名古屋おもてなし武将隊® 戦国音絵巻

名古屋おもてなし武将隊 前田慶次があなたに名前を授けるラジオ企画

400年前より現代に蘇りし戦国武将の集団・名古屋おもてなし武将隊®が、ラジオ界の天下一を目指す番組『戦国音絵巻』。
11/18の”出陣”は、織田信長、前田慶次、陣笠隊の足軽・踊舞(とうま)です。

この日は前田慶次による企画「主(ぬし)のなまえだ!」が行われました。

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主のな前田!

武人としてだけでなく、和歌をたしなむ文人としても名を残した慶次。
この番組でもその才能は発揮され、会話中に「ここで一句!」といきなり振られても、即興で俳句を編み出すという神業を披露し続けています。

その特技を生かすべく作られたのがこのコーナー。
まず、「好きな○○」「○○して良かったこと」などの簡単な質問を設定し、えまき~(音絵巻リスナー)に矢文(メール)で送ってもらいます。
そのわずかばかりの情報を元に、慶次が即興で新しいえまき~ねーむ(ペンネーム・ラジオネーム)を付けてあげるというのです。

パーソナリティが自分の名付け親になるなんて、リスナーにとっては嬉しいことこの上ないでしょう。
しかも戦国武将に名付けられるとは、世が世ならお姫様や若殿様レベルです。

ちなみに「主のなまえだ!」というタイトルは、“なまえだ”と“前田”をかけて作られました。

ポンポンポーン!

今回は「もらって嬉しかったプレゼント」をテーマに、矢文を募集しました。
まず最初の矢文は、えまき~ねーむ“みみみぷりん”さんからです。

「私のもらって嬉しかったプレゼントは、ベタですが、主人と娘からもらった花です。物も嬉しいのですが、やはり私にとって一番嬉しいのは花でした。1輪でも大喜びします」

果たして、どんな名前が付くのでしょうか?

慶次「『それ行け!百花繚乱ポンポンポン』。これが主の名前だ!」

確か前回もこの企画で慶次は“城壁ポンポン丸”という名前案をひねり出していました。
ポンポンという言葉がよほど気に入っていると思われます。

信長「好きだなお前、ポンポンポンって」
慶次「“みみみぷりん”というところが、ポンポンポンに近いなと思い申したので、ちとポンポンポンを入れてやろうと」
信長「ちょっと何を言っとるのかわからんけれども」

サンドウィッチマンの場合はボケで言うセリフですが、この信長のセリフは完全にツッコミですね。

慶次「花が好きだということで、『それ行け!』…えーと(笑)」
信長「何?それ行け何と言った?」

おそらく「百花繚乱」という言葉を忘れてしまったようです。

慶次「それ行けというのが大事かと思い申して(笑)」
信長「じゃあもう『それ行け』で良いんではないか?」
慶次「いやいや、ダメですぞ!『それ行けポンポンポン』で参りましょう。…ちょっと長かったから『それ行けポンポンポン』で行こう」

挙げ句の果ては、肝心の花の部分である「百花繚乱」を削ってしまうという。自由過ぎるスタートです。

忘れてばかり

続いての矢文です。

「誕生日に夫からもらったスマホのバッテリーです。最初は『何を考えているんだコイツ』と思ってましたが、必要性が勝って外出時はいつも持っていきます。
夫よ、あの時冷たい目をしてゴメン(笑)」(Aさん)

さあ、今度はどんな名前になるのでしょう?

慶次「『元気百倍!儂(わし)の心!』。
…。
…これが主の名前だ!」

名前を叫んだ後、一瞬変な間が空きましたが。

信長「決めゼリフの“これが主の名前だ!”だけは忘れるな!軍師(ディレクター)に促されて言ってるようじゃ、お前のこの企画はできんぞ!(苦笑)」

慶次「いや、名前を考えることが、まことに真剣にござりまする!(苦笑)」

名前の思案で精一杯で、つい決まり文句を忘れてしまう。それだけ真面目に取り組んでいるということです。

信長「で、何と言ったんだ?」
慶次「えっ、えーっ…」
信長「忘れとるではないか!」

踊舞が助け船を出します。
「スマホのバッテリーをもらいまして。何と名付けられましたか?」

慶次「『儂の元気百倍だ!』。違うな、違うな、何じゃったかな?(笑)
『元気百倍!』…えー、あれ?」
信長「言ったやつをすぐ忘れる!全然真剣に考えていない証拠!」

真剣に考えるのに精根尽き果てて、忘れてしまうのでしょう。きっとそうです。

急にマジメか!

「もらって嬉しかったのは、怪獣の足を模したスリッパです。毎年足の先がしもやけになるのが悩みでしたが、ふわふわもふもふの怪獣スリッパのお陰で、その年はしもやけになりませんでした」(Bさん)

慶次「『藤堂高虎の足袋』。これが主の名前だ!」

おお、急に戦国武将らしいワードが。

慶次「スリッパなるものは我らの足袋であるな。藤堂高虎というのは、築城三大名人の1人として有名な男なんじゃけれども、とてつもなく大きい男でござって。
儂よりもデカかったということで、怪獣のような足をしておった」

信長「ああ、左様。現世で言うところの190cm後半ぐらい背丈があったんじゃな」

慶次「傷もいっぱいござって、まさに怪獣のようなやつだったで、『藤堂高虎の足袋』。決まったぁー」

ポンコツそうな素振りをしながらたまにちゃんとした戦国情報を入れてくるので、油断できません。
それが戦国一の傾奇者・前田慶次の真骨頂でもあるのですが。

ちなみに藤堂高虎は、浅井長政に始まり豊臣秀吉・徳川家康など主君を8度も変えた戦国武将としても有名です。
築城三大名人は他に、黒田孝高(黒田官兵衛)、加藤清正がいます。

コーナータイトル変更?

「もらって嬉しかったのは、友だちの家に遊びに行った時、友だちのお婆ちゃんが作ってくれた粕汁。人の気持ちの温かさに触れた気がして嬉しかったです」(Cさん)

慶次「よし、参ろうか。『一生持つであろう、お主の粕汁』。これが主の名前だ!」

して、そのこころとは?

慶次「発酵食品であるこの粕汁。長年保存もきくと」
信長「粕汁自体は保存はきかんよ。調理して水気が入っとるから。酒粕は保存きくかもしれんけれども」
慶次「粕汁は保存がきかない?何ぃッ!?」

粕汁に使われる酒粕は、エタノールが入っているため腐敗しにくいのは事実ですが、長年持つわけではありません。
まして粕汁に調理してしまったら、味噌汁と同じで長期保存は無理です。
一生なんてもってのほかです。

信長「ただ、その粕汁は心が温まったがゆえに、心の中で一生持つ。そういうことだな?」
慶次「…左様!(笑)」
信長「なぜ儂が助け船を出さねばならんのだ(苦笑)」

この分だと「主のなまえだ!」ではなく「主のなまおだ(織田)!」という企画になってしまいそうですね。
(岡戸孝宏)
名古屋おもてなし武将隊® 戦国音絵巻
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2019年11月18日21時30分~抜粋

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