多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N

伊吹有喜『犬がいた季節』

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★今回は伊吹さんもスタジオに登場!
伊吹さんは三重県尾鷲市生まれ、四日市市育ちです。2009年に『風待ちのひと』でデビュー。ドラマ化・映画化された『四十九日のレシピ』や、直木賞候補になった『ミッドナイト・バス』『彼方の友へ』『雲を紡ぐ』の三冊を始め、多くのヒット作を生み出しました。
現在は四日市市観光大使も務められています。
★内容紹介
三重県四日市市にある高校が舞台。昭和63年、校内に迷い込んできた犬を保護し、コーシローと名付けて学校で飼うことになります。そこから3年おき、昭和63年、平成3年、6年、9年、12年のそれぞれの年の3年生とコーシローの物語をオムニバスで綴った連作です。
★伊吹さんにお話を伺います。
Q:舞台となった高校は伊吹さんの出身高校がモデルで、実際に犬がいたそうですね?
A:そうなんです。ブラスバンドに迷い込んで、「こうしろー」さんの席に座ったのでコーシローという名前が付きました。作品では美術部になっています。
Q:3年ごとに物語が設定されているのは?
A:元々の犬は昭和時代でしたが物語としては昭和の終わりから平成は劇的に物事が変わっていった時代なのでこの移り変わりを描いています。
昭和の終わりだと、スマホがないので紙飛行機でやり取りをしていたり、時代が進むとポケベルが登場。その他、鈴鹿サーキットにセナが来た、たまごっち、ノストラダムスの大予言など時代が良くわかる。
Q:ここを読んでほしいということは?
A:この作品の昭和から平成という時代は世紀末など劇変をする時代でしたがそれを乗り越えてきました。今は暗い状況ではあるけどこれからも乗り越えられるということを感じて欲しい。
★世代が違っても、場所が違っても自分自身の18歳や風景が見えてくる本です

伊吹有喜『犬がいた季節』
双葉社から税込1760円で販売中です。

『犬がいた季節』発売記念!伊吹有喜さんサイン会
伊吹有喜さんと四日市高校在校生によるトークイベント&サイン会
日時:11月3日(火)(文化の日)昼1時から
場所:四日市商工会議所ホール
対象:丸善四日市店にて新刊を購入し、整理券をお持ちの方
問い合わせ:丸善四日市店

 
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