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高橋創・井上マサキ『桃太郎のきびだんごは経費で落ちるのか』

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★内容紹介
・サブタイトルは「日本の昔話で身につく税の基本」。
・著者の高橋さんは税理士。その高橋先生のところに昔話の登場人物が税金の相談に来る、
という設定で会話劇仕立てで話が進む。
・たとえば「鶴の恩返し」で、鶴が織った反物を売って利益をあげた主人公が、代官から税金を払えと言われた。経費を引いて利益を申告しろよと言われたが経費って何?この質問に対して、反物は糸に鶴の羽を織り込んだものだから、まず糸は経費になる。だが、鶴の食費は経費にはならない。なぜなら、反物を織ったのは鶴の自由意志であり、主人公が反物を織らせるために鶴に食事を与えたわけではないから。ただしこの主人公、実は経費に計上できそうなものがもうひとつある。それは……。
・「桃太郎」も面白い。鬼ヶ島から持ち帰った財宝に税金はかかるのか?答えは「税金はかかる」。鬼の宝を強奪したわけだから、桃太郎の行為は違法の可能性がある。でも違法行為であっても、儲けたら課税対象。確定申告して所得税を払わなくてはならない。たとえば振り込め詐欺で何百万も騙し取った犯人にも、申告義務がある。さらに財宝が所得なら、当然経費が発生する。武器や日本一の幟は経費になる。さらに、犬猿キジに与えたきびだんごは給与として経費になるし、きびだんごの材料も経費になる。
・物語としておもしろいのが「うばすて山」。山に捨てた母親の遺産を相続できるのか?まず、亡くなったことがはっきりしなければ相続はできない。だがそれ以前に、この息子は遺産をもらえない可能性が高い。なぜなら……。
・他にも「わらしべ長者」で、物々交換で最終的に手に入れた屋敷に税金はかかるのか?
「笠地蔵」が置いていってくれた食べ物やお宝に税金はかかるのか?
「浦島太郎」が竜宮城にいる間に滞納した固定資産税はどうなるのか?
「舌切り雀」で欲張りなおばあさんがもらって帰った大きなつづら、中身はいらないものばかりだったがそれでも贈与税がかかるのか?
「かぐや姫」で結婚のために男性から贈られた貢ぎ物に税金はかかるのか?
「因幡の白兎」で皮を剥かれたウサギは医療費控除を申告できるのか? などなど。
それぞれの章で、贈与税や相続税、固定資産税、医療費控除、減価償却、扶養家族などが昔話になぞらえてわかりやすく説明される。
・会話劇はコメディ仕立てで、笑いながら税金の基礎がわかる楽しい実用書。
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