400年前より現代に蘇りし戦国武将の集団・名古屋おもてなし武将隊®が、ラジオ界の天下一を目指す番組『戦国音絵巻』。
3/26の"出陣"は、織田信長、前田利家、陣笠隊の足軽・一之助(かずのすけ)です。
今回で、利家と一之助はこの番組への出陣が最後となります。そこで伝説の企画「利家が行く」を行いました。
なぜ最後かと言うと、彼らはこの3月末をもって武将隊から出立してしまうからです。
利家は一旦天に帰り、しばらく時を置いた後に新たな肉体に魂を宿し、再び現世に蘇り武将隊に戻ってくるかと思われます。が、今の肉体の利家はもう戻ってきません。
お祭りが大好きで口癖が「わっしょい!」の一之助は、武将隊を離れてしばらく全国のお祭りを見回った後、思い残すことなく天に帰るということです。
そして「利家が行く」は、様々な場所に利家が赴きレポートするという企画。初回は、深夜2時の熱田神宮の境内を、録音機材を携えた利家が単独でレポートするというものでした。
傍目からすれば戦国武将が真夜中の神社でブツブツ言っているだけです。通報されてもおかしくない、あまりにもインパクトがありすぎたため、その後ほとんど実施されない伝説の企画となったのでした。
今回は、利家がこれまで世話になったCBCの社屋を回って、お礼行脚をするという生中継企画としてお送りします。
まずは、CBCの1階、玄関口に入ってすぐのところに利家が行きました。ここには"門番"が立っています。現世で言う警備員です。
利家「いつもわしらのために、門番として見張ってくれてありがとうのぉ。わしら、刀を持って入っておるけど良いのかな?大丈夫か?危険人物ではないか?」
警備員「お話は伺っているんで、ちゃんと通しますけれど、普段ならマズイと思います(笑)」
話を通してる戦国武将だからいいのであって、一般人の皆さんは決して刀や槍を持って入館しないでくださいね。
次に利家は、スタジオがある7階までいつも運んでくれる"自動昇降機"、いわゆるエレベーターにお礼を言います。
利家「日の本には昔から『九十九神(つくもがみ)』という文化がございます。物にも魂が宿りますから」
物にも感謝する気持ち、さすがです。
利家「今、入り口を撫でてます」
信長「舐めてる?エレベーターを舐めるなよ?」
この、微妙な意志疎通の食い違いを引き起こすのが、利家のファンタジスタたるゆえんでしょう。
「早速、乗って参ります!一心同体!」
合体ロボのような掛け声を発する利家。普通にエレベーターに乗れないとはさすが、前田慶次より先に傾奇者(かぶきもの)と言われただけはあります。
利家がエレベーターに乗ると電波が途切れてしまいました。
信長「せっかくじゃから、利家の様子を見てこい、一之助。主(ぬし)もお礼参りして参れ」
一之助「わっしょい!」
そう言ってスタジオを飛び出す一之助。信長に対して「わっしょい」と返事するのも無礼な話ですが、最後だということで大目に見ましょう。
ここから企画名が「利家と一之助が行く」に変わりました。
7階エレベーター前で合流した2人は、次の予定地である「ラジオ制作室」に向かいます。
信長「どうじゃ、着いたか?」
利家「はっ。厠(かわや)に着きました」
信長「何で厠に行ったんだ!?」
厠、すなわちトイレです。予定外の行動です。そりゃあここにも世話になったでしょうけど…。
利家「ありがとのぉ。ちぃと最後に流しておくでな」
一之助「ありがとうござりまする」
ジャー、ズボボボボボ。
信長「厠の水を流すな!何しておるんじゃお前は!」
一之助「手を洗って参りまして」
ブオオオォォォォ。
信長「何の音じゃ!?」
洗った手を乾かすためのジェットタオルでした。
リードを外された犬のように、自由奔放のはしゃぎっぷりです。
さすがに、ラジオ制作の部署を訪ねた時は、他の番組の軍師たち(ディレクターやプロデューサーなど)が仕事をしているので、まじめに挨拶します。
そして、スタジオへと戻る道中に出くわしたのは、この後『BOYS AND MEN 栄第七学園男組』の生放送を控えているボイメンの4名でした。
利家「おおっ!ボイメン殿!」
ボイメン全員「ヤバい、逃げろ逃げろ!(笑)」
話しかけた途端に逃げ出すという即興コントが始まる中、追いかけようとした利家にアクシデントが。
「耳取れた!耳取れた!」
何と、利家の耳が取れて落ちてしまったのです。と言っても、それは業界用語で「イヤホン」のこと。ラジオの音声を聴くモニターのイヤホンが、外れただけでした。
しかしこれで利家は、スタジオからの信長の呼び掛けが一切聞こえません。
「ボイメン殿の誰がいるんじゃ!?応答せよ!」
そう言われてるとはつゆ知らず、利家はボイメンと楽しげに会話を進めます。
利家「身長がお主ら高いんじゃな。身長6cm…あっ6尺(約180cm)じゃった」
ボイメン「わー!」「イエーイ!」「どえらい小さい!」
はやし立てられた後は、ボイメン土田拓海さんが配信中のUSTREAMの生放送にもちゃっかり出演。
信長が再び「誰がおるんじゃ?」と問いましたが、返ってきたのは「一之助にございます!」との応答。
たまたま一之助がUSTREAMで自己紹介するタイミングに被ってしまったのですが、ここで信長の怒りが頂点に。
「このポンコツども!真面目にやれお前ら!放送中じゃぞ!!」
怒りまくる信長を知ってか知らずか、そのままUSTREAMで喋る利家。
「皆々、見ておるか?今日わし、最後の放送日。天に帰るのじゃ。ゆえに、辻本殿に言葉をもらいたくて」
どうやら利家は以前、辻本達規さんにお世話になったようです。しかしそこにいたのは、水野勝さん、田村侑久さん、吉原雅斗さんでした。
そうこうしている間に、放送時間は残りわずかとなりました。
「すまん!辻本殿によろしく伝えてくれ!ありがとさんじゃ!わしらはボイメン大好きだぞ!」
こうして慌ただしく終わった「利家と一之助が行く」。
わちゃわちゃしながらも感謝と強烈な思い出を現世に残す、彼ららしい旅立ちとなりました。
(岡戸孝宏)
3/26の"出陣"は、織田信長、前田利家、陣笠隊の足軽・一之助(かずのすけ)です。
今回で、利家と一之助はこの番組への出陣が最後となります。そこで伝説の企画「利家が行く」を行いました。
最後のお礼参り
なぜ最後かと言うと、彼らはこの3月末をもって武将隊から出立してしまうからです。
利家は一旦天に帰り、しばらく時を置いた後に新たな肉体に魂を宿し、再び現世に蘇り武将隊に戻ってくるかと思われます。が、今の肉体の利家はもう戻ってきません。
お祭りが大好きで口癖が「わっしょい!」の一之助は、武将隊を離れてしばらく全国のお祭りを見回った後、思い残すことなく天に帰るということです。
そして「利家が行く」は、様々な場所に利家が赴きレポートするという企画。初回は、深夜2時の熱田神宮の境内を、録音機材を携えた利家が単独でレポートするというものでした。
傍目からすれば戦国武将が真夜中の神社でブツブツ言っているだけです。通報されてもおかしくない、あまりにもインパクトがありすぎたため、その後ほとんど実施されない伝説の企画となったのでした。
今回は、利家がこれまで世話になったCBCの社屋を回って、お礼行脚をするという生中継企画としてお送りします。
人も物も分け隔てなく
まずは、CBCの1階、玄関口に入ってすぐのところに利家が行きました。ここには"門番"が立っています。現世で言う警備員です。
利家「いつもわしらのために、門番として見張ってくれてありがとうのぉ。わしら、刀を持って入っておるけど良いのかな?大丈夫か?危険人物ではないか?」
警備員「お話は伺っているんで、ちゃんと通しますけれど、普段ならマズイと思います(笑)」
話を通してる戦国武将だからいいのであって、一般人の皆さんは決して刀や槍を持って入館しないでくださいね。
次に利家は、スタジオがある7階までいつも運んでくれる"自動昇降機"、いわゆるエレベーターにお礼を言います。
利家「日の本には昔から『九十九神(つくもがみ)』という文化がございます。物にも魂が宿りますから」
物にも感謝する気持ち、さすがです。
利家「今、入り口を撫でてます」
信長「舐めてる?エレベーターを舐めるなよ?」
この、微妙な意志疎通の食い違いを引き起こすのが、利家のファンタジスタたるゆえんでしょう。
「早速、乗って参ります!一心同体!」
合体ロボのような掛け声を発する利家。普通にエレベーターに乗れないとはさすが、前田慶次より先に傾奇者(かぶきもの)と言われただけはあります。
自由奔放か!
利家がエレベーターに乗ると電波が途切れてしまいました。
信長「せっかくじゃから、利家の様子を見てこい、一之助。主(ぬし)もお礼参りして参れ」
一之助「わっしょい!」
そう言ってスタジオを飛び出す一之助。信長に対して「わっしょい」と返事するのも無礼な話ですが、最後だということで大目に見ましょう。
ここから企画名が「利家と一之助が行く」に変わりました。
7階エレベーター前で合流した2人は、次の予定地である「ラジオ制作室」に向かいます。
信長「どうじゃ、着いたか?」
利家「はっ。厠(かわや)に着きました」
信長「何で厠に行ったんだ!?」
厠、すなわちトイレです。予定外の行動です。そりゃあここにも世話になったでしょうけど…。
利家「ありがとのぉ。ちぃと最後に流しておくでな」
一之助「ありがとうござりまする」
ジャー、ズボボボボボ。
信長「厠の水を流すな!何しておるんじゃお前は!」
一之助「手を洗って参りまして」
ブオオオォォォォ。
信長「何の音じゃ!?」
洗った手を乾かすためのジェットタオルでした。
リードを外された犬のように、自由奔放のはしゃぎっぷりです。
ボイメンとイチャイチャ
さすがに、ラジオ制作の部署を訪ねた時は、他の番組の軍師たち(ディレクターやプロデューサーなど)が仕事をしているので、まじめに挨拶します。
そして、スタジオへと戻る道中に出くわしたのは、この後『BOYS AND MEN 栄第七学園男組』の生放送を控えているボイメンの4名でした。
利家「おおっ!ボイメン殿!」
ボイメン全員「ヤバい、逃げろ逃げろ!(笑)」
話しかけた途端に逃げ出すという即興コントが始まる中、追いかけようとした利家にアクシデントが。
「耳取れた!耳取れた!」
何と、利家の耳が取れて落ちてしまったのです。と言っても、それは業界用語で「イヤホン」のこと。ラジオの音声を聴くモニターのイヤホンが、外れただけでした。
しかしこれで利家は、スタジオからの信長の呼び掛けが一切聞こえません。
「ボイメン殿の誰がいるんじゃ!?応答せよ!」
そう言われてるとはつゆ知らず、利家はボイメンと楽しげに会話を進めます。
利家「身長がお主ら高いんじゃな。身長6cm…あっ6尺(約180cm)じゃった」
ボイメン「わー!」「イエーイ!」「どえらい小さい!」
はやし立てられた後は、ボイメン土田拓海さんが配信中のUSTREAMの生放送にもちゃっかり出演。
信長が再び「誰がおるんじゃ?」と問いましたが、返ってきたのは「一之助にございます!」との応答。
たまたま一之助がUSTREAMで自己紹介するタイミングに被ってしまったのですが、ここで信長の怒りが頂点に。
「このポンコツども!真面目にやれお前ら!放送中じゃぞ!!」
怒りまくる信長を知ってか知らずか、そのままUSTREAMで喋る利家。
「皆々、見ておるか?今日わし、最後の放送日。天に帰るのじゃ。ゆえに、辻本殿に言葉をもらいたくて」
どうやら利家は以前、辻本達規さんにお世話になったようです。しかしそこにいたのは、水野勝さん、田村侑久さん、吉原雅斗さんでした。
そうこうしている間に、放送時間は残りわずかとなりました。
「すまん!辻本殿によろしく伝えてくれ!ありがとさんじゃ!わしらはボイメン大好きだぞ!」
こうして慌ただしく終わった「利家と一之助が行く」。
わちゃわちゃしながらも感謝と強烈な思い出を現世に残す、彼ららしい旅立ちとなりました。
(岡戸孝宏)