400年前より現代に蘇りし戦国武将の集団・名古屋おもてなし武将隊が、ラジオ界の天下一を目指す番組。
9/18の“出陣”は、織田信長徳川家康、陣笠隊の足軽・哉太郎(やたろう)です。
今回は、徳川家康による企画「イエス!家康、聞きに行く!」第2回の模様をお届けします。
これは、天下泰平の世を築き、264年もの長きに渡って続いた江戸幕府を開いた家康が、現世の民の小さな悩みや争い事を直接聞いて解決するという、遠山の金さん風味も漂う企画です。
この企画では、えまき~(戦国音絵巻リスナー)から相談の矢文(メール)を募集し、それを哉太郎が読み上げていく形を取っています。
哉太郎「それでは家康様。早速、えまき~の相談に乗って頂きたいのですが、聞いて頂けますか?」
家康「YES!」
(いえやすぅ、ききにぃく♪)
※某美容外科・高〇クリニックのCM風に録った声が流れる
哉太郎「ありがとうございます。では、読み上げて参ります」
このやり取りは毎回繰り返されます。決してムダではありません。遠山の金さんでも水戸黄門でも、決まったパターンがあるからこそ、愛されているのです。いわば様式美です。
哉太郎「えまき~のA様から頂きました。『初めて投稿させて頂きます。今年。…名古屋おもてなし武将隊を好きになりまして毎週楽しみに戦国音絵巻を。…拝聴しております。最近私は職場の後輩に仕事の指導をする機会が増えてきたので。……責任感にプレッシャーを感じています。私よりも。先輩の。指導の方が。きめ細かく。……後輩モ育ツノデ・ト・テ・モ・ジ・ジ・シ・ン・ガ・モテナイデス』ということにございます」
武将隊の中では新米の哉太郎。番組にはまだ3回目の登場なので、緊張して矢文がうまく読めません。最後はロボットか宇宙人のように、片言になってしまいました。
「家康様、こういった矢文がきいて…来ておりますが、いかがでしょうか?」
もう哉太郎、噛み噛みです。
家康「裁きを申し渡す!哉太郎。何を言っておるかわからんかった!」
哉太郎はただただ平謝りするばかり。
矢文を普通に読めば「職場の後輩に仕事を教える機会が増えてきたけど、もっと教えるのがうまい先輩がいるのに、私にうまく教えられる自信がない。責任感がプレッシャーになる」という悩み相談なのですが、哉太郎の方がプレッシャーに負けてしまったようです。
Aさんの相談は解決されずじまいでしたが、哉太郎のドジっぷりを聞いて、Aさんが笑って少しでも気が楽になれればいいですね。
気を取り直して、次の矢文にいきましょう。
哉太郎「続いてのえまき~の相談に乗って頂きたいのですが、聞いて頂けますか?」
家康「YES!」
(いえやすぅ、ききにぃく♪)
哉太郎「ありがとうございます。では読み上げて参ります」
これも様式美です。
哉太郎がBさんからの矢文を紹介します。
「鳩の鳴き声は『クルックー』ですか?『ポッポー』ですか?」
募集した相談や悩みは、特にジャンルの制限は設けず何でもアリなので、こんな質問にも天下の代将軍・徳川家康は答えてくれるのです。
家康「裁きを申し渡す!『ホーホーッホッホー。ホーホーッホッホー。クルックー。クルックー。ホーホーッホッホー』」
「ホーホーッホッホー」とリズミカルに鳴くのは、主に山に棲むキジバト。「クルックー」と鳴くのは、街中でよく見かけるドバト。
この、代表的な鳩の鳴き声を再現したのです。そのクォリティの高さに信長も絶賛。
“鳴かぬなら 鳴いてみせよう ハトトギス”です。ちょっとヒネリすぎました。
江戸幕府に続いて、ハト幕府の開府と言ってもいいでしょう。
ちなみに、「ポッポー」はキジバト寄りの鳴き声です。つまり、童謡で歌われる“ポッポッポ”という鳴き声はキジバト。しかし、豆を与えるのはドバト。なので「童謡では鳩の種類がごっちゃにされている」という説もあるようです。
哉太郎「それでは家康様、続いてのえまき~の相談に乗って頂きたいのですが、聞いて頂けますか?」
家康「YES!」
(いえやすぅ、ききにぃく♪)
様式美ですよ。
Cさんからの矢文です。
「知り合いから仔猫を譲り受ける予定です。名前は何が良いですか?ちなみに女の子です」
家康「裁きを申し渡す!『いえやす』と名付けよ。男子(おのこ)でも女子(おなご)でも良き名となる」
いやいや、いくら何でも女の子に「いえやす」は無理が・・・。早口で言えば「アリス」に聞こえなくもないですけれども。
いえやす、いぇやす、いやす、ぃあす、あぃす、ありす、アリス。やはり無理がありました。
哉太郎「それでは家康様、続いての(以下略)」
家康「YE(以下略)」
(いえやすぅ、いかりゃぁく♪)
様式(以下略)
Dさんからの矢文です。
「私は緊張すると言葉が出なくなってしまいます。緊張してもうまく話せるようになるにはどうしたら良いでしょうか?」
家康「裁きを申し渡す!『人』という文字を手のひらに書け」
おや、ありがちな答えですね。家康が詳しく解説します。
家康「人、人、人、人、人、人…と3万回書け。さすれば、何に緊張しておったかさえ、忘れてしまうで」
「その間に用事をこなす時間が過ぎてしまうわ」と信長がごもっともなツッコミ。
「ただその反面、指紋は薄くなるでな」と、気遣い(?)を忘れない家康なのでした。
(岡戸孝宏)
9/18の“出陣”は、織田信長徳川家康、陣笠隊の足軽・哉太郎(やたろう)です。
今回は、徳川家康による企画「イエス!家康、聞きに行く!」第2回の模様をお届けします。
これは、天下泰平の世を築き、264年もの長きに渡って続いた江戸幕府を開いた家康が、現世の民の小さな悩みや争い事を直接聞いて解決するという、遠山の金さん風味も漂う企画です。
様式美を楽しむコーナー
この企画では、えまき~(戦国音絵巻リスナー)から相談の矢文(メール)を募集し、それを哉太郎が読み上げていく形を取っています。
哉太郎「それでは家康様。早速、えまき~の相談に乗って頂きたいのですが、聞いて頂けますか?」
家康「YES!」
(いえやすぅ、ききにぃく♪)
※某美容外科・高〇クリニックのCM風に録った声が流れる
哉太郎「ありがとうございます。では、読み上げて参ります」
このやり取りは毎回繰り返されます。決してムダではありません。遠山の金さんでも水戸黄門でも、決まったパターンがあるからこそ、愛されているのです。いわば様式美です。
頑張れ哉太郎!
哉太郎「えまき~のA様から頂きました。『初めて投稿させて頂きます。今年。…名古屋おもてなし武将隊を好きになりまして毎週楽しみに戦国音絵巻を。…拝聴しております。最近私は職場の後輩に仕事の指導をする機会が増えてきたので。……責任感にプレッシャーを感じています。私よりも。先輩の。指導の方が。きめ細かく。……後輩モ育ツノデ・ト・テ・モ・ジ・ジ・シ・ン・ガ・モテナイデス』ということにございます」
武将隊の中では新米の哉太郎。番組にはまだ3回目の登場なので、緊張して矢文がうまく読めません。最後はロボットか宇宙人のように、片言になってしまいました。
「家康様、こういった矢文がきいて…来ておりますが、いかがでしょうか?」
もう哉太郎、噛み噛みです。
家康「裁きを申し渡す!哉太郎。何を言っておるかわからんかった!」
哉太郎はただただ平謝りするばかり。
矢文を普通に読めば「職場の後輩に仕事を教える機会が増えてきたけど、もっと教えるのがうまい先輩がいるのに、私にうまく教えられる自信がない。責任感がプレッシャーになる」という悩み相談なのですが、哉太郎の方がプレッシャーに負けてしまったようです。
Aさんの相談は解決されずじまいでしたが、哉太郎のドジっぷりを聞いて、Aさんが笑って少しでも気が楽になれればいいですね。
鳴かぬなら鳴いてみせよう~
気を取り直して、次の矢文にいきましょう。
哉太郎「続いてのえまき~の相談に乗って頂きたいのですが、聞いて頂けますか?」
家康「YES!」
(いえやすぅ、ききにぃく♪)
哉太郎「ありがとうございます。では読み上げて参ります」
これも様式美です。
哉太郎がBさんからの矢文を紹介します。
「鳩の鳴き声は『クルックー』ですか?『ポッポー』ですか?」
募集した相談や悩みは、特にジャンルの制限は設けず何でもアリなので、こんな質問にも天下の代将軍・徳川家康は答えてくれるのです。
家康「裁きを申し渡す!『ホーホーッホッホー。ホーホーッホッホー。クルックー。クルックー。ホーホーッホッホー』」
「ホーホーッホッホー」とリズミカルに鳴くのは、主に山に棲むキジバト。「クルックー」と鳴くのは、街中でよく見かけるドバト。
この、代表的な鳩の鳴き声を再現したのです。そのクォリティの高さに信長も絶賛。
“鳴かぬなら 鳴いてみせよう ハトトギス”です。ちょっとヒネリすぎました。
江戸幕府に続いて、ハト幕府の開府と言ってもいいでしょう。
ちなみに、「ポッポー」はキジバト寄りの鳴き声です。つまり、童謡で歌われる“ポッポッポ”という鳴き声はキジバト。しかし、豆を与えるのはドバト。なので「童謡では鳩の種類がごっちゃにされている」という説もあるようです。
ある意味キラキラネーム
哉太郎「それでは家康様、続いてのえまき~の相談に乗って頂きたいのですが、聞いて頂けますか?」
家康「YES!」
(いえやすぅ、ききにぃく♪)
様式美ですよ。
Cさんからの矢文です。
「知り合いから仔猫を譲り受ける予定です。名前は何が良いですか?ちなみに女の子です」
家康「裁きを申し渡す!『いえやす』と名付けよ。男子(おのこ)でも女子(おなご)でも良き名となる」
いやいや、いくら何でも女の子に「いえやす」は無理が・・・。早口で言えば「アリス」に聞こえなくもないですけれども。
いえやす、いぇやす、いやす、ぃあす、あぃす、ありす、アリス。やはり無理がありました。
結局シュールな世界観
哉太郎「それでは家康様、続いての(以下略)」
家康「YE(以下略)」
(いえやすぅ、いかりゃぁく♪)
様式(以下略)
Dさんからの矢文です。
「私は緊張すると言葉が出なくなってしまいます。緊張してもうまく話せるようになるにはどうしたら良いでしょうか?」
家康「裁きを申し渡す!『人』という文字を手のひらに書け」
おや、ありがちな答えですね。家康が詳しく解説します。
家康「人、人、人、人、人、人…と3万回書け。さすれば、何に緊張しておったかさえ、忘れてしまうで」
「その間に用事をこなす時間が過ぎてしまうわ」と信長がごもっともなツッコミ。
「ただその反面、指紋は薄くなるでな」と、気遣い(?)を忘れない家康なのでした。
(岡戸孝宏)