名古屋おもてなし武将隊® 戦国音絵巻

名古屋おもてなし武将隊の優雅な茶会に、公家が加わり大論争

400年前より現代に蘇りし戦国武将の集団・名古屋おもてなし武将隊®が、ラジオ界の天下一を目指す番組『戦国音絵巻』。
5/7の"出陣"は、織田信長豊臣秀吉、陣笠隊の足軽・なつです。

この日は「掛詞茶会(かけことばちゃかい)」第4回が開催されました。
戦国時代に数々の茶会で磨かれた、武将の言葉遊びの技術を披露してもらい、その"わび・さび"を堪能する企画です。

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平和な企画のはずが

和歌などで使われるテクニック、掛詞。今風の言い方だと“ダジャレ”です。
これを茶の湯のように味わい、「結構なお点前(てまえ)で」と返す。茶葉の代わりに言の葉を使うという大変優雅な戯れとなっています

そしてこの企画はあまりに雅(みやび)なため、信長は自然と公家っぽい、“おじゃる”口調になってしまうのでした。

「う~む、始まって参ったのおぅ。中村の田舎者よぉ」

早速、公家風の信長が秀吉を小バカにします。秀吉は、尾張国愛知郡中村郷(現在の名古屋市中村区)出身。もちろん今では名古屋の立派な中心地ですが、戦国時代当時は京の都の公家目線では、秀吉は単なる田舎者に見えたのでしょう。

一方、秀吉は田舎呼ばわりされたものの、言っているのが主君・信長なので文句は言えません。以前、信長と秀吉という同じ組み合わせで掛詞茶会をした時もそうでした。ただ今回は少しばかり違っているようです。

「今のはわしではない、“公家その1”がしゃべっただけじゃ」

何と信長は、公家口調の人はあくまで別人だと言い張るのです。例えるなら、古坂大魔王とピコ太郎みたいな感じとでも申しましょうか。

別人ならばと、秀吉が反撃します。

「誠ですか?では“公家その1”、ぶちのめしますぞ!」

いや、この茶会は雅な企画ですから、そのような物騒な発言はちょっと…。

公家その1「中村の田舎者には、雅な言葉は使えぬからのぅ。ほーっほっほっほっ!」

秀吉「キィーッ!悔しい!公家その1、覚えておけ!」

こんなギスギスした企画ではないというのに…。先行きが心配です。
 

公家が苦言を呈する

“公家その1”ではさすがに味気ないので、「公家太郎」という名が付いた後、ようやく企画がスタート。

最初の言葉遊びのお題は「天守閣」または「天守」です。5月6日を持ちまして、名古屋城の天守閣が入場禁止となりました。2022年完成予定の木造復元を進めるためです。
鉄筋コンクリート造の現天守閣を見納めようと、この大型連休中は記録的な来客数だったといいます。
名古屋城を拠点に活動する「名古屋おもてなし武将隊®」も大忙しだったとか。

「天守閣?中村の田舎者が、言えるのかのぅ?」

いちいち挑発してくる公家太郎に悔しさをぶつけんと、秀吉が名乗りを挙げました。

「天守で、わしの妻に偉そうにするぞ!これこそ本当の『天守関白』」
カコーン。(ししおどしの音)

「オーホッホッホッホッ!公家太郎にはわかるまい、わかるむぁい!」

何と今度は秀吉が公家口調で高笑い。いや、秀吉ではありません。“公家その2”の出現です。その名もズバリ「公家次郎」。

公家太郎「公家次郎よ。なかなかの点前であるぞぉ。それはどういった意味でおじゃる?」

掛詞茶会の醍醐味として、改めてダジャレの説明をさせるというお作法があります。普通ならメチャクチャ恥ずかしい地獄の仕打ちなのですが、この茶会ではテイスティングのようなものなのです。

「これはですな。わし・豊臣秀吉が、関白という位(くらい)になったんじゃが、現世には“亭主関白”というものがあるそうですな。妻に偉そうにする者たちがおるらしいんじゃ。わしは女子(おなご)は大切にした方がええと思うんじゃけども。
ということで天守と、わしが実際になった位の関白をくっつけて、『天守関白』に致したというわけですな」

公家太郎&なつ「なるほどー。結構なお点前で」
カコーン。

登場人物が増えてややこしい

「いやあ秀吉、良いな!やはり関白になった男だからこそ出せる、これは。わしは関白になっとらんからこれは使えん」と、感服する信長。そこに再び彼奴が現れました。

公家次郎「オーホッホッホッホッ!聞き申したかぁ?織田信長公はぁ、関白になれなかったとぉ。一体どんな位が他にあるんでしょうかぁ~」

公家太郎「公家次郎よぉ。尾張の織田信長を卑下いたすとぉ、後々痛い目に遭うでなぁ」

公家次郎「ではぁ、この掛詞茶会でぇ、痛い目に遭わさせてもらおうかぁ、オーホッホッホッホッ!」

何だかもう、公家同士の代理戦争の様相を呈しています。ポケモンに戦わせてるみたいな。マニアックな例えだと『ジョジョの奇妙な冒険』のスタンド勝負みたいな。

別人格で言いたい放題

続いてのお題は「雨降り」または「雨」です。
速攻で信長が思い付きました。

「雨じゃなあ。気分が何か乗らんなあ。おっ、わしにコレをくれるのか?どれ…。ペッ!コレはビードロ玉ではないか!
そう、まさにコレは『あめふり』。飴のフリしたガラス玉」

これは一体どういった意味でしょう?苦笑しながら信長が説明します。

「あれじゃな。飴玉かと思って差し出された物がビードロ玉(ビー玉)だったと。これこそまさに飴のフリ、あめふりと」

秀吉&なつ「なるほどー。結構なお点前で」
カコーン。

「いやいや、こんなんじゃなかったなー。こんなんじゃなかった。わしの実力はこんなんではないッ!」と猛省する信長。

「スベる」という概念が一切無く、どんなダジャレでも味わい深くなる掛詞茶会ですが、上昇志向の信長には許せないレベルだったよう。
しかしそんな隙を見せるとアイツが現れます。

公家次郎「クーックックックック。やはり関白になれなかった者はぁ、この程度がちょうど良いぃー」

公家太郎「いやいや公家次郎よぉ。織田信長のこの瞬発的な答えの速さを見よぉ。行軍の速さこそぉ戦に勝つ第一のぉ条件。まさに信長は戦上手にぃおじゃる!」

別人という設定にかこつけて、相手をけなすだけでなく“自分”を褒めることも覚えてしまいました。

何だかんだありましたが…

最後のお題は「アイスクリーム」または「アイス」です。

信長「何だ、この氷菓子は!?美味すぎるぞおぉぉぉぉぉーっ!!

これはどういった意味でしょう?

信長「ひんやりして、とてつもなく美味い菓子であるな。そう、まさに、バテレン語(異国語)で言う、『I scream』」

「アイ・スクリーム」つまり「私は叫ぶ」ということです。新しいもの好きで南蛮渡来の文化を取り入れていた、信長ならではのインターナショナルな答えです。

対して秀吉。
「アイス買って来てくれたんじゃな。ありがとさんじゃ。でもこのアイスより、わしはおみゃーのこと、一生『愛す』」

信長&なつ「なるほどー。結構なお点前で」
カコーン。

公家太郎「ほーっほっほっほっ。尾張の中村の田舎者よぉ、お主の“心の二枚目”がにじみ出るぅ、素晴らしき掛詞であるなぁ」

公家次郎「この秀吉という者はぁ、現世でいう“心のイケメン”じゃあぁぁぁ」

公家太郎「(見た目じゃなく心を二枚目にして)少し小バカにしたのにぃ、自分でこすってくるとはぁ、なかなか秀吉は大器じゃなぁ」

ドロドロした応酬でどうなることかと思われましたが、何だかんだで最後は褒め言葉で終わることができて良かったです。
終わり良ければ全て良し、ですね。尾張だけに。
カコーン。
(岡戸孝宏)
名古屋おもてなし武将隊® 戦国音絵巻
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2018年05月07日21時42分~抜粋

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