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井上マサキ、西村まさゆき『たのしい路線図』

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・さまざまな鉄道路線図約200点を、そのデザイン性に注目して鑑賞法を紹介した本。
 夏休みの自由研究の参考にも。

・今のような路線図が初めてできたのは、19世紀のイギリス。
 それまでは普通の地図の上に路線ごとに色分けされた線路や駅が書かれていた。
 だが蒸気機関車に加え1863年には地下鉄が開通、1890年に電気機関車が登場し、
 煩雑すぎてリアルな地図の上に入らなくなった。そこで、ロンドン地下鉄に勤務していた
 電気製図師のハリー・ベックが、地図と路線図を切り離し、駅間の距離や位置関係の
 正確性を度外視した、シンプルな電気回路図のような路線図を考案。
 ハリー・ベックの路線図の特徴は、ラインを、垂直、平行、斜め45度の三種類に絞り、
 どの駅でどの路線が交差しているのかが一目でわかるダイヤグラム型路線図だったこと。
 これが大人気となった。

・地図が現実の世界とするなら、路線図はファンタジー。デザインするひとが変われば
 その姿がすっかり変わってしまう。(駅に掲示されているもの、ウェブサイトに
 載っているもの、旅行雑誌に載っているものなど、同じ路線を書いていても全く違う)

・本書では路線図を4つに分けて紹介。駅などにある全線路線図、ホームや車内のドアの
 上にある停車駅案内図、運賃表、そして鉄道会社以外の人が作ったインディーズもの。
 この地方で紹介されているのは、名古屋市営地下鉄、名鉄、あおなみ線、リニモ、
 豊橋鉄道、四日市あすなろう鉄道など。

・いつも目にしていると気づかないが、実はこのデザインは特徴的ですよ、というのを
 教えてくれる。たとえば……

・旅行に出た時、駅で路線図を見るのが楽しくなる一冊。

井上マサキさん、西村まさゆきさんの『たのしい路線図』
グラフィック社から1728円で販売中です.
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