原宏一さんの人気シリーズ。第3巻が先週文庫になりました。
★内容紹介
・主人公は、東京の築地に住む男性、ヤッさん。彼はホームレスだが、
常に身ぎれいにして、行き倒れて迷惑をかけないよう体を鍛える「プロのホームレス」。
しかも料理や食材にかけての知識が並大抵ではなく、
築地市場でフードコンサルタントのようなことをやり、築地の人々からも慕われている。
そんなヤッさんが築地の厄介ごとを解決する、というシリーズ。
先月出た3巻では、間近に迫った豊洲市場への移転に絡む問題が連作で描かれる。
・読みどころ(1)生活レベルでの、築地市場の移転問題が見えてくる。
地方にいると、築地移転は都政のニュースとして報じられることが多いが
実際は築地で働く人々の生活の問題。築地ではどんな人々が働いていて、
移転問題がどんな影響を及ぼしたのかが書かれている。
たとえば、築地には場内市場と場外市場があるが、移転するのは場内だけ。
場内の人々をお客さんにしていた場外のお店はどうすれないいのか。
また、場内の仲買人のお店も、移転にはお金がかかるので廃業する店も出る。
すると長年の信頼関係でそこから魚を買っていた料理店が困る、など。
・読みどころ(2)築地だけの問題ではない。
作中に、日本橋の老舗海苔問屋のご隠居が登場する。市場が築地に出来る前は
日本橋に魚河岸があった。だが手狭になり、築地への移転話が持ち上がった。
そのときにもやはり軋轢があった。生きていると、自分の力ではどうにも
ならないことで人生の選択をしなくてはならないことがある。
そのときどうするか、が物語のテーマ。
・読みどころ(3)シビアなテーマを痛快なエンタメに仕上げている。
ヤッさんは江戸っ子のべらんめえで、とにかく威勢がいい。
物語もテンポよくコミカルで、涙と笑いの人情エンターテインメント。
・楽しく痛快に読みながら社会問題が見えて来る、お得なシリーズです。
原宏一さんの『ヤッさん』シリーズの中から『ヤッさん3 築地の門出』
双葉文庫から730円で販売中です。
★内容紹介
・主人公は、東京の築地に住む男性、ヤッさん。彼はホームレスだが、
常に身ぎれいにして、行き倒れて迷惑をかけないよう体を鍛える「プロのホームレス」。
しかも料理や食材にかけての知識が並大抵ではなく、
築地市場でフードコンサルタントのようなことをやり、築地の人々からも慕われている。
そんなヤッさんが築地の厄介ごとを解決する、というシリーズ。
先月出た3巻では、間近に迫った豊洲市場への移転に絡む問題が連作で描かれる。
・読みどころ(1)生活レベルでの、築地市場の移転問題が見えてくる。
地方にいると、築地移転は都政のニュースとして報じられることが多いが
実際は築地で働く人々の生活の問題。築地ではどんな人々が働いていて、
移転問題がどんな影響を及ぼしたのかが書かれている。
たとえば、築地には場内市場と場外市場があるが、移転するのは場内だけ。
場内の人々をお客さんにしていた場外のお店はどうすれないいのか。
また、場内の仲買人のお店も、移転にはお金がかかるので廃業する店も出る。
すると長年の信頼関係でそこから魚を買っていた料理店が困る、など。
・読みどころ(2)築地だけの問題ではない。
作中に、日本橋の老舗海苔問屋のご隠居が登場する。市場が築地に出来る前は
日本橋に魚河岸があった。だが手狭になり、築地への移転話が持ち上がった。
そのときにもやはり軋轢があった。生きていると、自分の力ではどうにも
ならないことで人生の選択をしなくてはならないことがある。
そのときどうするか、が物語のテーマ。
・読みどころ(3)シビアなテーマを痛快なエンタメに仕上げている。
ヤッさんは江戸っ子のべらんめえで、とにかく威勢がいい。
物語もテンポよくコミカルで、涙と笑いの人情エンターテインメント。
・楽しく痛快に読みながら社会問題が見えて来る、お得なシリーズです。
原宏一さんの『ヤッさん』シリーズの中から『ヤッさん3 築地の門出』
双葉文庫から730円で販売中です。