名古屋おもてなし武将隊® 戦国音絵巻

戦国一の“ガヤ武将”豊臣秀吉が、徳川家康にツッコミまくり!

400年前より現代に蘇りし戦国武将の集団・名古屋おもてなし武将隊(R)が、ラジオ界の天下一を目指す番組『戦国音絵巻』。
5/21の”出陣”は、豊臣秀吉、徳川家康、陣笠隊の足軽・哉太郎(やたろう)です。

今回は徳川家康による企画「イエス!家康、聞きに行く!」の模様をお届けします。
これは、天下泰平の世を築き、264年もの長きに渡って続いた江戸幕府を開いた家康が、現世の民の小さな悩みや争い事を直接聞いて解決するという、遠山の金さん風味も漂う企画です。

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隙を見せた方が人は寄りやすい

この企画では、えまき~(戦国音絵巻リスナー)から相談の矢文(メール)を募集し、それを陣笠隊が読み上げていきます。

哉太郎「それでは早速家康さま。えまき~の相談に乗って頂きたいのですが、聞いて頂けますか?」

家康「YES!」
(いえやすぅ、ききにぃく♪)
※某美容外科・高○クリニックのCM風に録った声が流れる

哉太郎「ありがとうございます。では、読み上げて参りまする。こちら、A様から頂きました。
『虫が怖くて、自分の所に飛んできただけで、騒いで周りを驚かせてしまい、恥ずかしいです。ぜひ解決して頂きたいです』
・・・という矢文が届いております。どういたしましょうか?」

家康「裁きを申し渡す!女子(おなご)らしくて良いではないか!
(高○クリニックのCM曲が流れる)

哉太郎「これは一体どういうことでございましょう?」

家康「これは女子だけではなく、男子(おのこ)でも良いのじゃ。人と申すのはのぅ、何かをできる者は尊敬される。反対に、何か脇の甘い所があると愛されるわけなんじゃなぁ。
ゆえにこの者はな、愛される要素を持っておる。良いではないか!

ツッコミまくる秀吉

哉太郎「ありがとうございます。それでは家康様。続いてのえまき~の相談に乗って頂きたいのですが、聞いて頂けますか?」

家康「YES!」
(いえやすぅ、ききにぃく♪)

この一連の流れを聴いていた、このコーナー初参加の秀吉が、ボソッと口を挟みます。
「これ、毎回やるの?家康がうるさいんじゃけど」

そう、このコーナーは、ある一定の型で進行していく“様式美”が存在します。言わばルーティーン・ワークのようなもの。これが無いと家康も良い答えが出るとか出ないとか。

秀吉のツッコミを意にも介さず、続ける哉太郎。「ありがとうございます。では、読み上げて参りまする」

Bさんからの矢文です。
「最近仕事が忙しく、毎日のように残業なのですが、さらに毎日夜更かししてしまい、朝寝坊しそうになり仕事中も眠いです。どうしたら夜更かしせずにパッと寝られるでしょうか?」

哉太郎「この矢文、いかがいたしましょう?」

家康「裁きを申し渡す。今日はしっかり寝よ!」
(高○クリニックのCM曲)

哉太郎「これは!?一体どういうことでしょうか?」

再び秀吉がツッコミを入れます。
「わかるじゃろって!聞くまでもないじゃろ、『寝ろ』って言ってるんじゃ!夜更かししてまうんじゃろ、じゃから先に寝なさいって!」

ごもっともなご意見です。しかし哉太郎どこ吹く風。気にせず進めます。
 

ガヤ武将だがや!

哉太郎「家康様、これは一体、どういうことでしょうか?」

家康「これは難しい問題じゃ」

「簡単じゃー。ふざけるなー」
雛壇芸人のごとく“ガヤ”を入れる秀吉。

家康「どのように説明したら良いかわからん」
秀吉「わかるわかる。早く寝ろって言っただけじゃろ」
家康「やはり、こういった時には、我らの頃で言う、睡眠のための酒。あれを一気に飲み干すと良いぞ」
秀吉「一気はダメじゃぞ。適量を少しずつな」

律儀にフォローのガヤも入れます。

家康「哉太郎、お主もどぶろくを随分と飲んだことがあるじゃろ?
哉太郎「はっ」
秀吉「そんなに尺(時間)を使う事か?早く寝ればええんだて!お酒も何もないんだて!」

確かに寝る前にアルコールを摂取すると、寝つきは良くなります。が、眠りが浅くなるため結果的に「よく眠れなかった」ということになると言われています。

そこまでを考慮してツッコミを入れる秀吉は、もはや“ガヤ武将”と言ってもいいでしょう。「~だがや」という名古屋弁ともマッチしますし。

新しい環境は自分を変える

最後の矢文です。

哉太郎「それでは家康様、続いてのえまき~の相談に乗って頂きたいのですが、聞いて頂けますか?」

家康「YES!」
(いえやすぅ、ききにぃく♪)

「断ること、あるの?断ってほしい、1回」
秀吉が、企画趣旨を根底から覆すガヤを入れてきました。「NO!」と言ったらそれはもうこのコーナーの最終回です。

Cさんからの矢文です。
「本日、職場に新しい機械が導入されたのですが、10年間使った機械よりも使い勝手が悪く、困っております。どうしたら良いのでしょうか?」

家康「裁きを申し渡す!千載一遇の好機である!」
(高○クリニックのCM曲)

哉太郎「こ、これは一体どういうことでしょうか!?」

意外な答えに「何故じゃ?何故何故?」と、さすがに秀吉も驚きます。

家康「古い物とは、馴染み深いものである。注意をせずとも上手に操ることができる。そういった所にのぅ、成長を止めてしまう“魔”が潜んでおるのじゃ」

「おおぉぉぉー!」
感嘆の声を上げる秀吉&哉太郎。

家康「実際にわしも、一番大切な家臣が秀吉殿の下に去ってしまったことがある。その時は『徳川家、どうなることか』と思いきや、また一回り成長したのじゃ」

かつて、家康の片腕として、酒井忠次共に活躍した武将・石川数正。彼はある日突然家康の下を飛び出し、秀吉に寝返ったのでした。その理由については諸説あり、もはや真意は数正自身しか知る由はありません。
このヘッドハンティングで当然大きな痛手を被った家康ですが、以後、機密漏洩に対応するため軍法を改めるなど、気を引き締めたということです。

家康「ゆえに、古い慣習にとらわれず、新しきものに挑む。そういった気持ちでゆくが良いぞ。これにて全件落着!」

さすが、最後はきっちりシメる家康なのでした。
(岡戸孝宏)
名古屋おもてなし武将隊® 戦国音絵巻
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2018年05月21日21時42分~抜粋

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