名古屋おもてなし武将隊® 戦国音絵巻

徳川家康と加藤清正のコラボ企画「虎ぬ狸の皮算用」

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400年前より現代に蘇りし戦国武将の集団・名古屋おもてなし武将隊が、ラジオ界の天下一を目指す番組『戦国音絵巻』。
12/4の“出陣”は、徳川家康、加藤清正、足軽の陣笠隊・なつです。



今回は「虎ぬ狸の皮算用」という企画の模様をお送りします。
これは、考えや行動がずる賢く「狸親父」と呼ばれていた家康と、虎退治が得意で「虎之助」とも呼ばれていた清正の2人による合同企画です。

謎の言葉「ほくそのん」


「捕らぬ狸の皮算用」ということわざはご存じの方も多いでしょう。

まだ狸を捕らえてもいないうちから、狸の皮を売って儲ける計算をしていることから、手に入るかどうかもわからない不確かなものを当てにして、計画を練ることのたとえです。

これを元に、気持ちが先走ったことをえまき~(音絵巻リスナー)から募集し、武将の2人が“先走り指数”を判定する、という企画です。

では、早速やってみましょう。

Aさんからの矢文(メール)です。
「先走ったことは、彼へのクリスマスプレゼントにおしゃれ扇風機をあげたことです。夏先取りです。持ち運びもできて便利なやつです。彼は喜んでくれたと思います!」

なかなかの先走り具合ですね。しかも、クリスマスプレゼントをもう贈ってしまったという、二重の先走りです。

「彼は喜んでくれたと思います」という書き方は、実は喜びをあまり表してない微妙な表情だったんだけど、「内心きっと喜んでたに違いない」と自分に言い聞かせている気もしなくもないですが。

さあ、判定は?

清正「四走り!」
(ほくそのん ほくそのん ほくそのん ほくそのん♪)

家康「三走り!」
(ほくそのん ほくそのん ほくそのん♪)

家康「ということで、合わせて七走りーっ!」
(ほくそのん ほくそのん ほくそのん ほくそのん ほくそのん ほくそのん ほくそのん♪)

〇〇ちゃんですぅ


…これはいささか説明が必要ですね。

まず、家康と清正がそれぞれ、先走り具合を数値に変えて発表。その合計値が先走り指数となります。
判定システムはこれでいいとして、問題は“ほくそのん”とは何ぞや?ということですよね。

この企画は先走りがテーマだということで、一走り毎に誰かが走っていく効果音(SE)が、軍師(ディレクター)のボタン操作で流れます。なので、七走りなら7回、軍師がボタンを押します。

そして、走っているのは誰かというと、国民的アニメ『サザエさん』のタラちゃんなのです。タラちゃんが走る時のあの独特なペンポロンペンポロン♪みたいな効果音は、誰もが頭に思い浮かべられるでしょう。

あの音が家康には「ほくそのん」と聴こえるらしいのです。
なので、この番組内ではタラちゃんの足音は「ほくそのん」というのが公式擬音となっています。よそでは通じないので気を付けてください。

ほくほくそのん ほくそのん♪


続いてはBさんの矢文です。
「お風呂に入ろうと思い、脱衣場で服を脱ぎました。そしてそのまま寝間着に着替えました。お風呂に入るのをうっかりすっ飛ばしちゃいました。悲しかったです」

これは相当な先走りですよ。さあ判定は?

清正「十二走り!」
(ほくそのん ほくそのん ほくそのん ほくそのん ほくそのん ほくそのん ほくそのん ほくそのん ほくそのん ほくそのん ほくそのん ほくそのん♪)

家康「一走り!」
(ほくそのん♪)

家康「合計、十三走り!」
(ほくそのん ほくほくほくそのん ほくそのん ほくそほくそのん ほくそのほくそのほくほくそのん♪)

さすがに13回もボタンを連続で押すと“速弾き”状態になります。DJのスクラッチのようです。本当は何回押したのかもわかりません。

なぜ十二走りという高得点(?)を付けたのか、清正が説明します。

「先走るというのは、おっちょこちょいと紙一重であると思うんですな。このギリギリの所を攻めてきたところに拙者は評価いたします」

それに対し家康。

「左様か。わしも極めて近い評価なんじゃが、わしが十走りとでも申したら、“ほくそのん”が多くなってまうで」

なんと、忖度してくれたようです。さすがに合計二十二走りでは、軍師の指が折れてしまいそうです。ていうか、うるさいです。

これは先走りではありません


最後にCさんの矢文です。
「自転車のタイヤに空気を入れていたら、見ず知らずの人の自転車に空気を入れていました」

これは、先走りと言うより、アレでは…。
さあ判定は?

清正「一走り!」
(ほくそのん♪)

家康「二走り!」
(ほくそのん ほくそのん♪)

家康「合計三走り!」
(ほくそのん ほくそのん ほくそのん♪)

ここで家康が清正に疑問をぶつけます。

「なぜ、一走りじゃ?低評価ではないか。先程お主、『先走りというのはおっちょこちょい』と…」



清正「おっちょこちょいと紙一重と申しました。が、これはおっちょこちょいに完全に足を踏み入れてしまい申した」

やはりそうですね。これは、単なるおっちょこちょいですね。
買い物しようと出かけたら財布を忘れちゃうくらいの、魚をくわえたネコを裸足で追っかけるくらいの、おっちょこちょいですね。

先走り道は奥が深いようです。
(岡戸孝宏)

名古屋おもてなし武将隊® 戦国音絵巻
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2017年12月04日21時27分~抜粋

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