子の生活を母親の目から綴ったもの。彼は優等生だが、通っているのは底辺校。クラスには貧困地区に住むシングルマザーの子や、裕福な移民の子、セクシャルマイノリティなどいろんな子がいてそれぞれの価値観がぶつかり合う。多様性とその理解について考えさせる。
★読書感想文を書く上でのポイントは?
・印象的なエピソードをピックアップして自分の考えを書いてみる。
例)クラスメートが喧嘩したとき、ひとりは相手を「貧乏人!」とののしり、もうひとりは相手を東ヨーロッパ系移民を侮辱する言葉でののしった。そのとき先生は「差別発言は違法」という決まりに則って、民族差別をした側だけを処罰した。でも主人公は、それでいいのか、していい差別とよくない差別なんかないんじゃないかと考える

こうまるみづほ『おてがみほしいぞ』
あかね書房から1100円。
湯本香樹実(かずみ)『夏の庭 The Friends』
新潮文庫から572円。
ブレイディみかこさんの『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』
新潮社から1485円でそれぞれ販売中です。
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