名古屋おもてなし武将隊® 戦国音絵巻

織田信長、天下分け目の大喜利合戦!戦国大ギリ!

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400年前より現代に蘇りし戦国武将の集団・名古屋おもてなし武将隊が、ラジオ界の天下一を目指す番組。
8/28の“出陣”は、織田信長、豊臣秀吉、陣笠隊の足軽・踊舞(とうま)です。



今回は「第六天魔王の戦国大ギリ」の模様をお届けします。
"第六天魔王"とは、信長の異名。つまり、信長による大喜利です。

このコーナーでは、えまきー(音絵巻リスナー)から送られてきた作品を踊舞が読み上げます。その出来栄えに合わせて信長が「大斬り」「中斬り」「小斬り」の3段階評価をしていきます。斬撃が大きいほど面白いというわけです。

いま話題の関ヶ原


今回のお題はこちら。
「関ヶ原の戦いで徳川家康が『この戦、勝てるな』と思った決定的な出来事とは?」

1600年、美濃(岐阜県)の関ヶ原で、徳川家康を総大将とする東軍と、石田三成を中心とする西軍が激突した、天下分け目の合戦。
実際にはおそらく、西軍の小早川秀秋をはじめ諸将が東軍に寝返ったところで、「これはイケる!」と徳川方は思ったことでしょう。

ちょうど、石田三成役の岡田准一主演『関ヶ原』という映画が公開されていることもあり、題材に選ばれました。
では、ネタをどんどん紹介していきましょう。

踊舞「関ヶ原の戦いで家康様が『この戦、勝てるな』と思った決定的な出来事とは?」

Aさんのネタ「足元に四つ葉のクローバーを見つけたから」

信長「中斬り!」(ザシュッ!…斬撃の効果音)

見つければ幸運をもたらすと言われる四つ葉のクローバー。それが足元にあれば、そりゃ勝利を確信するでしょう。
更に信長は、「それを見つけられるくらい冷静で落ち着いておったから勝てた、そんな家康が頭に浮かんでしまってな」と言います。
秀吉も「確かに、あの者ならクローバーを兜に刺して『いざ出陣!』とやりそうですな」とうなずきます。

ちなみにクローバー(シロツメクサ)が日本に初めて入ってきたのは江戸時代後期。オランダからガラス製品が輸入された際、割れないよう緩衝材として箱に詰められていたことから、「白詰草」という名が付いたと言われています。
なので、実際には家康が見つけることはありえません。って、そんなこと言ってたら大喜利になりませんけれど。

そんなこと言ってたら大喜利に…


Bさんのネタ「西軍の方が西日が強くて『まぶしッ!』ってなったから」
信長「中斬り!」(ザシュッ!)

戦国時代では、天気や自然現象を戦に利用していたこともあったという信長。しかしパンチが足らなかったようです。

ちなみに単純に考えて西軍は西方から攻めるので、西日は背にするはず。むしろ東軍がまぶしがる確率が高いと…いや、そんなこと言ってたら大喜利になりませんね。

Cさんのネタ「信じる力が誰よりも強かったから」
信長「大斬り!」(キラーンザシュッ!)

「臆病者の目には、敵は常に大軍に見える」という名言を残している信長。精神力の大切さを知っているだけに、共感を得たようです。
更に「天下分け目の合戦で、気持ちだけでどうにかなるかい!」というツッコミどころもあり、合わせ技で大斬りとなりました。

Dさんのネタ「トイレットペーパーがミシン目のところできれいに切れたから」
信長「大斬り!」(キラーンザシュッ!)

「ちなみにトイレットペーパーというのは、わしらの頃には無い!」と指摘する信長。いや、そんなこと言ってたら大喜利に(以下略)。

ここで秀吉がネタを思いつき、緊急参戦します。

秀吉「小早川秀秋が三成を呼ぶ時に『いえや…ああっ、あっ、三成様』と、名前を間違えてしまった」
信長「帰れ」



あまりのスベリっぷりに突き放す信長。

「家康殿に寝返るという気持ちが出てしまっとるという、心理描写をやり申した」と弁解する秀吉。
しかし、それで家康がどうして勝利を確信できるのか?かえって裏切りがバレるんじゃないのか?
そんなツッコミをぐっとこらえ、死んだ魚のような目で秀吉を見つめる踊舞なのでした。

秀吉、強制送還?


Eさんのネタ「西軍はゲン担ぎのために、カツしか食わないと聞いたから。カツしか食わない。勝つ資格はない。信長様、いかがでしょうかー!?」
信長「フッフッフ。うーむ…大斬り!」(キラーンザシュッ!)

現世に蘇ってから言葉遊び、ダジャレが大好きになっている信長。かなり琴線に触れたようですが、ただ惜しむらくは、Eさんのラジオネームに“カツ”という言葉が入っていたこと。これでちょっぴりネタバレしていたため新鮮味に欠けてしまいました。
信長「大斬り中の小斬り」(ガスッ)

改めて細かい判定を下す信長。ネタバレが無ければ“大・大斬り”だったそうです。大ギリは奥が深い。

Fさんのネタ「5年先まで予約が取れない超々人気の焼き肉店に、戦が終わったら東軍全員で行けることになったから」
信長「士気が上がるな。大斬り!」(キラーンザシュッ!)

「確かに、こういう楽しみを作っておけば戦は勝てるんじゃ。なるほど」と感心する秀吉。
「勝てるかどうかではなく、面白いかどうかじゃからな。趣旨わかっておるか?お前。帰るか?」と信長。
秀吉、強制送還の危機です。

Gさんのネタ「お腹の調子がすこぶる良かったから」
信長「中斬り!」(ザシュッ!)

1573年、信玄率いる武田軍に徳川軍が大敗を喫した、三方ヶ原の戦い。敗走中の家康は恐怖のあまり、脱糞してしまったと言う逸話があります。
その逆をいったわけですね。

「お腹の調子が良ければ戦に勝てるのか…。脱糞すれば戦に負けるのか…」とブツブツつぶやく秀吉。またもや勝ち負けを意識しています。
「お前はもう帰れ!」とあきれる信長でした。

フレックスタイムの先駆け


Hさんのネタ「西軍がフレックスタイム制で、なかなか全武将が集まらなかったから」
信長「フフフフ」
秀吉「はいはいはいはい!質問がありまする!フレックスタイムとは何でございますか?」
信長「知らんのか?簡単に言うと、好きな時に来れるんじゃ」
秀吉「そりゃ負けますな」
信長「それより、わしが判定する前に『はいはい』とか言うな!」

まさにフレックスタイムで、自分が聞きたい時に質問をして邪魔をしてしまった秀吉。
気を取り直して、改めて信長が判定します。
「これは大斬りじゃ!」(キラーンザシュッ!)

「これは困るなあ。勝手な時間に来てもらっては」と感想を述べる信長。しかしこれは、あながち間違いでもないというのです。

西軍に属していた九州の島津氏は、自分の好きな時に出陣すると言って、積極的に戦うことをしませんでした。それが、三成敗因のひとつだとも言われているのです。
「島津氏は元々は徳川寄りだったが、成り行きで西軍になり、三成にもあまり良い印象を持っていなかった」とか、「国元の内乱などで疲弊しており、大量に挙兵できないため守りに徹していた」とか、理由には諸説ありますが、この頃には信長も秀吉も生きてはいなかったため、当時の詳しい事はわかりません。

とにかく、西軍で足並みを揃えなかった島津軍は、本当にフレックスタイム制を敷いていたかもしれないと信長は結論付けるのでした。
(岡戸孝宏)
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2017年08月28日21時42分~抜粋

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