あのクイズを戦国武将がやってみた!豊臣秀吉の「太閤問答 ヒデオネア」

名古屋おもてなし武将隊® 戦国音絵巻 / エンタメ

400年前より現代に蘇りし戦国武将の集団・名古屋おもてなし武将隊(R)が、ラジオ界の天下一を目指す番組『戦国音絵巻』。
8/20の"出陣"は、豊臣秀吉、前田利家、陣笠隊の足軽・踊舞(とうま)です。

今回は新企画「太閤問答 ヒデオネア」が行われました。勘の良い方はお分かりでしょう。あのクイズ番組のパロディーです。

まさにあのシステム

太閤=豊臣秀吉と言えば、農民から出世したということもあり、民(たみ)を大事にし、民のことを一番に考えている武将です。一方、民の方は天下人である秀吉のことを知る機会はなかなかありません。
そこで、民であるえまき~(音絵巻リスナー)から、秀吉への質問を募集。それに秀吉が答えるという企画をすることになりました。

ただ、普通に質問に答えるだけじゃ面白くないので、ちょっとヒネリを加えることにします。

【1】えまき~が質問を矢文(メール)で送る
【2】質問に対する答えを、秀吉が四択にして、改めて問答(クイズ)として出題
【3】もう1人の武将・前田利家に答えてもらう

…という形式になりました。
秀吉とは若い頃からの親友である利家ならば、きっと答えられるはず…という、友情試しも兼ねた侮れない企画でもあります。

そしてもう1つこの企画には、ライフライン…いや、「命綱」という3つの救済措置が用意されているのも、大きな特徴です。答えが分からない・自信がない時に使えます。

まず1つめはフィフティ・フィフティ…いや、「五十・五十」。四択が半分の二択になります。
2つめは、テレフォン…いや、「からくり小箱」。他の武将に電話をつないで、相談ができます。
3つめは、オーディエンス…いや、「民でやんす」。武将以外の民衆、つまり踊舞やスタジオ外の軍師(ディレクター)などのスタッフに、正解と思うものを挙手してもらい、その結果を参考にできます。
ネーミングが段々ムリヤリになるのはご愛敬。

まさに『クイズ$ミリオネア』システムなのです。

使うの早っ!

では早速始めていきましょう。最初はAさんからの質問矢文です。

「秀吉様は、あだ名で呼ばれるなら何と呼ばれたいですか?」

秀吉のあだ名と言えば、主君の織田信長が名付けたという“サル”が有名ですが、“ハゲネズミ”と呼ばれていたとも言われています。
しかし本当は何と呼ばれてほしいのでしょうか?選択肢を発表してもらいましょう。

秀吉「一番、ネコ。二番、イノシシ。三番、クマ。四番、雨も滴るいい男」

明らかに1つだけ異質な選択肢。これは「当ててください」と言ってるようなもの。
ちなみに、“水も滴る~”というのが正しい表現ですが、そこは“日輪の子”と自称していた秀吉ですから、対照的な「雨」を使いたかったのでしょう。

さあ、これは一発で当ててもらわないと。

利家「ええか?『五十・五十』!」

早っ!命綱を使うの早すぎです。これがわからないというのは親友としてマズイのでは?
「わかっておるけれども、確実にするためにな」と言う利家。獅子はウサギを狩るにも全力を尽くすように、簡単な事でも手を抜かないということですね。

というわけで、選択肢が「イノシシ」と「雨も滴るいい男」の2つに絞られました。

ファイナルアンサー?

利家「答えは四番!雨も滴るいい男!」
秀吉「最終問答?」
利家「最終問答!」

秀吉「うーん…。んんんふーぅぅぅん……。正解っ!

溜めに溜めてから正解を言い渡す様は、まさに本家の司会者・みのもんた氏のよう。
ちなみに“最終問答”とは、ファイナルアンサーのことです。「問答はクイズという意味だからおかしいのでは?」などと細かいことは言うなかれ。最終“解答”と言うよりは語呂が良いんです。ただそれだけです。

秀吉「なぜわかったんじゃ?」
利家「もう、お主らしすぎるじゃろー。『誉められたい願望』が(苦笑)」

まあ本家ミリオネアでも、最初はサービス問題とも言うべき超簡単な場合が多かったですから。ただ、次の第2問では急に難易度が上がることになります。

まさかあの人がいない!?

Bさんからの質問です。
「好きな子飼い武将は誰ですか?」

子飼いとは、幼少の頃から面倒を見ること、または未熟な時から大切に育てることを指します。秀吉は庶民から成り上がったため、他の武将より家臣が足りません。なので幼少の者を積極的に家臣に取り立てました。

ちなみに名古屋おもてなし武将隊(R)には、秀吉の子飼い武将として名を馳せる加藤清正がいます。ということは、自ずと答えも決まってきそうですよね。ところが・・・。

秀吉「一番、石田三成。二番、福島正則。三番、宇喜多秀家。四番、蒲生氏郷」

関ヶ原の戦いで西軍を組織したことで有名な石田三成は、10代半ばで秀吉に仕えました。
秀吉の叔母を母親に持つ福島正則は、その縁で幼少より秀吉に仕えていました。
豊臣政権の五大老の1人だった宇喜多秀家は、家督を継いだ9歳の頃から秀吉に養子扱いされるほど厚遇されました。
織田信長の家臣だった蒲生氏郷(がもう うじさと)は、信長の死後、25歳を過ぎた時期に秀吉に従いました。

あれ?加藤清正の名前が選択肢にありません。子飼いでもない蒲生氏郷が入っているというのに。
さらにこの後、衝撃的な展開が待ち受けるのでした。

究極の辱め

「おおぉぉぉ、悩むのう…」と、意外な選択肢に利家も頭を抱えます。こうなれば当然使うのが命綱。選んだのは「からくり小箱」、つまり誰かに電話で相談する手段です。

その相談相手に利家が指名したのは、何とまさかの加藤清正なのでした。

前もって自分の屋敷で待機するように利家から言われていた清正に、早速電話が繋がります。

利家「清正や。問答の内容はわかっておるかの?」
清正「はっ。あのー、何ゆえ拙者の名前がないのかというのが、疑問に残りまするが…」

不満を口にする清正に、思わず吹き出してしまう秀吉と利家。

利家「しかしながら、お主はどう思う?」
清正「そうですなあ。拙者以外となりますると、やはり、福島正則ではないかと。幼少期から共に秀吉様のお側にお仕えしており、そして、賤ヶ岳の戦いでは一番槍として武功をあげた正則であらば、きっと、太閤殿下が拙者を差し置いて、好かれておるのも納得はいくやも知れませんな…」

そう言いつつ「うぅぅぅんんんーっ!」と鼻息を荒げる清正。

秀吉「清正、元気がないなお主」
清正「いや、しれはもう、な、何ゆえ拙者の名前がないのかというのが…。今一番お側にお仕えしておるにもか か  わ   ら    ず・・・」

最後は消え入るように訴える清正です。

実は深い愛情?

利家「清正、ありがとさんじゃった!」
清正「あっ、よろしいのですか?これだけで?」

命綱のからくり小箱は、1分間のみの使用ということで、あえなく出番は終わりです。
ラジオを前にしてずっと待機し、わずか1分間の出演で、しかも心を傷つけられた清正。この仕打ちにはさすがに秀吉も同情します。まあ、そもそも秀吉が清正を選択肢に入れなかったからなんですけれども。

気を取り直して、答えいきましょう。

利家「一番、三成!」
秀吉「最終問答?」
利家「最終問答!」
秀吉「……。不正解!」

残念、間違えてしまいました。正解は福島正則です。

秀吉「これには理由があるんじゃ。いつも清正であったり、三成であったり、かわいいかわいいと現世でも言うとる。正則は忘れられとるんじゃ。ゆえに今回は正則を1番に致したということじゃ」

さらに、

秀吉「不正解ということで利家、お主はわしの竹馬の友ではない!罰を与える!その罰は、利家が清正にビンタ!」

利家に対する罰なのに、清正がビンタされるという、理不尽極まりない裁定です。しかも清正は福島正則という正解を言い当てていたというのに。

ただこれは、「清正をオイシくしてやろう」という秀吉の優しさなのかもしれません。
番組最後に電話で再登場した清正も、「きっと拙者は“殿堂入り”ゆえに選ばれなかったのでは」と都合よく解釈するのでした。
(岡戸孝宏)
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2018年08月20日21時44分~抜粋

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