名古屋おもてなし武将隊® 戦国音絵巻

『サザエさん』出演中の名古屋おもてなし武将隊、自身の番組500回で勝手にコラボ!?

400年前より現代に蘇りし戦国武将の集団・名古屋おもてなし武将隊®が、ラジオ界の天下一を目指す番組『戦国音絵巻』。
11/25の"出陣"は、前田利家、加藤清正、陣笠隊の足軽・太助です。

現代の言葉を戦国時代風に言い換える恒例コーナー「武士語変換」では、国民的アニメ『サザエさん』をテーマに取り上げ、通常とは違う特別感満載の放送になりました。

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サザエさんと武将隊との不思議な縁

出陣した3名の武将隊メンバーがそれぞれ、出題されたテーマを“武士語”に変換し、LINEのアンケート機能を使ってリスナーに投票してもらい、見事1位になった言葉にはMBG(最も素晴らしい・武士・語)の称号が与えられるという企画。それが武士語変換です。

実は今回『戦国音絵巻』がめでたく放送500回目を迎えました。
そして名古屋おもてなし武将隊は、今年11月で結成10周年を迎えました。
同じく『サザエさん』は、今年11月で放送50周年を迎えました。

奇しくも現在、『サザエさん』のオープニング映像は愛知県が舞台。
しかも、名古屋おもてなし武将隊の徳川家康と陣笠隊の足軽・踊舞(とうま)をモデルにしたとしか思えないキャラクターが、名古屋城にて登場しています。

こんな密接な(?)関係があるのですから、武士語変換のお題が「サザエさん」になるのも当然というもの。

ただ、サザエさんという固有名詞をそのまま武士語にしても「サザエ殿」にしかならないので、変換するのはあくまでも『サザエさん』という独自の世界観を持った作品、ということになります。

ふにゃーん。

まずは利家から発表していきます。

利家「儂(わし)、前田利家が『サザエさん』を武士語変換すると!」
ネコ「ふにゃーん」
太助「むふっ!?」
利家「!?…磯野氏物語!」
(♪サザエさんの主題歌が流れる)

ええっ?
あまりの唐突さに、武将隊一同は大爆笑です。

太助「申し訳ござりません、つい笑ってしまいました(笑)」
利家「何じゃ!?今の音は!」
清正「にゃおーん、と(笑)」
利家「何も聞いておらんかったで、3人ともビックリしたんじゃけれども(笑)」

そう、いつもなら「誰々が何々を武士語変換すると!」の後には「ドドン!」という太鼓の効果音が出るのですが、今回はサプライズであのペットの“タマ”の鳴き声が出てきたのです。
軍師(ディレクター)のイタズラ心に、してやられた利家たち。

利家案の武士語を説明しましょう。

『源氏物語』『平家物語』『竹取物語』などのように、『サザエさん』も物語に分類されると。
そして“氏”というのは、一族のこと全てを含む言い方であると。
つまり、磯野家だけでなくフグ田家や波野家(ノリスケさん)などもひっくるめた「磯野氏」の物語であるということです。

説明を聞けば、ちゃんと納得のいく変換なのですが…。

利家「タマの鳴き声に全部持っていかれたわ(苦笑)」

サザエさんに引っ張られる!

続いて名乗りを上げたるは清正。もう、タマが鳴くのはわかっているので、今度は落ち着いて発表できそうです。

清正「儂、加藤清正が『サザエさん』を武士語変換すると!」
タマ「ふにゃーん」
清正「磯野家徒然草絵巻!」
(♪サザエさん主題歌)

その武士語にした理由とは?

清正「当時からある古典文学のひとつとして、卜部兼好(うらべかねよし。吉田兼好の本名)という者が書いた『徒然草』がござりまするな。
これは退屈な日常を手持ち無沙汰のままに書いたもの。“草”というのは草子、いわゆる冊子ですな。

そして、『源氏物語』『平家物語』には絵を付けた“絵巻物”というものがござりまして。
それと同じように、磯野家の退屈でありながら尊い平和な日常を絵巻化したもの、と変換いたした次第でござりまする」

この説明も説得力がありますが。

利家「んふふっ(笑)、すまん。後ろで流れとるこの歌がずっと入ってきて、お主の言葉の半分ぐらいも入ってこんかったで」
太助「月曜で週が始まったばかりなのに拙者、週末の気分でござりまする(笑)」

もちろん、いつもはこんなところで『サザエさん』の主題歌を流すことなどありません。今回は記念要素がいろいろ入った放送なので、特別感が出る演出になっているのです。
ただ、さすが50周年だけあって、サザエさんの“引力”はとんでもないようです。

サザエさんはスポーツ根性モノ?

そして最後の発表はこの人です。

太助「では拙者、太助が『サザエさん』を武士語変換すると!」
謎の音「ピロポロピロペロ~ン」
太助「えええーっ!?…週末拳戦姫(こぶしいくさひめ)!」
(♪サザエさん主題歌)

あれ?今度はタマの鳴き声ではありません。

利家「すまん、軍師!これは何の音だったんじゃ?…タラちゃんが走る音!?こんな音するんじゃ」
太助「ふにゃーんを期待しておりましたので(汗)」

そう、今度はイタズラ軍師、あの文字には書き起こしづらい音を使ってきたのでした。
気を入れ直して太助が説明します。

太助「週末に必ず『ジャンケンポン!』とサザエ姫がやるではござりませんか。あの拳の戦を見て、1週間が終わったという気分になりまするゆえ」

なるほど。ただ、ここからなぜか熱くなります。

太助「しかしながらサザエさんというのは、国民のおそらく半分くらいには勝っておるかもしれませんが、半分くらいには負けておるではないですか。あ、引き分けもござりますな。
何人もの国民に負けてもサザエさんは、毎週毎週立ち上がって拳戦を挑んでくるという、無敵の姫でござりまする」

いや、あのジャンケンにそんな悲壮感やスポ根マンガのノリを感じる人は、いないと思うのですが…。

来週もまた聴いてくださいね!

さて、アンケートの結果発表と参りましょう。

太助の「週末拳戦姫」は、43票。
利家の「磯野氏物語」は、75票。
清正の「磯野家徒然草絵巻」は、112票。

というわけで、清正が見事MBGを獲得しました。

さあ、いよいよ番組エンディング。
いつもはここで武将隊のスケジュール告知をした後、MCを務める武将が「皆の者、拳を掲げよ。我らと共に、明るい未来に向かって、いざ出陣!(全員で)おーっ!」という閧(とき)の声を上げて終わっています。
しかし、今日は最後まで特別でした。

(サザエさんの次回予告BGMが流れる)

「利家じゃ。最近、めっきり寒くなってきたのう。儂はちぃとばかり息災ではなかったが、皆は息災きゃ?あったかい物でも食べて、元気にいこみゃあ。
さあ、今週の名古屋おもてなし武将隊は、

『利家、馬の博物館に行く』
『徳川殿、ネット配信の勉強会に出る』
『武将隊、10周年祭で大盛り上がり』

の3本じゃ。
それでは皆の衆、拳を掲げて、じゃんけんぽん!」

清正「ほっほっほっほっほっ!(笑)」

太助「いやいやいや、(ラジオでジャンケンは)わかりませぬ!」

夢のような(一方的な)コラボ回となったのでした。
(岡戸孝宏)
名古屋おもてなし武将隊® 戦国音絵巻
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2019年11月25日21時05分~抜粋

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