・まずは全体的な選手名鑑の選び方を。
サイズは2種類。球場に持っていけるような文庫本サイズと、
データの詳しいB5サイズ。現地観戦が多いかテレビ・ラジオ観戦が多いかで選ぶ。
・どの名鑑も基本データは共通。それ以外のところに独自性を出している。
まず表紙に注目。表紙はどこも12球団の看板選手の写真が並ぶので、
注目選手が一目でわかる。たとえば殆どの選手名鑑で、DeNAは筒香、ヤクルトは山田。
では中日は……実はいちばん多いのが、まだ実績のない根尾選手の写真。
他に、平田選手が2社、松坂投手が2社(うち1社は1チーム2名ずつでビシエドとペア)。
興味深いのは巨人。これまで菅野投手か坂本選手が使われることが多かったが……。
・内容も出版社によって特徴を出している。メジャーリーグの情報が豊富だったり、
球場の情報(球場グルメなど)が濃いもの、テレビやラジオの解説者を紹介したものもある。
・そんな中で大矢のオススメは「スラッガー特別編集 2019プロ野球オール写真選手名鑑」
これはマニアも初心者も楽しめる。
・マニア向けにはセイバーメトリクスを駆使した細かすぎるデータ。
田島投手の平均急速がここ数年どう変化しているかとか、
佐藤優投手は左打者に対して与四球率が跳ね上がるとか、実に細かい。
・その一方で、この名鑑のイチオシポイントは選手紹介の小ネタの充実。
それ要る?という面白い情報が満載で、選手が身近に感じられる。
たとえば、又吉投手がコメダ珈琲で何を注文しているかとか、
アルモンテ選手は球団主催のイケメンコンテストで自分に投票したとか。
読み物としてとても面白い。
スラッガー特別編集「2019プロ野球オール写真選手名鑑」
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