1月16日(水)の午後5時頃から、東京・築地の新喜楽で、
第160回 直木賞の選考会が行われますが
その直前予想です。
1、今村翔吾『童の神』(初)
平安時代を舞台に、差別された民族が貴族に戦いを挑む
スケールの大きな歴史伝奇小説。
今年の本ベスト3。これが長編作品の1作目。もう1作見てみたいのでは?
2、垣根涼介『信長の原理』(2回目)
パレートの論理を歴史小説に取り入れ、
織田信長がどのように家臣団を統率していったのかを描く歴史小説。
もうすでに大きな賞を受賞している垣根さん。同じ人にあげるか?
3、真藤順丈『宝島』(初)
アメリカの統治下にあった沖縄を舞台に、米軍の施政に翻弄されながらも
立ち向かい生き抜いた若者たちの物語。
大矢さん昨年のベスト本。山田風太郎賞も受賞で直木賞は?
4、深緑野分『ベルリンは燃えているか』(2回目)
第二次大戦直後のベルリンが舞台。ある人物の死を身内に知らせるため、
若い女性が戦争の傷跡癒えぬベルリンを縦断する。
ロードノベルであり戦争小説であり殺人事件の謎を解くミステリ。
外国の舞台の作品やその歴史背景をどのように評価されるか?
5、森見登美彦『熱帯』(2回目)
「この本を最後まで読んだ人はいない」と言われる一冊の本を巡り、
探求を続ける人々を描いた、斬新で実験的な小説。小説とは何か、がテーマ。
人によって解釈が変わる作品。不親切と受け取られる可能性も。
そんな作品の中、大矢さんが予想した今回の直木賞は
真藤順丈さんの「宝島」
対抗馬は今村翔吾さんの「童の神」
さあ当たるかな?