400年前より現代に蘇った戦国武将の集団・名古屋おもてなし武将隊が、ラジオ界の天下一を目指す番組。
今回の“出陣”は、豊臣秀吉、前田利家、陣笠隊の足軽・踊舞(とうま)です。
そして今回は更に、番組初登場!今年5月、武将隊に新加入したばかり!陣笠隊の足軽・哉太郎(やたろう)も参戦します。
果たして初陣を飾ることができたのでしょうか。
戦国時代の哉太郎は、臆病なので普段から周りをよく観察している為か、目が人より大きく敵の動向をいち早く発見できる特技を買われ、物見役として活躍していたといいます。物見とは、敵情視察・見張りのこと。
さて、本日7/24は『太閤さんの猿芝居』の模様をお届けします。
織田信長から“猿”と呼ばれた太閤・豊臣秀吉が、人の心を掴む演技力を披露するコーナー。
今日もリスナーから秀吉に言ってもらいたいセリフがたくさん送られてきました。
まず選ばれたのはこちらの2つ。
【1】「また、つまらぬ物を斬ってしまった…」
【2】「おい!哉太郎!」
これらのセリフを、会話の中でさりげなく秀吉が織り込むことができれば成功。サルつながりで童謡『アイアイ』の曲が流れます。
ちなみに、クリアすればセリフがその都度新たに追加されます。
ここで、セリフの補足説明をしましょう。
【1】は、アニメ『ルパン三世』に登場する、石川五ェ衛門の決めセリフ。愛刀の斬鉄剣で何かを斬った後につぶやきます。
【2】は、アニメ『ゲゲゲの鬼太郎』に登場する、目玉おやじの「おい!鬼太郎!」をもじったもの。もちろん、あの声のトーンで。
では、何かお題を決めて会話を進めていきましょう。トークテーマは、リスナーから送られてきた矢文(メール)が元になります。
「明日は土用の丑の日。うなぎ・ひつまぶしは召し上がりますか?」
この矢文が紹介されるや否や、利家が話を切り出します。
「わし、言っていいか?あのー、」
踊舞が制します。
「ちょっとお待ちください。今から猿芝居を始めて参りますゆえ。ちゃんと“開始”と言ってから会話を致しまする」
普段の矢文を紹介する時と同じ反応で、企画を忘れて普通に答えようとしてしまった利家。
そんなウッカリ者の利家に対し、秀吉がツッコミます。
「『おい!利家!』って言うぞ、わし」
なんと、ここで『アイアイ』の歌詞が流れます。えっ、ミッション成功!?
いやいや、まだ企画が開始していません。軍師(ディレクター)の勇み足です。
しかもセリフが違いますし。
改めて、哉太郎が進行します。「では、猿芝居をお願い致しまする…」
「ドンドン!」(スタート合図の太鼓の効果音)
哉太郎「…なお、途中でセリフをどんどん追加して参りますので…」
哉太郎の説明の途中で、タイミングを間違えて効果音を入れてしまった軍師。
しかし哉太郎が失敗したようにも聞こえ、すかさずツッコミが入ります。
利家「ちょっと待てちょっと待て!」
秀吉「おい!哉太郎!」(アイアイ♪)
今度こそミッションクリア!…まあ、まだ始まっていないんですけどね。
グダグダながら猿芝居スタートです。
とにかく一発目が決まったということで、セリフが追加されます。
【3】「わしに不可能はない!」
これは特に元ネタのない、ありがちなセリフですね。では、うなぎをテーマにした会話の続きです。
利家「わしの息子・利長が治めた土地、越中(現・富山県)ではな、どじょうを食うんじゃ」
南砺市を中心に富山県では、どじょうの蒲焼が名物になっています。一説によると、明治時代初期、長崎から金沢に流れ着いたキリシタンが、生活の足しにするため、どじょうの蒲焼を売り歩いたのが由来とか。
なので、かつて利家自身が治めていた加賀の金沢でも、同じくどじょうの蒲焼は名物ではあるのですが。
「わしもどじょう食っとったよ」と秀吉。農民だった子どもの頃は、よく自分でどじょうを捕まえて食べていました。
利家「え?おぬし、どじょう食えんじゃろ?」
秀吉「ん?」
利家「食べることできんじゃろ?」
秀吉「何それ?…!…わ、わかった(苦笑)、わしに不可能はない!」(アイアイ♪)
あからさまに敷かれたレールの上を歩かされ、「ちょっと待って!こんなんでええの?」と戸惑う秀吉。
仕掛けた利家も「秀吉を助けるつもりが、ドン滑りさせたな!わっはっは!」と、逆に面白がります。
セリフ追加です。
【4】「そう!我こそは!サンシャイーン!ひーでっ!ボコォッ!よーしっ!イエエエェェー!!!」(ピン芸人・サンシャイン池崎のネタ)
秀吉の母親が、自らの胎内に太陽が入る夢を見たという話から、秀吉は“日輪の子”と自称していました。まさに“サンシャイン秀吉”ですね。
秀吉「わし、よく自分でうなぎをさばいたりするんじゃ。その時うなぎと対決するんじゃよ。『うなぎめーっ!貴様、ニュルニュルしおってーっ!わしの刀で斬れんというのかー!』」
「しばらく、しばらく!」止める利家。さっきとは逆に今度は邪魔をするつもりの様子。
秀吉「うなぎめー!」
利家「しばらくしばらくしばらく!」
秀吉「ザクッ!またつまらぬ物を斬ってしまったーっ!」(アイアイ♪)
これぞ秀吉お得意の、力押し。しかし利家は納得しません。
「その力技はよくないと思う。封印!」
秀吉「なぜじゃ!わしは日輪の子じゃぞ!そう!我こそは!サンシャイーン!ひーでっ!ボコォッ!よーしっ!イエエエェェー!!!」(アイアイ♪)「正義!」
最後に“ジャスティス”まで付ける、力技っぷりです。
ここからは怒涛の展開です。
【5】「まずは君が落ち着け」(映画『シン・ゴジラ』より)
【6】「哉太郎、やったろう」(ダジャレ)
秀吉「哉太郎は何か目標とかあるのか?」
哉太郎「一度ひつまぶしというのを食べてみとうござりまする」
秀吉「このラジオ頑張ったら、わしが食わしたるわ」
哉太郎「哉太郎、やったろう!」(アイアイ♪)
秀吉「なんでお主が言うんだて(怒)」
哉太郎「し、し、失礼しましたーっ!」
利家「まあまあ、秀吉。まずは君が落ち着け」(アイアイ♪)
すっかりセリフを奪われてしまうのでした。
【7】「ぶったな!信長様にもぶたれたことないのに!」(アニメ『機動戦士ガンダム』より)
実際には戦国時代に何度もぶたれたことがあるという秀吉。またまた力技が出ます。
「えい!わしは今、利家をぶっておるぞ!ぶち返せばええんでないの?来いよ!ぶって来いよ!えい!」
利家「秀吉、まずは君が落ち着け」(アイアイ♪)
矛先を変える秀吉。なりふり構っていられません。
「踊舞、わしをぶってくれ!こんなわしをぶってくれ!」
そんな大それたことはできないと怖気づく踊舞。そこへ哉太郎が「哉太郎がやったろう!ええい!」(アイアイ♪)
秀吉「痛ーい!ぶったな!信長様にも…」(アイアイ♪)「最後まで言わせてちょって!」
もう時間がないため、ぶたれた上に、セリフをぶったぎられた秀吉。
しかし、ブーたれることなく、コーナーをしっかりシメるのでありました。
(岡戸孝宏)
今回の“出陣”は、豊臣秀吉、前田利家、陣笠隊の足軽・踊舞(とうま)です。
そして今回は更に、番組初登場!今年5月、武将隊に新加入したばかり!陣笠隊の足軽・哉太郎(やたろう)も参戦します。
果たして初陣を飾ることができたのでしょうか。
早速哉太郎がネタにされます
戦国時代の哉太郎は、臆病なので普段から周りをよく観察している為か、目が人より大きく敵の動向をいち早く発見できる特技を買われ、物見役として活躍していたといいます。物見とは、敵情視察・見張りのこと。
さて、本日7/24は『太閤さんの猿芝居』の模様をお届けします。
織田信長から“猿”と呼ばれた太閤・豊臣秀吉が、人の心を掴む演技力を披露するコーナー。
今日もリスナーから秀吉に言ってもらいたいセリフがたくさん送られてきました。
まず選ばれたのはこちらの2つ。
【1】「また、つまらぬ物を斬ってしまった…」
【2】「おい!哉太郎!」
これらのセリフを、会話の中でさりげなく秀吉が織り込むことができれば成功。サルつながりで童謡『アイアイ』の曲が流れます。
ちなみに、クリアすればセリフがその都度新たに追加されます。
ここで、セリフの補足説明をしましょう。
【1】は、アニメ『ルパン三世』に登場する、石川五ェ衛門の決めセリフ。愛刀の斬鉄剣で何かを斬った後につぶやきます。
【2】は、アニメ『ゲゲゲの鬼太郎』に登場する、目玉おやじの「おい!鬼太郎!」をもじったもの。もちろん、あの声のトーンで。
では、何かお題を決めて会話を進めていきましょう。トークテーマは、リスナーから送られてきた矢文(メール)が元になります。
「明日は土用の丑の日。うなぎ・ひつまぶしは召し上がりますか?」
まだ始まってもいない
この矢文が紹介されるや否や、利家が話を切り出します。
「わし、言っていいか?あのー、」
踊舞が制します。
「ちょっとお待ちください。今から猿芝居を始めて参りますゆえ。ちゃんと“開始”と言ってから会話を致しまする」
普段の矢文を紹介する時と同じ反応で、企画を忘れて普通に答えようとしてしまった利家。
そんなウッカリ者の利家に対し、秀吉がツッコミます。
「『おい!利家!』って言うぞ、わし」
なんと、ここで『アイアイ』の歌詞が流れます。えっ、ミッション成功!?
いやいや、まだ企画が開始していません。軍師(ディレクター)の勇み足です。
しかもセリフが違いますし。
改めて、哉太郎が進行します。「では、猿芝居をお願い致しまする…」
「ドンドン!」(スタート合図の太鼓の効果音)
哉太郎「…なお、途中でセリフをどんどん追加して参りますので…」
哉太郎の説明の途中で、タイミングを間違えて効果音を入れてしまった軍師。
しかし哉太郎が失敗したようにも聞こえ、すかさずツッコミが入ります。
利家「ちょっと待てちょっと待て!」
秀吉「おい!哉太郎!」(アイアイ♪)
今度こそミッションクリア!…まあ、まだ始まっていないんですけどね。
グダグダながら猿芝居スタートです。
恥ずかしいお膳立て
とにかく一発目が決まったということで、セリフが追加されます。
【3】「わしに不可能はない!」
これは特に元ネタのない、ありがちなセリフですね。では、うなぎをテーマにした会話の続きです。
利家「わしの息子・利長が治めた土地、越中(現・富山県)ではな、どじょうを食うんじゃ」
南砺市を中心に富山県では、どじょうの蒲焼が名物になっています。一説によると、明治時代初期、長崎から金沢に流れ着いたキリシタンが、生活の足しにするため、どじょうの蒲焼を売り歩いたのが由来とか。
なので、かつて利家自身が治めていた加賀の金沢でも、同じくどじょうの蒲焼は名物ではあるのですが。
「わしもどじょう食っとったよ」と秀吉。農民だった子どもの頃は、よく自分でどじょうを捕まえて食べていました。
利家「え?おぬし、どじょう食えんじゃろ?」
秀吉「ん?」
利家「食べることできんじゃろ?」
秀吉「何それ?…!…わ、わかった(苦笑)、わしに不可能はない!」(アイアイ♪)
あからさまに敷かれたレールの上を歩かされ、「ちょっと待って!こんなんでええの?」と戸惑う秀吉。
仕掛けた利家も「秀吉を助けるつもりが、ドン滑りさせたな!わっはっは!」と、逆に面白がります。
全ての武将の生みの親ッ!
セリフ追加です。
【4】「そう!我こそは!サンシャイーン!ひーでっ!ボコォッ!よーしっ!イエエエェェー!!!」(ピン芸人・サンシャイン池崎のネタ)
秀吉の母親が、自らの胎内に太陽が入る夢を見たという話から、秀吉は“日輪の子”と自称していました。まさに“サンシャイン秀吉”ですね。
秀吉「わし、よく自分でうなぎをさばいたりするんじゃ。その時うなぎと対決するんじゃよ。『うなぎめーっ!貴様、ニュルニュルしおってーっ!わしの刀で斬れんというのかー!』」
「しばらく、しばらく!」止める利家。さっきとは逆に今度は邪魔をするつもりの様子。
秀吉「うなぎめー!」
利家「しばらくしばらくしばらく!」
秀吉「ザクッ!またつまらぬ物を斬ってしまったーっ!」(アイアイ♪)
これぞ秀吉お得意の、力押し。しかし利家は納得しません。
「その力技はよくないと思う。封印!」
秀吉「なぜじゃ!わしは日輪の子じゃぞ!そう!我こそは!サンシャイーン!ひーでっ!ボコォッ!よーしっ!イエエエェェー!!!」(アイアイ♪)「正義!」
最後に“ジャスティス”まで付ける、力技っぷりです。
セリフの下剋上
ここからは怒涛の展開です。
【5】「まずは君が落ち着け」(映画『シン・ゴジラ』より)
【6】「哉太郎、やったろう」(ダジャレ)
秀吉「哉太郎は何か目標とかあるのか?」
哉太郎「一度ひつまぶしというのを食べてみとうござりまする」
秀吉「このラジオ頑張ったら、わしが食わしたるわ」
哉太郎「哉太郎、やったろう!」(アイアイ♪)
秀吉「なんでお主が言うんだて(怒)」
哉太郎「し、し、失礼しましたーっ!」
利家「まあまあ、秀吉。まずは君が落ち着け」(アイアイ♪)
すっかりセリフを奪われてしまうのでした。
信長様にもぶったぎられたことない
【7】「ぶったな!信長様にもぶたれたことないのに!」(アニメ『機動戦士ガンダム』より)
実際には戦国時代に何度もぶたれたことがあるという秀吉。またまた力技が出ます。
「えい!わしは今、利家をぶっておるぞ!ぶち返せばええんでないの?来いよ!ぶって来いよ!えい!」
利家「秀吉、まずは君が落ち着け」(アイアイ♪)
矛先を変える秀吉。なりふり構っていられません。
「踊舞、わしをぶってくれ!こんなわしをぶってくれ!」
そんな大それたことはできないと怖気づく踊舞。そこへ哉太郎が「哉太郎がやったろう!ええい!」(アイアイ♪)
秀吉「痛ーい!ぶったな!信長様にも…」(アイアイ♪)「最後まで言わせてちょって!」
もう時間がないため、ぶたれた上に、セリフをぶったぎられた秀吉。
しかし、ブーたれることなく、コーナーをしっかりシメるのでありました。
(岡戸孝宏)