400年前より現代に蘇りし戦国武将の集団・名古屋おもてなし武将隊が、ラジオ界の天下一を目指す番組『戦国音絵巻』。
12/16の”出陣”は、前田利家、前田慶次、陣笠隊の足軽・凛太郎(りんたろう)です。
この日は前田慶次による企画「主(ぬし)のなまえだ!」第4回が行われました。
前田慶次のクリスマスプレゼント 素敵な名前を贈ります
戦国武将が名付け親に
武人としてだけでなく、和歌をたしなむ文人としても名を残した慶次。
この番組でもその才能は発揮され、会話中に「ここで一句!」といきなり振られても、即興で俳句を編み出すという神業を披露し続けています。
その特技を生かすべく作られたのがこのコーナー。
まず、「好きな○○」「○○して良かったこと」などの簡単な質問に対し、えまき~(音絵巻リスナー)が矢文(メール)を送ります。
そのわずかばかりの情報を元に、慶次が即興で新しいえまき~ねーむ(ペンネーム・ラジオネーム)を付けてあげるという、戦国時代ではおそれ多くて実現不可能な企画なのです。
ちなみに「主のなまえだ!」というタイトルは、“なまえだ”と“前田”がかかってます。
この番組でもその才能は発揮され、会話中に「ここで一句!」といきなり振られても、即興で俳句を編み出すという神業を披露し続けています。
その特技を生かすべく作られたのがこのコーナー。
まず、「好きな○○」「○○して良かったこと」などの簡単な質問に対し、えまき~(音絵巻リスナー)が矢文(メール)を送ります。
そのわずかばかりの情報を元に、慶次が即興で新しいえまき~ねーむ(ペンネーム・ラジオネーム)を付けてあげるという、戦国時代ではおそれ多くて実現不可能な企画なのです。
ちなみに「主のなまえだ!」というタイトルは、“なまえだ”と“前田”がかかってます。
自力で何とかしてください
クリスマスプレゼントに思いを巡らせる時期ということで、今回は「今欲しいもの」というテーマで矢文を募集しました。
ところが、早とちりをしてしまったえまき~もいたようです。
「私は、彼女が欲しいです。どうか叶えてください」(Aさん)
「もうじきスター・ウォーズの映画をママと観に行くので、クリスマスに“ライトセーバー”が欲しいです。お願いします」(Bくん)
これは欲しいものをねだる企画ではありません。あくまでも慶次が「欲しいものにちなんだ名前」を与える企画なので、この2名の申し出は残念ながら却下となりました。
ところが、早とちりをしてしまったえまき~もいたようです。
「私は、彼女が欲しいです。どうか叶えてください」(Aさん)
「もうじきスター・ウォーズの映画をママと観に行くので、
これは欲しいものをねだる企画ではありません。
同じげっ歯類でも
では、矢文を紹介していきましょう。
「今欲しいものは、ハムスター用の粉シャンプー。おうちで飼ってるハムちゃんの白くてふわふわな毛を守りたい!」(Cさん)
しかして、慶次が考えた名前は?
「『前田ねずみ太郎』。これが主の名前だ!」
利家が早速苦言を呈します。
「まずは、儂(わし)の断りなく“前田”姓を拡散すなっ!
あと、“ねずみ太郎”は多分その者にとって相当かわいそうな言葉じゃよ?ねずみに近しい生き物じゃけど、ハムスターだで。
そこは、ハムスターを飼っとる者の越えてはならん一線じゃぞ、きっと」
全くの正論ですが…。
慶次「(この者は)わざわざ熊本、肥後の国から矢文を送ってくれておりまする」
利家「まあ、それはありがたいことだぎゃあ」
慶次「『前田ねずみ太郎』、使ってくれのう!続いて(次の矢文に)行こう!」
Cさんがどこから矢文を送ろうが、名前と一切関係ないんですけれども。
このように、慶次は理論ではなく感性に生きる男。深く考えたらこちらの負けなのでしょう。
「今欲しいものは、ハムスター用の粉シャンプー。
しかして、慶次が考えた名前は?
「『前田ねずみ太郎』。これが主の名前だ!」
利家が早速苦言を呈します。
「まずは、儂(わし)の断りなく“前田”姓を拡散すなっ!
あと、“ねずみ太郎”
そこは、ハムスターを飼っとる者の越えてはならん一線じゃぞ、
全くの正論ですが…。
慶次「(この者は)わざわざ熊本、
利家「まあ、それはありがたいことだぎゃあ」
慶次「『前田ねずみ太郎』、使ってくれのう!続いて(
Cさんがどこから矢文を送ろうが、
このように、慶次は理論ではなく感性に生きる男。
お得意の俳句が
「朝寒い時に布団から出る勇気が欲しいです。毎朝(布団の温もりに甘えたい)己自身と戦って、遅刻しそうになります」(Dさん)
さて、慶次が付けた名前は?
「『冬に咲く 遅刻のかわええ 女の子』。これが主の名前だ!」
名前というか、何だか俳句みたいになってますけど。
利家「“咲く”ってどういうことじゃ?女の子は咲かんでゃ」
慶次「大体、冬に花は咲かんですわ。暖かい時に咲くで。実は、“目が覚ます”という比喩表現。目が覚めるのと、咲くというのは何か似とる雰囲気がござりますな」
利家「すごくいいことを言ったんじゃけれども、“目が覚ます”っちゅう言葉がちょっと引っかかるな。“目を覚ます”とかじゃったら良かったんじゃけどな」
慶次「(苦笑)続いて参ろう!」
せっかく俳句の技量が披露できそうだったのに、惜しかったですね。
それにしても、都合が悪くなるとさっさと次の矢文に行ってごまかす…いや、切り替えが早いのは、さすが慶次というところです。
さて、慶次が付けた名前は?
「『冬に咲く 遅刻のかわええ 女の子』。これが主の名前だ!」
名前というか、何だか俳句みたいになってますけど。
利家「“咲く”ってどういうことじゃ?女の子は咲かんでゃ」
慶次「大体、冬に花は咲かんですわ。暖かい時に咲くで。実は、“目が覚ます”という比喩表現。目が覚めるのと、咲くというのは何か似とる雰囲気がござりますな」
利家「すごくいいことを言ったんじゃけれども、“目が覚ます”っちゅう言葉がちょっと引っかかるな。“目を覚ます”とかじゃったら良かったんじゃけどな」
慶次「(苦笑)続いて参ろう!」
せっかく俳句の技量が披露できそうだったのに、惜しかったですね。
それにしても、都合が悪くなるとさっさと次の矢文に行ってごまかす…いや、切り替えが早いのは、さすが慶次というところです。
戦国四千頭身
「プレゼントで欲しいものは、ジグソーパズルです」(Eさん)
特に欲しい理由も書いてない、あっさりした矢文です。
情報量が少ないだけに、命名の難航が予想されます。
「『ジグソーパズル』。これが主の名前だ!」
即答でした。
利家「待て待て待て待て待て待て待て、待て待て待て!
この企画で、恐らく一番やってはならんことを今お主はしたぞ!?欲しいものの名前をそのまま付けたらいかんて!
ほんなこと言ったら他の者たちも同じになってまうで。最初のやつ、『彼女』と『ライトセーバー』になるぞ!」
慶次「いや、だって理由がないというでなあ」
利家「理由がない中で考えてひねり出すのが、主の仕事だでゃ」
ごもっとも。
慶次「いや!ジグソーパズルって、何かええ名前ですな」
利家「ええ名前だとしたら、そりゃそうじゃ!それが浸透しとるんだで、世の中に」
おもしろ会話に凛太郎も参加します。
凛太郎「(Eさんは最初から)『ジグソーパズル』という名が欲しかったということではないですか?」
利家「ほんなことあるわけにゃあじゃろ!ジグソーパズルっちゅう玩具があって…」
慶次「そういうことだ」
凛太郎「ありがとうござりまする」
利家「そういうことにすなっ!」
大ボケに小ボケが加わって、トリオ漫才の完成です。
特に欲しい理由も書いてない、あっさりした矢文です。
情報量が少ないだけに、命名の難航が予想されます。
「『ジグソーパズル』。これが主の名前だ!」
即答でした。
利家「待て待て待て待て待て待て待て、待て待て待て!
この企画で、恐らく一番やってはならんことを今お主はしたぞ!?欲しいものの名前をそのまま付けたらいかんて!
ほんなこと言ったら他の者たちも同じになってまうで。最初のやつ、『彼女』と『ライトセーバー』になるぞ!」
慶次「いや、だって理由がないというでなあ」
利家「理由がない中で考えてひねり出すのが、主の仕事だでゃ」
ごもっとも。
慶次「いや!ジグソーパズルって、何かええ名前ですな」
利家「ええ名前だとしたら、そりゃそうじゃ!それが浸透しとるんだで、世の中に」
おもしろ会話に凛太郎も参加します。
凛太郎「(Eさんは最初から)『ジグソーパズル』という名が欲しかったということではないですか?」
利家「ほんなことあるわけにゃあじゃろ!ジグソーパズルっちゅう玩具があって…」
慶次「そういうことだ」
凛太郎「ありがとうござりまする」
利家「そういうことにすなっ!」
大ボケに小ボケが加わって、トリオ漫才の完成です。
毎回使うのは大変
「今日は香水を買おうと、街に出ていろいろと試した結果、匂いがわからなくなって撤退しました。
ですので、今は香水と素敵なラジオネームが欲しいです!永遠にそのラジオネームを使います!」(Fさん)
初めて、「素敵な名前が欲しい」と言及する矢文が紹介されました。
どうやら慶次が本気を出すようです。
「『本丸御殿表書院上段之間の香り』。これが主の名前だ!」
昨年木造で復元・公開された名古屋城の本丸御殿。そのうち最大で最高格式の部屋が表書院(おもてしょいん)、そこで殿様が座る部分が上段之間(じょうだんのま)です。
利家「長い長い長い!なーがいっ。何て?」
慶次「名字が『本丸御殿表書院上段之間』、名前が『の香り』でござります」
利家「『檜(ひのき)の香り』でええんではないか?」
慶次「要は檜の香りがする、と」
利家「じゃあ『檜の香り』でええんじゃろ?短くて使いやすいじゃにゃあか」
気合いを入れ過ぎた結果、使いづらい名前となってしまいました。『寿限無寿限無五劫の擦り切れ~』みたいなものですね。
慶次「嬉しいなあ。兵庫県、播磨の国から送ってくれました」
利家「おおっ!…どこから送ってきたかはどうでもええんだで!」
ごまかそうとしても利家は見逃しません。さすが慶次の叔父だけはあります。
ですので、今は香水と素敵なラジオネームが欲しいです!永遠にそのラジオネームを使います!」(Fさん)
初めて、「素敵な名前が欲しい」と言及する矢文が紹介されました。
どうやら慶次が本気を出すようです。
「『本丸御殿表書院上段之間の香り』。これが主の名前だ!」
昨年木造で復元・公開された名古屋城の本丸御殿。そのうち最大で最高格式の部屋が表書院(おもてしょいん)、そこで殿様が座る部分が上段之間(じょうだんのま)です。
利家「長い長い長い!なーがいっ。何て?」
慶次「名字が『本丸御殿表書院上段之間』、名前が『の香り』でござります」
利家「『檜(ひのき)の香り』でええんではないか?」
慶次「要は檜の香りがする、と」
利家「じゃあ『檜の香り』でええんじゃろ?短くて使いやすいじゃにゃあか」
気合いを入れ過ぎた結果、使いづらい名前となってしまいました。『寿限無寿限無五劫の擦り切れ~』みたいなものですね。
慶次「嬉しいなあ。兵庫県、播磨の国から送ってくれました」
利家「おおっ!…どこから送ってきたかはどうでもええんだで!」
ごまかそうとしても利家は見逃しません。さすが慶次の叔父だけはあります。
者ども、出会え出会えーっ!
最後の矢文です。
「彼氏が欲しいです」(Gさん)
利家「だで、最初のやつと一緒なんだて!何で最初のやつ却下したんじゃ!かわいそうじゃろ!」
確かにそうですが、この矢文には続きがあるのです。
「付き合ってた彼氏とは1週間前に別れ、クリスマスも年末も1人で過ごすことになりそうなので、彼氏が欲しいです」(Gさん)
そう、最初のAさんの「彼女が欲しい」というのはただのおねだり。一方Gさんは命名の参考にしてもらうべく、自分の悲しい現況をさらけ出しているのでした。
して、慶次の付けた名前は?
「『クリぼっち』。これが主の名前だ!」
クリスマスを1人ぼっちで過ごす意味の言葉「クリぼっち」を、そのまま流用するという安易なパターン。
しかも、年末も1人で過ごすのに『クリぼっち』という名前では、Gさんがあまりにも気の毒過ぎます。
ただ、武将隊は未来を見据えることも忘れません。
凛太郎「最初のA様の矢文、『彼女が欲しい』と書いておりました。これは運命かもしれませぬ!」
慶次「新企画ができる予感がする!」
マッチングアプリ的な企画「主の出会いだ!」が、そのうちできるかも?
(岡戸孝宏)
「彼氏が欲しいです」(Gさん)
利家「だで、最初のやつと一緒なんだて!
確かにそうですが、この矢文には続きがあるのです。
「付き合ってた彼氏とは1週間前に別れ、
そう、最初のAさんの「彼女が欲しい」
して、慶次の付けた名前は?
「『クリぼっち』。これが主の名前だ!」
クリスマスを1人ぼっちで過ごす意味の言葉「クリぼっち」を、
しかも、年末も1人で過ごすのに『クリぼっち』という名前では、
ただ、武将隊は未来を見据えることも忘れません。
凛太郎「最初のA様の矢文、『彼女が欲しい』
慶次「新企画ができる予感がする!」
マッチングアプリ的な企画「主の出会いだ!」が、
(岡戸孝宏)
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