名古屋おもてなし武将隊® 戦国音絵巻

加藤清正が吠える!「“元祖”筋肉体操の座は譲らぬ!」

400年前より現代に蘇りし戦国武将の集団・名古屋おもてなし武将隊®が、ラジオ界の天下一を目指す番組『戦国音絵巻』。
10月15日の"出陣"は、加藤清正、前田慶次、足軽の陣笠隊・哉太郎(やたろう)です。

今回はラジオ界で唯一無二のシュールな企画「加藤清正の筋肉体操」が行われました。
戦国時代には日々の鍛錬で頑強な肉体を作り、現世では筋トレに余念がない“筋肉武将”こと清正が、リスナーの願いに沿う肉体に改造する術を伝授するというものです。

ところが…。

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後発に出し抜かれた?

7月に行われて以来、3ヵ月ぶりとなったこの企画。実はその間に何と!あのNHKが『みんなで筋肉体操』という、タイトルが激似の番組を始めてしまったのです。

全国ネットのテレビでやられてしまっては、話題性においては太刀打ちできません。当然世間は「筋肉体操と言えばNHK」と思うでしょう。
しかし、こちら『戦国音絵巻』の筋肉体操は、約2年前の2016年11月に発案。翌2017年3月に企画がスタートし、今回で10回目となります。そう、遥かに歴史が古いのです。

ここで、“元祖”筋肉体操の仕組みを説明しましょう。

戦国時代には日々の鍛錬で頑強な肉体を作り、現世では筋トレに余念がない“筋肉武将”こと加藤清正が、リスナーの願いに沿う肉体に改造する術を、伝授するというものです。
そう、まずこの「リスナーの願いを叶える」という要素が、公共放送版と違う所です。

さあ、今宵はどんな願いを持ったえまき~(音絵巻リスナー)が現れるのでしょうか?送られてきた矢文(メール)を哉太郎が読み上げます。

元祖シュールVS新興シュール

Aさんからの矢文です。

「私は生まれてこの方、『逆上がり』ができたことがありません。筋肉を鍛えたら今からでもできるでしょうか?どの筋肉を鍛えればいいのかご指南お願いします」

鉄棒で、地面に足を付け、体を後方に回転させながら棒上に上がる運動ですね。確かにこの逆上がり、苦手な人も多いようです。

清正「逆上がりなるものは、あれじゃろ?腕で体を引いて押し上げて回るものであろう?ゆえに、胸板を極めれば良いのではないか」

よくわかりにくい説明ですが、とにかく上半身の筋力が必要ということでしょう。そんなわけで、大胸筋を鍛えるための体操を清正がレクチャーすることに。

清正「さあ、まず、うつ伏せになり、肩幅の約2倍ほどに両手を広げ、その状態で床に手のひらを着け申す。両足をくっつけた状態で胸を張り、頭から足まで一直線になるようにいたす。そこから、肘を開きながらグイグイと体を地面に着けるようにいたして、またギュウッと戻して参る」

いわゆる「腕立て伏せ」です。これを清正が実践します。ラジオだから見えないのに。
公共放送版では、タレントの武田真治や弁護士や庭師が真顔で筋トレする、シュールな絵面がウケていますが、こちら元祖は音声のみ。シュールさでは勝るとも劣りません。

迷走ではなくシュールです

さらに今回から、よりシュール要素が加わりました。それは“妄想”です。

腕立て伏せをしつつ清正が話します。
「目を瞑りてやって参ると…周りが燃えておる!?」

もちろん、スタジオに火の気はありません。

清正「汗が滴り落ちる!」
慶次「そらそうじゃ、動いとるから汗もかくわな」
清正「そして…おっ?痛いッ!イタタタタッ!何かが落ちて来た!」

もちろん、何も落ちて来ていません。

清正「しかし!背中に何かが乗っておるけれども、これがまた心地よき負荷になって参るんじゃわなあ~イヨォ~」

腕立てしながら意味不明なことを供述している清正。ここで正気に返ります。

清正「はッ!ここはどこじゃ?」
慶次「CBCラジオじゃ(苦笑)」

どうやら清正は、燃え盛る炎に包まれた屋敷の中で、汗をかきながら腕立て伏せをしている様子を思い描いていたようです。

一線を画した筋肉体操

ただ筋肉を鍛えるだけでなく、想像力を掻き立てることによって頭も鍛えるという、まさに“文武両道”とうたわれた清正ならではのスタイル。

腕立てで胸筋が鍛えられ、逆上がりもできるようになり、ついでに頭脳も鍛えられることが分かりました。
そしてここからがまた公共放送版とは違う展開があります。それは“ムチャブリ”です。

清正「このようにして、一石二鳥、三鳥の鍛練になる」
哉太郎「さらに」
清正「さらに?…このぉー、更に、胸板が厚くなり、鉄棒の棒すらも引っこ抜ける!」
慶次「棒を抜いたら逆上がりできんじゃろ(笑)」
哉太郎「からの~」
清正「からの?…もぉー、な、先生殿がな、満点を付けてしまう」
哉太郎「それに伴い」
清正「それに伴い?…世界中で話題になる!」

単なる腕立て伏せが、ワールドワイドな話になってしまいました。

最後はキレイにまとめます

続いてBさんからの矢文です。

「私は疲れてくると、姿勢が崩れ、腰に負担がかかる立ち方になってしまいます。姿勢を保てるためにはどんな筋肉体操が良いのでしょうか?」

清正「きれいな姿勢を保つためにはな、胸を張ることが大事じゃろ?胸を張ってピンと立っておると姿勢が良くなるしのぅ。ゆえにまた、胸板を鍛えて参ろう」

慶次&哉太郎「また胸板!?」
清正「今日は胸板!」

強引に胸板スペシャルデーを設けて、押し進める清正。今度は両足を椅子の上に乗せて体を斜めにし、上半身に体重が大きくかかる腕立て伏せを披露するのでした。

清正「こうやって胸板を極めることによって、姿勢が美しくなるぞ、と」
哉太郎「そして、からの」
清正「からの?…えー、多くの者の視線が集まる」
哉太郎「ですが」
清正「著名人が惚れる」
哉太郎「しかし」
清正「しかし、それを断る」
哉太郎「ですが」
清正「やっぱり(受けて)参ろう」
哉太郎「と言うと」
清正「実は、有名になりたい!」

後半はムチャブリの餌食でグチャグチャですが、要はこういうことです。

清正「筋肉を付けると自信が湧いてくるじゃろ?徐々に視線が集まることによって、『ああ、わしも有名になりたいな』と」

つまり、視線の負荷がかかることにより、自分の未来が開ける。パンプアップ(筋肉が膨らむ、成長につながる)するというわけです。

「まさに『負荷イイ話』じゃな」と、ドヤ顔でシメる清正なのでした。
(岡戸孝宏)
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