名古屋おもてなし武将隊® 戦国音絵巻

加藤清正は、筋肉も空気も心もカッチカチにいたしますぞ!

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400年前より現代に蘇った戦国武将の集団・名古屋おもてなし武将隊が、ラジオ界の天下一を目指す番組。
7/10の出陣は、豊臣秀吉、加藤清正、陣笠隊の足軽・なつです。



今回お届けするのはシュールな企画『加藤清正の筋肉体操』。
戦国時代には日々の鍛錬で頑強な肉体を作り、現世では筋トレに余念がない“筋肉武将”こと清正が、リスナーの願いに沿う肉体に改造する術を伝授するというもの。

リズム感が大事な気もしますが


「今日も悩める子羊たちが、筋肉隆々のオオカミとなって悩みを吹き飛ばせるよう、種族が変わってしまうくらいになってもらおう」と、よく分からないけど勢いだけは伝わる意気込みを語る清正。



まず最初の、リスナーからの矢文(メール)です。
「スキップができるようになりたいです」

スキップ。
動画サイトで5秒経ったら広告を飛ばせる機能のことではありません。
片足で交互に軽く跳びながら進む、歩行の一種です。
『アルプスの少女ハイジ』のオープニングで、ハイジと子ヤギのユキちゃんがやってる、アレです。

さあ、スキップができるようになるためには、どこの筋肉を鍛えれば良いのでしょうか?清正が答えます。

「おそらく、尻の動きが重要であるゆえ、大臀筋(だいでんきん)。それと、足を踏み込む時に使う、太ももの裏にある大腿二頭筋(だいたいにとうきん)。これらを鍛えれば、気持ちよくスキップなるものができるようになる。天に飛ぶくらいまでなってもらいたい」

武将隊の森脇健児?


「さあ、まずは背すじを伸ばして四つん這いになってくれ。そして息を吐きながら、足を後ろに伸ばしてゆく。伸ばしたのちに、片足を上に向かってピンとして上げる。その状態を10秒やって参ろう。わしもやるぞ!」

そう言って清正は、マイクの前を離れて、実際に床に四つん這いになり、実践していきます。

「どこ行くの?ラジオ中じゃよ?何しとんの?」と戸惑う秀吉。



主君の疑問などお構いなしに、汗を流す清正。純粋でまっすぐ、猪突猛進な体育会系。タレントで言うなら森脇健児でしょうか。いや、いい意味でですよ。

「最初は10秒ずつ交互に。徐々に20秒、30秒と増やしていくと良い」と説明する清正。

さて、この体操はスキップができるようになる他に、どんな効果があるのでしょうか?

清正「美尻になる」
秀吉「それから?」
清正「あとは…注目度が上がる。女子の憧れになる」
秀吉「それからそれからそれから?」
清正「便秘改善!」
秀吉「あとは?」
清正「お通じが良くなる!」
秀吉「他は?」
清正「んんんー、引き締まって、履ける袴(ズボン)が増える!」

筋肉体操恒例の、ムチャブリでございます。

「一石二鳥どころか、一石五、六鳥くらいありましたな」と満足そうな清正。
まあただ、「便秘改善」と「お通じが良くなる」は同じことですけどね。
ちなみに、尻を鍛えて骨盤周りを整えることで、便秘解消にもつながるようです。

グッスリ眠るための筋肉体操とは?


続いての矢文です。
「私の目標は、一日7時間は寝る事です。なかなか達成できないのですがどうしたらいいですか?」

「睡眠時間の確保なんて、そっちの生活サイクル次第でしょ!筋肉は関係ないじゃん!」と言いたい人もいるでしょう。
でもここで親身になって答えるのが清正です。なかなか寝付けないで困ってるのかもしれません。

「人間は、疲れたら眠くなります。ゆえに、たくさん汗をかいて自分を追い込んでから寝ると良い」と話す清正。

しかし秀吉は「わし、聞いたことあるんじゃけど、あまり寝る前に運動すると、眠気が覚めてしまって寝られなくなるらしいぞ」との問いかけが。
確かに、就寝直前に激しい運動をすると、体温が上がり、脳も興奮し、寝つきが悪くなります。

「まことですか?拙者はカクン!といきますが。それくらい、スゴイものを用意しておりまする」と返す清正。
スポ根マンガかドラゴンボール並みの猛特訓の末、精も根も尽き果て、泥のように眠る。そんな超ハードな体操を紹介されても、一般人にはムリだと思われるのですが…。

二の腕痩せの思わぬ効果?


「此度(こたび)紹介いたすのは、上腕三頭筋(じょうわんさんとうきん)。いわゆる二の腕、ここの鍛錬がしんどいのじゃ。腕立て伏せの状態から、両手の間隔を狭めていき、親指と人差し指をくっつけて、手のひらで三角を作るような形にする。そのまま腕立てを10回やろう」



結構ザックリとした理由づけですが、それはさておき。
この運動がキツイと思われる女子は、両ひざをついて四つん這いの状態でも効き目があると清正は言います。

では、この鍛錬でどのような効果が得られるのでしょう?

清正「疲れる!」
秀吉「それから?」
清正「二の腕が引き締まる!」
秀吉「あとは?」
清正「あとは…重い物を持ち上げられる!」
秀吉「それで?」
清正「あのー、ブォン!と刀を勢いよく振れる」
秀吉「もっともっと」
清正「そこからー、着れる服がよく着れる」
秀吉「もっといける、もっと」
清正「もっと、もっと、もっと、もっと、…元気になれる!」

現代人には関係ない「刀を振る」とか、文法がおかしい「着れる服がよく着れる」とか、挙句の果ては大声張って「元気になれる」。
もはや勢いだけです。

力重視の武断派・清正


最後の矢文です。
「昔から体が硬く、立位体前屈で指が床に着きません」

学校の体力テストで必ずやった、立ったまま前かがみになるヤツですね。
現在では「長座体前屈」といって、座ったまま計測する方式に変わっていますが。

これは、筋肉の柔軟性が主体ということで、ストレッチ運動を指南することに。
清正「このためにはな、なつ、お主を必要じゃ」
秀吉「ちょっと日本語が下手になっておるぞ。筋肉を鍛える前に語彙力を鍛えとった方がええんじゃないの?」

いわゆる“脳筋”状態になってしまった清正。気合を入れ直して、実践を始めます。
床に足を伸ばして座り、陣笠隊・なつに背中を押してもらい前屈する、典型的な柔軟体操。
しかし当の清正、かなり体が硬いようで苦しそう。



清正「ああっ。うわあっ…脳というのはな、痛さで体を止めてしまうけれども、もっと人間は伸びる。ゆえに、自分を信じて脱力せよ」
秀吉「それ、お主が(武将隊の)徳川家康殿に言われておる言葉ではにゃぁか。『清正、もっと柔軟になれ』といつも注意されておる」

更に清正「これを毎日風呂上りに続ければ、どんなに硬くても必ず柔らかくなる。諦めず毎日コツコツやることが大事。そしてストレッチは、筋肉の温泉である!」

訳のわからないシメの言葉で、周りの空気を固めてしまった清正。柔軟性を得るにはしばらく時間が必要です。

体も心もカッチカチやぞ!


更なるシュールな「筋肉しりとり」がコーナーのシメとして入ります。清正が独りでしりとりをして、筋肉部位の名称につなげます。

「浮き輪、輪投げ、ゲソ、狙撃、き、き、胸鎖乳突筋(きょうさにゅうとつきん)!首をひねったり回したりする動作に使う。それが!せーの!胸鎖乳突筋!」
なつ「きょうさにゅうとつ…きん…」
秀吉「何?この企画…」

この記事を読んだ皆さんにはぜひ、こわばった筋肉や心を、柔軟体操でほぐすことをおススメします。
(岡戸孝宏)
名古屋おもてなし武将隊® 戦国音絵巻
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2017年07月10日21時42分~抜粋

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