名古屋おもてなし武将隊® 戦国音絵巻

武将隊新生メンバー・前田利家と太助が、新星のごとく初登場!

400年前より現代に蘇りし戦国武将の集団・名古屋おもてなし武将隊®が、ラジオ界の天下一を目指す番組『戦国音絵巻』。
6/11の"出陣"は、豊臣秀吉、加藤清正、陣笠隊の足軽・なつです。

今回は、約1年ぶりとなる企画「陣笠隊・なつの 幸せななつ星☆彡」が行われました。
えまき~(音絵巻リスナー)から幸せな話を矢文(メール)で送ってもらい、それを秀吉・清正・なつの3人がそれぞれ"ひとつ星、ふたつ星、みっつ星"で評価。その星の合計がちょうど"ななつ"になったら、とてつもない幸運が訪れる(ような気分になる)、幸せな企画です。

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オーバーしてもいけません

まずは、Aさんからの矢文です。

「先日、山形物産展にて、限定50個の佐藤錦のパフェを食べることができました。さくらんぼがゴロゴロたくさん入ってて、味が濃くてとっても幸せな気分になりました」

さて、このエピソードを3人はどう評価するのでしょう。一斉に発表してもらいます。せーの!

秀吉「みっつ星!」
清正「ふたつ星!」
なつ「みっつ星!」

おっと、これは合わせて“やっつ星”。惜しくもななつをオーバーしてしまいました。単純に星の数が多ければ良いってものではない所が、この企画のミソです。数がちょうど7になる偶然の一致こそ、幸運の証となるのです。

ちなみに、ななつ星にならなかった時は、ムーディーな名曲「星に願いを」がBGMとして流れてきます。
その曲に秀吉が食いつきます。

「すごい良い感じじゃね。暖炉を目の前にしたようなラジオ番組になっとる。こどもが頬杖ついて聴きながらという感じ」

生き馬の目を抜くような厳しかった戦国時代とは真逆の、ゆったりとした世界観。戦の無い世を作るべく天下人となった秀吉には、深く心に染み入るものがあったようです。

清正と山形の意外な接点

それはそうと、評価を振り返ってみましょう。物産展と言えば行列ができるほどの人気イベント。その中で限定50個ともなれば、競争率はさぞかし高いでしょう。なので、秀吉となつはみっつ星を付けたのですが、ふたつ星の清正、その理由を語ります。

「これが限定10個であらば、みっつ星にしようと思っておりました。50個では多いな、ひとつ星が妥当だと。しかしながら、山形は拙者もゆかりがあるので、加点してふたつ星に致しました」

ここで清正と山形との縁について補足説明します。
清正亡き後、三男の忠広が加藤家を継ぎました。しかしやがて江戸幕府により改易(身分剥奪・領地没収)され、熊本藩を追い出されてしまいました。理由は諸説あります。
その後忠広は、現在の山形県鶴岡市に居を移し、生涯を終えました。そのため、“加藤家終焉の地”として鶴岡市の天澤寺(てんたくじ)には清正のお墓があります。

そんなわけで清正は加点をしたのですが、「わしが余計なことをしなければ“ななつ星”になっていた」と、後悔の念をにじませます。

しかしこれは偶然の妙を楽しむ企画。狙ったり忖度したりして数を揃えるものではありません。「幸せがあふれているから、ななつ星を超えた」ということで、次に進みます。

おとぎ話設定登場

Bさんの矢文「幸せな出来事はまさに今日。パスタ屋さんに行ったら、食事すると1回引けるクジがあり、500円の商品券が当たりました!」

それでは判定です。せーの!

秀吉「ひとつ星!」
清正「ひとつ星!」
なつ「ふたつ星!」

合計、よっつ星となりました。ここでまた『星に願いを』が流れます。秀吉がまた食いつきます。

「小さなお子が『父上~。何でひとつ星だったの~?』と、そんな話が始まりそうじゃな。おとぎ話のような」

評価が低かったことについては、「500円という額が微妙で、もう一声欲しかった」という秀吉と清正。天下を取った豊臣家のトップとその忠実な部下ですから、やはり“褒美”の基準が高いのでしょうね。

新メンバー・利家と太助が登場!

どうも、なかなかななつ星が揃わないようです。というわけで、ここで急展開。何と、新たな人員を導入することになりました。
それは、武将隊の“新生”メンバー、前田利家と陣笠隊・太助(たすけ)です。

去る5月26日、名古屋おもてなし武将隊®に頼もしい仲間が加わりました。
まず、“加賀百万石の祖”前田利家。元々武将隊結成時からずっと居るのですが、この3月をもって一旦、天に帰りました。そして新たな肉体に魂を宿らせ、再び現世に蘇って来たのです。

太助は今回、初めて現世に蘇った新人の足軽です。とは言え、陣笠隊の中では一番年上の471歳。後輩なのに年上という、場合によっては扱いに困るパターンです。結束力の強い武将隊ではそういう心配はないでしょうけれども。

この2人、実はこの日が初のラジオ出演。番組途中でデビューの挨拶をし、一旦スタジオの外で待機していたのを、再び招き入れることにしたのです。まさしく“新星”のような活躍が期待されます。

しかし、5人でななつ星を揃えようとすると、各人がどうしても星数を少なくせざるを得なくなります。そこで、なつが進行役に徹して他の4人で判定することに。

父上~父上~

Cさんの矢文「欲しいのにどのお店に行っても売り切れだった靴。先日、売ってるお店を見つけました!手に入って本当に嬉しかったです」

それでは判定です。せーの!

全員「☆※△♭♀≦%!」

聞き取りにくかったので、1人ずつ確認していきます。

秀吉「わしはふたつ星」
利家「わしもふたつじゃ」
清正「わしはみっつ」

この時点で既にななつ星になっちゃいました。が、太助がまだ残っています。ななつ星は絶望的です。

秀吉「まだじゃよ、まだじゃよ!れい(零)星がある!太助は!?
太助「うぅぅ…。ふたつにございますぅ」

残念、ここのつ星となりました。
というか、幸せだって言ってる矢文に対して“れい星”を付けることって、有り得ないと思われるのですが。

秀吉「父上~父上~。何で太助さんはれい星にしなかったのかしらぁ?」
清正「幸せを感じていたからさ」

即興おとぎ話を繰り広げる2人です。

企画の趣旨が変わっちゃった

Dさんの矢文「幸せな話は、同僚のお土産の争奪戦で1位になったことです。ドイツのチョコ30種類の中から好きなものが選べて、美味しそうなナッツにしました!今食べていてお腹も心も満足です」

「ナッツの幸せななつ星じゃな」と秀吉がボソッと呟きますが、誰もそのダジャレに気付かぬまま、判定に進みます。

先程と同様、全員で言った後確認していきます。

秀吉「わしはひとつ星」
利家「わしもひとつ星じゃ」
清正「ふたつ!」

この時点でよっつ。

秀吉「ということは、太助がみっつ星を出せば!」
太助「えぇぇ…。ひとぉーつ!」

(BGM・星に願いを)

秀吉「父上~父上~。何で太助さんはみっつ星を入れなかったのかしら?」
清正「空気を読めなかったからさ」
秀吉「最低ねー!」

もはや、矢文の幸せ度合いを評価するよりも、オーバーするのを恐れて全員低めになってしまっています。
数合わせのゲームじゃないんですから。あくまでも、思った通りの数を言ってもらわないと。

ただ、ななつ星を出して盛大に祝いたいという秀吉がぶっちゃけます。
「わしの命令じゃ。みんな狙っていこう」

ついに別物の企画となってしまいました。

仮装大賞システム

Eさんの矢文「会社の80周年記念及び新入社員歓迎会で、豪華家電が当たるくじ引きがあって、『目元エステ』という機械を当てました。周りの女子たちがめちゃくちゃ羨ましそうに見ていました」

全員で星を叫んだ後…。

秀吉「わしはひとつ」
利家「ひとつ」
清正「ふたつ」

ここまではさっきと同じです。

秀吉「太助!太助がみっつ星を出してくれれば!」
太助「うぅぅ、ふたぁーつ!」

(BGM・星に願いを)

秀吉「父上~父上~。何で太助さんは空気を読まないのかしらぁ?
清正「読みが外れたからさ」

既にお気付きの方もいるでしょう。これは、武将隊の中の偉い順に数を発表してるので、最後が太助になるのは必然。そして、最初に数は一斉に発表しているのだから、「太助が数を合わせてこない」というのは全くの言いがかり、だということを。
もし個別発表の順番が逆なら、空気を読まないのは秀吉ということになります。

もはや正常な判断が下せない、“ななつ星ハイ”とでも言うべき異様な雰囲気の中、なつが助け船を出しました。

「武将様方!私、ひとつ星の評価を付けてもよろしいでしょうか!?」

するとどうでしょう。見事、ななつ星の完成です!
BGMが一転、SEKAI NO OWARI「スターライトパレード」に変わりました。

最後の最後に点数を加えて合格させるという、どこかの仮装大賞的なテレビ番組で見たような、強引な手法ですが。

「良いんじゃ。幸せは強引に掴み取るもんじゃ!」と、名言っぽくまとめる秀吉なのでした。
(岡戸孝宏)
名古屋おもてなし武将隊® 戦国音絵巻
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2018年06月11日21時43分~抜粋

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