名古屋おもてなし武将隊® 戦国音絵巻

徳川家康と加藤清正が叫ぶ!「日本に生まれて良かったー!!」

400年前より現代に蘇りし戦国武将の集団・名古屋おもてなし武将隊®が、ラジオ界の天下一を目指す番組『戦国音絵巻』。
6/25の"出陣"は、徳川家康、加藤清正、陣笠隊の足軽・踊舞(とうま)です。

何かと日本代表の話題が多い昨今。その大活躍にあやかり、緊急特別企画が行われました。
その名も「日本(ひのもと)に生まれて良かったー!!」です。

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キターッ!

このコーナーは、「日本に生まれて良かったと思うこと」をえまき~(音絵巻リスナー)から矢文(メール)で送ってもらい、その内容を武将が一言に凝縮して叫ぶというものです。

まず、コーナータイトルを叫んだ清正に対し、家康が疑問を呈します。
「それは、信長殿の御名前と同じである、織田殿のマネではないのか?」

「あっ、偶然…ではございませんか?」と返す清正。

そう、家康の言う織田氏が叫んだのは「地球に生まれて良かったー!!」。
対してこちらは「日本に生まれて良かったー!!」。似てるのはたまたまです。偶然って怖いですね。

ちなみに、織田裕二の歌う『All my treasures』がBGMで流れました。TBSテレビが中継する『世界陸上』のイメージソングです。この曲が使われたのも、たまたまです。

わーしのー宝ー♪

では、矢文を紹介していきましょう。踊舞が読み上げます。

Aさんからの矢文「日本に生まれて良かったことは、着物や浴衣を着られることです。いろいろな色や柄があり、着ると華やかな気持ちになり、落ち着きます」

この内容を一言にまとめて叫んでもらう武将を、踊舞がその場で決めるシステムです。

踊舞「清正様に叫んでいただきましょう。よろしくお願いします」

(ドドン!という太鼓の音)

清正「夏が来てくれて良かったー!!」

(『All my treasures』が流れる)

曲のサビに合わせて清正「わーしのー宝ー♪」

家康「何を勝手に曲にかぶせてくれとるのじゃ?お主は(笑)」

すっかり織田氏に引っ張られてしまっています。

それはそうと、叫びについて清正が改めて説明します。

「浴衣が映えるのは正に夏。夏はさらに浴衣が爆発的に魅力的に見える。ゆえに、夏があって良かった、と」

あまり説明になってないので、家康が強引に解釈を加えます。

「日本には、世界の中でも稀に見る、色濃い“四季”があることに、感謝をしておるということか」

すっかり着物のことは忘れて、浴衣だけの話になっていますが、おそらくこれ以上のものは出てこないので、次にいきましょう。

れっきとした民間療法

Bさんの矢文「私が日本に生まれて良かったと思うことは、温泉に入った時です。特に露天風呂ですね」

踊舞「では、こちらも清正様に叫んでいただきましょう。よろしくお願いいたします」

(ドドン!)

清正「痔が治って、良かったー!!」

(All my treasures)

清正「わーしのー宝ー♪」

一通りの流れはさておき、聞き捨てならない文言が飛び出しましたよ。
これは、戦国時代に生きていた清正は痔に悩んでいたという話が、まずあります。そして、医学が発達していない時代では、温泉を利用することで病気を治そうとする「湯治」が盛んに行われていました。

そんな歴史上の理由により、清正の口からこの言葉が発せられたのですが、いかんせん清正個人の事情だけで、Bさんの思いが汲み取られていません。
というわけで、さっさと次の矢文に移ります。

つゆとつゆ

Cさん「日本に生まれて良かったことは、流しそうめんができることです。キュウリやスイカやとんがりコーンとか、いろんなものも一緒に流せるし楽しい!」

スイカ?とんがりコーン?ちょっと信じ難いですが、サクランボやらゼリーやらの変わり種を流すパターンは余興として存在するようです。
もしかしたらCさんのボケかもしれませんが、そこはスッと流していきましょう。流しそうめんだけに。

踊舞「こちらを一言で。清正様、よろしくお願いいたします」

(ドドン!)

清正「かつおだしで良かったー!!」

(All my treasures)

これはどういう意味でしょう?

清正「やはり、そうめんには『つゆ』がなければ、美味しさが引き立たんと。ゆえに、かつおだしで取るつゆの存在のおかげで、そうめんやスイカなどが際立つのではないかと」

やっぱりよくわからないので、再び家康が拡大解釈します。

「なるほど!お主は先ほど『夏が来て良かった』と申した。そしてその夏を色濃く味わうためには“つゆ”が必要というわけじゃな?梅雨があるからこそ、夏が色濃く感じられる!」

「左様にございます」とちゃっかり乗っかる清正。そして叫びます。

「徳川様と一緒で良かったー!!」

(All my treasures)

意外なお米つながり

次の矢文です。

Dさん「米がうまい」

何とまあシンプルな。すでに一言にまとめられているものを、どうやってアレンジするのか、技量が試されます。

踊舞「『米がうまくて良かったー!』という安直なものはお止めくださいませ。では家康様、よろしくお願いいたします」

ついに来ました白羽の矢。さあ家康、どう叫ぶでしょうか?

(ドドン!)

家康「うーん!発芽玄米!」

清正のように、織田氏のモノマネが上手くできず、声がひっくり返りやや恥ずかしげな家康です。
ただ、発芽玄米には深い意味があるのでした。

家康「実はわし、関ヶ原の合戦にて発芽玄米を食べて、戦に勝利したわけじゃ。ゆえにこの日本が、米を作る豊かな土地を開墾する時代に変わったんじゃ。米文化の発展に繋がって皆が喜ぶのであれば、発芽玄米を食べて勝っておいて良かったという意味合いじゃ」

世界に広がる日本の文化

最後の矢文です。

Eさん「日本に生まれて良かったのは、『Kawaii』(かわいい)の文化があること。キャラクターや服など、日本独特の“かわいい”が大好き!」

海外では“カワイイ”という感覚をピッタリ表す言葉が無く、キャラクターやファッション、ポップミュージックやアイドル、マンガやアニメなどが日本の“カワイイ”カルチャーとして受け入れられているんだとか。

最後はやはり、織田氏のモノマネの上手い清正にキメてもらいましょう。もはや、「モノマネじゃなく偶然似ただけ」という初期設定は無くなっております。

(ドドン!)

清正「猫がおって、良かったあぁぁぁぁぁぁ!!」

(All my treasures)

家康「待て待て待て待て!織田裕二殿ではなく、それは布施明殿のマネであろう?」

清正「左様にございます。『そなたは薔薇よりも麗しい』という曲がございまして。最後に高く声を張り上げる部分がございますが、なぜか急に脳内に響きまして」

正式タイトルは『君は薔薇より美しい』ですね。猫というのは完全に清正の好みで、カワイイ象徴だということで出てきたのでした。

家康「わしから見れば、清正、お主はかわええぞ」
清正「おふぅ。徳川様と一緒で、良かったあぁぁぁぁ!」

“わしの宝”はすぐ近くにいた、というお話でした。
(岡戸孝宏)
名古屋おもてなし武将隊® 戦国音絵巻
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2018年06月25日21時43分~抜粋

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