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今村翔吾「くらまし屋稼業」シリーズ

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・「くらまし屋稼業」「春はまだか」と来て、
最新刊の第3巻「夏の戻り船」が
発売になったばかりです。
★内容紹介
・舞台は江戸時代中期。くらまし屋、という闇の仕事請負人の活躍を描く。
 くらまし屋、というのは、何かから逃げたい人や、行きたい場所があるのに
 事情があって今の場所を離れられない人と取引をして、逃がしてやる──
 つまり「行方をくらませてやる」仕事。夜逃げ屋みたいなもの。
 第一話ではヤクザから足を洗いたい男ふたりを追っ手から逃がし、
 第二話では江戸の店に奉公している少女を病気の母親に合わせるために逃がす。
 そして最新刊の第三話では、80歳を過ぎて、病気で余命いくばくもない学者の
 故郷に帰りたいという願いを叶える。どれも自分で帰ればいいじゃないかと思うかも
 しれないが、実はくらまし屋の手を借りねばならない事情があって……
・読みどころ1)くらまし屋というチームプレイの面白さ
 くらまし屋のメンバーは3人。剣の腕が立つ平九郎(主人公)を中心に、
 元役者の変装の名人の青年と、頭が良くて参謀役の若い女性。それぞれ表の顔があり、
 くらまし屋の仕事が入ったときだけ裏稼業のためにチームを組む。
 それぞれの特技を生かした役割分担ができていて、戦隊ヒーローもののような面白さ。
・読みどころ2)くらませる方法の知的ゲーム
 第一話では追っ手50人に囲まれた旅館から男二人を逃がし、
 第二話では頑丈な 土蔵に閉じ込められた少女を鍵を開けずに救い出す。
 第三話は、役人や御庭番に守られた幕府の秘密の隠れ家から学者を逃がす。
 どうやって見張りの目をかいくぐるのか?びっくりするようなトリックが使われる。
・読みどころ3)連続ものとしての面白さ
 主人公の平九郎がなぜこんな稼業をやっているのか、どうやら事情がありそうだ、
 というのが一巻ごとに少しずつ語られる。さらに、くらまし屋に敵対するような
 ライバルの闇の業者も登場して、バトルものの雰囲気も。続きが気になるシリーズ。
 ぜひ一巻から読んでほしい。


今村翔吾「くらまし屋稼業」シリーズ
発売になったばかりの「夏の戻り舟」は
ハルキ文庫から691円で販売中です。
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