★内容紹介
・平均年齢が70歳近いという名古屋のアマチュアバンド、ジャンパーズ。
グループサウンズがブームだった時代に結成され、デビューの話もあったが
結局アマチュアのまま名古屋で活動を続けて50年。懐かしのナンバーにファンも多い。
しかし唯一の活動場所だったライブハウスが閉まることに……。
ジャンパーズのドラマーの孫息子の視点で、なぜ彼らは続けるのか、
それを見た孫息子は何を思うのかを綴った、家族小説にして永遠の青春小説。
★今回は太田さんがゲストということでインタビュー!
1)なぜ「おじいちゃんのアマチュアバンド」の話を書こうと思った?
太田:2年前にジムでランニング中、イメージが頭に降りてきた。
作家は24時間仕事。私の場合はイメージが絵で降りてきます。
まるで映画の予告編のように出てきました。
若い頃からずっと続けてきたおじいちゃんバンド。
なぜこのメンバーは辞めなかったのか?
バンドに限らず普遍的な話です。
2)舞台が名古屋。先週紹介したユトリロは名古屋飯の話だったが、
太田さんの作品は名古屋を舞台にしたものが多い。
太田:今回は名古屋に限らない普遍的な話だが、なぜ名古屋?
逆になぜ名古屋ではいけないのか?
地名には3つのパターンがある。
①実際の地名、②架空の地名、③地名をぼやかす
地名をぼやかすとやはり東京に思われてしまう。
一極集中の弊害。
やはり普通な話を名古屋を舞台に書きたかった。
3)名古屋を舞台にするとき、特に心がけていることはある? 難しいことは?
太田:下手なことを書くと起こられる。本来はミステリー作家。
結構残虐なシーンもあり、○○の家の敷地で殺人事件とか書くと・・・。
昔、山崎川で殺人シーンを書いたこともある。
その辺のサジ加減が難しいですね。
太田忠司『ミート・ザ・ジャンパーズ!』
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