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垣根涼介「信長の定理」

今回はスタジオに著者の垣根涼介さんがお越しになってのトークです。

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垣根涼介さん
1966年-長崎県生まれ。
2000年-『午前3時のルースター』でデビュー、
2003年-『ワイルド・ソウル』で、大藪春彦賞、日本推理作家協会賞、
吉川英治文学新人賞の三冠に輝く。(この三冠は史上初)
2013年-ずっと冒険小説や犯罪小説中心に執筆してきたが、
『光秀の定理』で初めての歴史小説を発表、
本書は歴史小説としては三作目。

★内容紹介
信長の幼少から本能寺までを描いた歴史小説です。

★垣根さんに聞きたい!
・信長を書いた歴史小説は多いが、この『信長の原理』の特徴は?
織田信長は織田家を合理的に、完璧な組織を作ろうとする。
しかし完璧な人間もいなければ完全な組織はできない。
10人中2人は一生懸命、6人はつられて何となく、2人はクビにならないぶら下がり系。
信長はこのうちの一生懸命な2割で組織を作るがうまくいかない。
またそのうち同じように2割で作りなおすがうまくいかない。
つまり永久に完璧な組織はできない。
→現代の組織論を考える。ビジネスマンにもオススメ

・この地方に取材にいらっしゃったときの印象は?
名古屋・岐阜には10回ほど取材で来ました。
この本の第3章の冒頭にでてきますが「岐阜はおそろしく暑い!」
印象に残ったのは信長が生まれたとされる勝幡城にも。
言ってみたら田んぼの中だった。

・東海地方のリスナーの皆さんへ
織田信長の人生の中から何を抽出するか、関連するものをパレートの法則で最短距離で結んでみた。この作品を通して組織論・瑕疵・誤差、そういったものが本能寺につながる。
グローバル企業や外資系企業など急激に成長しているが、所属しているのは生き物。
どうしてもズレが出る。
2:6:2の分布、普通にある会社が意外と長持ちして一番いいかも。
こうした思いをこめています。

垣根涼介さんの『信長の原理』
KADOKAWAから1944円で販売中
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