名古屋おもてなし武将隊® 戦国音絵巻

武将が「ポケモン」を戦国時代っぽく言い換えてみた

400年前より現代に蘇りし戦国武将の集団・名古屋おもてなし武将隊が、ラジオ界の天下一を目指す番組。
8/21の“出陣”は、徳川家康、加藤清正、陣笠隊の足軽・哉太郎(やたろう)です。

今回紹介するのは、『戦国音絵巻』の看板コーナー「武士語変換」。
これは、現代の言葉を3名がそれぞれ戦国時代っぽく言い換える企画で、LINEを使ったリスナーからのアンケートにより、最優秀作品を決定するというもの。

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秀吉はピカチュウ?


最優秀作品は、MBG(最も素晴らしかった・武士・語)として、番組エンディングで発表されます。
“MVP”っぽく言いたいがための、ムリヤリな造語です。

さて、今回変換するお題は『ポケモン』。
1996年、ゲームソフト『ポケットモンスター(略称ポケモン)』が発売され、翌1997年にはTVアニメもスタート。アニメ20周年記念の映画も公開されているということで、お題に選ばれたのでした。

その世界観を哉太郎が説明します。

「ポケモンという生物は、人間と仲良く暮らしていたり、草むらや洞窟、海などに生息していたり。生態についてはまだわかっていないことが多いということでござりまする。そして、モンスターボールなるものを使って捕まえ、中に入れて持ち運べるのが大きな特徴だそうでござりまする」

ゲットしたポケモンは一緒に戦ってくれたり、いろいろ手助けもしてくれますね。
一番有名なのはピカチュウ。黄色いねずみポケモンです。

ちなみに、黄色を好んで使っていた戦国武将は豊臣秀吉。
その秀吉は主君の織田信長から「ハゲネズミ」とも呼ばれていたそうなので「戦国時代のピカチュウ」は秀吉と言えなくもありません。

レベルの高さを見せつけられる


さて、今年5月に現世に蘇ったばかりで、武将隊の中では新米の哉太郎。この『戦国音絵巻』に出演するのはまだ2回目。
前回は別の足軽が付き添いでいましたが、今回は通常通り足軽は1人のみの布陣。まさに独り立ちの哉太郎なのです。

番組冒頭では「武士語変換でアンケート1位を取る」と意気込みを語った哉太郎。とくとお手並み拝見です。

まず清正が一番槍を務めることに。

「わし、加藤清正が、ポケモンを武士語変換いたすと!『御家者(ごけもん)』でございます」



その理由を説明してもらいましょう。

清正「我ら武士(もののふ)はかつて、大名と家臣という主従関係を結んでおりました。例えば、大名の豊臣秀吉様とわし・家臣の加藤清正であるとか。その家臣を通称『御家人(ごけにん)』と呼ぶこともございました」

“御家人”という言葉は時代によって意味合いが変わりますが、戦国時代ではそのように使われていたそうです。

清正「常に主君(ポケモンマスター)のそばにあり、共に戦い、暮らしを共にし、主従という枠を超えるような絆を深めていくという関係。これが我らと似ているということで、御家人の『御家』と、物の怪(もののけ)の『物』を合わせて、『御家物』といたし申した」

この力作を聞いた哉太郎、「アンケート1位は難しくなってきた、と思いまする…」とやや怯え気味です。
しかし気を取り直して、変換案を発表します。

理論武装のモンスター


「拙者、哉太郎がポケモンを武士語変換すると!『不思議兵糧丸(ひょうろうがん)』でござりまする」



兵糧丸というのは、戦国時代に使われていた、丸薬状の携帯保存食のこと。忍者が食べるものだと思われがちですが、実は一般の武士や足軽も使用していたものなのです。

生態がわかっていない=不思議
持ち運べる=兵糧丸

という、いたってシンプルな発想。理論武装した清正と比べると、裸同然の状態です。怯えるのも無理はありません。
しかしそこへ家康がトドメを刺しにきました。

「わし、徳川家康が、ポケモンを武士語変換いたすと!『開閉、かいじゅう物 略して開け物(あけもん)』である」



字面でもわかりやすいように考えたという家康。
まず、モンスターボールを開けたり閉めたりして、ポケモンを出し入れすることから“開閉”という言葉を入れたと言います。



そして、モンスターは奇怪なる獣、つまり“怪獣”。それと、ポケモンは時間をかけ弱らせて手なずけてから、仲間にするということで、“懐柔”。
この2つの意味をかけたそうです。

そして、ポケットモンスター略してポケモンという図式にならい、「開」を「開ける」と読み、“開け物”としたということです。

まさに、理論武装の最終形態。のぼうの城もビックリの、鉄壁の城塞です。

哉太郎、意外な大健闘!


番組エンディングで、アンケートの結果発表が行なわれました。

「不思議兵糧丸」(哉太郎)…99票
「御家物」(清正)…104票
「開け物」(家康)…110票

見事、家康がMVPを獲得です。

しかし、アキラ100%なみの武装で、プロの洗礼を受けた哉太郎ですが、僅差の大健闘でした。
あまりヒネらず、わかりやすい変換をするのもひとつの武器ですので、これからの飛躍に期待したいものですね。
(岡戸孝宏)
名古屋おもてなし武将隊® 戦国音絵巻
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2017年08月21日21時04分~抜粋

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