名古屋おもてなし武将隊® 戦国音絵巻

徳川家康が食レポのワザを伝授?イエス!家康、聞きに行く!

400年前より現代に蘇りし戦国武将の集団・名古屋おもてなし武将隊®が、ラジオ界の天下一を目指す番組『戦国音絵巻』。
1/22の“出陣”は、織田信長、徳川家康、、足軽の陣笠隊・哉太郎(やたろう)です。

今回は、徳川家康による企画「イエス!家康、聞きに行く!」第5回の模様をお届けします。

これは、天下泰平の世を築き、264年もの長きに渡って続いた江戸幕府を開いた家康が、現世の民の小さな悩みや争い事を直接聞いて解決するという、遠山の金さん風味も漂う企画です。

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まだコーナーが始まる前なのに…


この企画では、えまき~(戦国音絵巻リスナー)から相談の矢文(メール)を募集し、それを陣笠隊が読み上げていく形を取っています。
全5回のうち、3回も担当するという哉太郎は、この企画の半レギュラーと言ってもいい立場なのですが、なぜか回を追う毎にだんだん矢文の読み方がたどたどしくなっているのでした。

今回は、一段と磨きがかかった(?)やらかしが生まれました。
まず、コーナーに入る前から。

信長「最後の企画はこちら!」
家康「YES!」
(いえやすぅ、ききにぃく♪)
※某美容外科・高○クリニックのCM風に録った声が流れる

哉太郎「この企画は、天下泰平の世を築き…」
(コーナー説明)

…これが本来の段取りなのですが、こうなってしまいました。

信長「最後の企画はこちら!」
哉太郎「この企画は…」
家康「待て。わしに(コーナータイトルの叫びを)致させろ!」

哉太郎、焦りすぎです。

様式美がメチャクチャ


改めて、きちんと段取りを踏んだ後、最初のえまき~からの矢文を哉太郎が紹介していきます。

哉太郎「それでは家康様。早速、えまき~の相談に乗って頂きたいのですが、聞いて頂けますか?」
家康「YES!」
(いえやすぅ、ききにぃく♪)

哉太郎「ありがとうございます。では、読み上げて参ります」

…ちなみに、このやり取りは毎回繰り返されます。様式美です。

Aさんからの矢文
「名古屋城を初めて観光地に赴くと外国の方々の、外国の観光の方に話しかけられることが増えてきたのですが、いつも上手く対応できずに気が、せず、ヘコんで、おります。
英語も、たしなんでおられる家康様にご相談なのですがこれだけは覚えておくと便利!と言った伴天連語(バテレンご)はありますか?」

信長「そもそも、お前の日本語がちょっとわからんのじゃが…(苦笑)」

矢文の前半部分は、本来ならこうです。

「名古屋城をはじめ観光地に赴くと、外国の観光の方に話しかけられることが増えてきたのですが、いつも上手く対応できている気がせずヘコんでしまいます」

ちょっと改変されちゃいましたね。信長が要約してくれました。

「名古屋城で、異国の者に声をかけられて、それに上手く対応できないと。何か良い策はないかということじゃな」

そういうことです。

哉太郎「家康様。こういった矢文が来ておりますが、いかが致しましょう?」
家康「裁きを申し渡す!これだけを覚えてゆけ!」
(高○クリニックのCM曲が流れる)

家康「その内容とは、この企画の題字でもある『YES』。そしてその反対語の『NO』。異国の者たちにはこれをハッキリ言うことが大切じゃ」
哉太郎「こ、こ、これは一体、どういうことでございましょう?」
家康「…何じゃ?わしの企画をとことん潰してくるのぉ。まずはしかと、お主自身の日本語を正せ!」

哉太郎が叱られるのも無理はありません。ちゃんと家康が答えを出しているのに「どういうこと」と聞き直すとは失礼千万です。

これは本来なら、家康が一言「これだけを覚えてゆけ!」と言った後、哉太郎が「これは一体どういうことで~」と聞き返し、改めて家康が「その内容とは、この企画の題字でもある~」と詳しく説明をしていく。そういう段取りなのです。様式美なのです。
それを哉太郎がセリフの入れどころを間違えてしまい、マヌケなやり取りになってしまったのでした。

様式美を求めてる、わしがいるぅー!


家康「まあ、良い。これにて一件落着」
(いえやすぅ、ききにぃく♪)

哉太郎「ありがとうございます。それでは家康様。続いてのえまき~の相談に乗って頂きたいのですが、聞いて頂けますか?」
家康「YES!」
(いえやすぅ、ききにぃく♪)

哉太郎「ありがとうございます。では、読み上げて参ります」

気を取り直して、次の矢文を紹介しましょう。

Bさんの矢文
「まらそんたいかい1ばんになりたいです。どうしたらはやくはしれますか」

家康「裁きを申し渡す!なるべく多く走り込め!」
(CM曲が流れる)

……………。

家康「来い、哉太郎。今じゃぞ」
哉太郎「こここここ、これは一体、どういうことにございましょう?」

またもやセリフを入れ忘れ、家康に促され慌てる哉太郎。

信長「お前、1回もうまくできないか?わしに正しい形を見せてくれ!」

様式美を求めている信長がいるのです。頑張れ哉太郎。

家康「この者(B)は、名古屋城によく来てくれる、わっぱ(こども)じゃ。こどもというのはな、体に経験させて教え込めば驚くべきことができるようになる。より多く走るが良い。これにて一件落着!」
(いえやすぅ、ききにぃく♪)

イエス!家康、テクニック!


哉太郎「ありがとうございまする。それでは家康様。続いてのえまき~の相談に乗って頂きたいのですが、聞いて頂けますか?」
家康「YES!」
(いえやすぅ、ききにぃく♪)

哉太郎「ありがとうございます。では、読み上げて参ります」

Cさんの矢文
「私はあまり食べることが得意でないこともあり、美味しいものを食べた時の語彙(ごい)が『美味しい』以外に見つかりません。美味しいものを食べた時の、いい表現の仕方を教えてください」

家康「裁きを申し渡す!"あ行"を活用致せ!」
(CM曲が流れる)

哉太郎「こ、これは一体どういうことでございましょう?」

家康「あ行というのはのう、あ・い・う・え・お、この五つを活用するのじゃ。実はわしは現世に蘇ってから、食レポなるものを何度も致した時、コツをつかんだ」

それはどんなコツかというと、

【あ】「ああーっ!この味は新しい!食べたことがない!」
【い】「いぃーっ!うまいっ!」
【う】「ううっ、うなってしまうほどじゃ」
【え】「ええっ?こんな味、ござるのか!?」
【お】「おおっ!これは感嘆しかござらん」

普通に言うだけでは少しウソ臭くなってしまう。感動した時、言葉は案外出てこないもの。なのでまずは“あいうえお”から一文字を使い、そこからつなげる。
…なるほど、これは実用的です。日常の食レポで使えますね。昼休みのランチにいかがでしょうか。

紆余曲折がありましたが、最後はきっちりうまくまとめた家康。戦国の世を平定した手腕が、現世でも生かされたのでした。
(岡戸孝宏)
名古屋おもてなし武将隊® 戦国音絵巻
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2018年01月22日21時29分~抜粋

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