★内容紹介
・語り手は大学を中退した青年、坂本壮馬。
お兄さんが神職を務める横浜の神社で手伝いをしている。
神道にはまったく知識のない壮馬を指導するのは、17歳の巫女、久遠雫さん。
彼女はとびきりの美少女だが、実は名探偵で、神社で起きる事件を次々解決する。
・物語は全部で五話からなる連作短編集。第一話では境内で起きた心霊現象、
第二話ではお祭りをやめろという脅迫状、などなど。
★読みどころ(1)ミステリとしてのレベルの高さ
美少女探偵と、それをサポートする若者という構図は一見ラブコメ風。
けれどそれぞれの謎解きはとても硬派で、マニアでも唸るようなものばかり。
特徴は、ただ犯人を指摘して終わり、ではないこと。
どういうことかというと……。さらに五話を通して読むと最後に……。
★読みどころ(2)神社や神職について情報
神社の仕事やしきたりなどが作中で紹介される他、一般の人がなかなか
知らない業界情報も。たとえば神主・神職・宮司の違いとか
神社は全国で8万社あるが、神職が常駐しているのは2万社しかないとか、
神主になる方法とか。
★読みどころ(3)神様って何?
語り手の壮馬は神社で働いていても信仰心ゼロ。神社に祀られているのは
菅原道真にしろ誰にしろ「元人間」が多い。しかも勝手に神様にしている。
死んだ人を生きた人間が利用しているようにしか思えない。
この疑問に対する答えを、壮馬は最後に学ぶ。
ラブコメ的ミステリに見えて、実はサプライズに満ちた、考えさせられるミステリ。
天袮涼『境内ではお静かに 縁結び神社の事件帖』
光文社から1836円で販売中です。
・語り手は大学を中退した青年、坂本壮馬。
お兄さんが神職を務める横浜の神社で手伝いをしている。
神道にはまったく知識のない壮馬を指導するのは、17歳の巫女、久遠雫さん。
彼女はとびきりの美少女だが、実は名探偵で、神社で起きる事件を次々解決する。
・物語は全部で五話からなる連作短編集。第一話では境内で起きた心霊現象、
第二話ではお祭りをやめろという脅迫状、などなど。
★読みどころ(1)ミステリとしてのレベルの高さ
美少女探偵と、それをサポートする若者という構図は一見ラブコメ風。
けれどそれぞれの謎解きはとても硬派で、マニアでも唸るようなものばかり。
特徴は、ただ犯人を指摘して終わり、ではないこと。
どういうことかというと……。さらに五話を通して読むと最後に……。
★読みどころ(2)神社や神職について情報
神社の仕事やしきたりなどが作中で紹介される他、一般の人がなかなか
知らない業界情報も。たとえば神主・神職・宮司の違いとか
神社は全国で8万社あるが、神職が常駐しているのは2万社しかないとか、
神主になる方法とか。
★読みどころ(3)神様って何?
語り手の壮馬は神社で働いていても信仰心ゼロ。神社に祀られているのは
菅原道真にしろ誰にしろ「元人間」が多い。しかも勝手に神様にしている。
死んだ人を生きた人間が利用しているようにしか思えない。
この疑問に対する答えを、壮馬は最後に学ぶ。
ラブコメ的ミステリに見えて、実はサプライズに満ちた、考えさせられるミステリ。
天袮涼『境内ではお静かに 縁結び神社の事件帖』
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