400年前より現代に蘇った戦国武将の集団・名古屋おもてなし武将隊が、ラジオ界の天下一を目指す番組。
今回の"出陣"は、織田信長、前田利家、陣笠隊の足軽・なつです。
本日は『陣笠隊・なつの 幸せ ななつ星☆彡』という企画の模様をお届けします。
リスナーから「幸せな話」を矢文(メール)で送ってもらい、それを信長・利家・なつの3人がそれぞれ"一ツ星、二ツ星、三ツ星"で評価。
その星の合計がちょうど"ななつ"になったら、とてつもない幸運が訪れる気分になれるというもの。
連勝記録なるか!?
武将隊唯一の女子(おなご)・なつならではの、ほっこり企画。皆さんも、『星に願いを』をBGMに思い浮かべながらお読み下さい。
Aさんの矢文「以前、福引でお米5kgが当たりました♪」
さて、このエピソードを3人はどう評価するのでしょう。一斉に発表してもらいます。せーの!
信長「三ツ星!」
利家「一ツ星!」
なつ「三ツ星!」
なんと、いきなり合計ななつ星が出ました。幸先の良いスタートです。
ちなみに利家が一ツ星にした理由は、「これからもまだまだいい事があるぞ、という期待を込めて」だそうです。
この勢いそのままに、2枚目の矢文にいきます。
Bさん「回らないお寿司屋さんのカウンターで、甘海老を握ってもらったら、ネタが余ってしまうらしく『オマケね』と言われ甘海老を1尾多く握ってもらえました」
さて、この評価は…せーの!
信長「二ツ星!」
利家「三ツ星!」
なつ「二ツ星!」
おおっ!?なんとまたもや、ななつ星!
これには3人も思わず興奮してしまいます。
信長「こんな事があるのか!これはもう、我らにもええことがあるんではないか!?」
利家「吉兆ですぞ!これは桶狭間の戦の前に、戦勝祈願を致した熱田神宮で、シラサギが飛び立った時のような感じですな!」
今から457年前の1560年。
劣勢だと思われた信長が、今川義元の大軍を討ち破った桶狭間の戦い。その直前に立ち寄った熱田神宮で、二羽のシラサギが敵方に向かって飛び立ったことを吉兆と捉えた織田軍は、士気が上がったという話があるのです。
藤井聡太四段を超えるか!?
この日6/26の放送中には、「将棋の史上最年少棋士・藤井聡太四段が、プロデビュー以来無敗での公式戦29連勝」という新記録達成のニュースが飛び込んできていました。
「もう、今日はそういう日なんじゃないか?ひょっとして、こちらも29連勝するのでは?」などと思ったリスナーもいたことでしょう。
(もっとも、時間的に29通もの矢文はとても紹介できませんが)
さあ、この流れに乗って、どんどんいきましょう。
Cさん「帰宅したら、大好きなわらび餅がありました。食べたらめっちゃおいしかったです!」
さて、この評価は?せーの!
信長「二ツ星!」
利家「二ツ星!」
なつ「二ツ星!」
ああ、残念ながら、むっつ星となってしまいました…。藤井四段超え、ならず。
「又左(利家)、お前は食べ物系は三ツ星にするという方針じゃろ?」
悔しさの余り、そんな誰も知らない裏話を暴露してしまう信長。
「そうすればななつ星になったところを…。又左よ…。この、無礼者がっ!」
キラーンザシュッ!(刀の斬撃音)
「どぅわっ!ぐふぉっ!…く、首が皮一枚ぃぃぃ…」
いきなり斬られる利家。
「あわわ…。幸せな話のままでお願い致しまする~(泣)」
懇願するなつ。
「さ、ということで」
すぐに復活する利家。
気に入らないものはすぐに斬り捨ててしまう信長。
一方、利家は信長を崇拝しすぎているため、斬られることですら喜びを覚えます。その喜びが斬られた体を修復させるのです。
これは、よく訓練された利家だからこそできる技のため、よいこの皆さんは決して、マネして信長に斬られないようにして下さい。
後出しジャンケンで負ける!?
気を取り直して進みましょう。
Dさん「売り切れで手に入らなかった『カピバラさんどら焼き』が、さらりと売られていて、運よく食べられました」
カピバラさんというキャラクターを模した、可愛らしいどら焼き。人気で品薄のようですね。
さあ、この評価は?せーの!
信長「一ツ星!」
利家「…三ツ星」
なつ「二ツ星!」
信長「おおぅ、お前!後から言うなっ!」
なんと利家、遅れ気味に言って星の数を調節しようと企んだようです。しかも、それでもむっつ星。
後出しジャンケンで負けるという、一番カッコ悪い形。ただまあこの場合、利家がどんな数を言っても、ななつには達しないので、利家にはどうしようもないのですが。
信長「お前が数を調整する企画ではない!何の重責を担っておるんだ!この無礼者!」
キラーンザシュッ!
「どぅおはぁっ!」
再び斬られる利家。しかし恍惚の表情を浮かべたような口調でこう言います。
「いやあ、今日はわしも幸せじゃぁ…。斬られまくって、信長様の愛情を直接感じる事ができる…」
斬られ、キラリとななつ星
その後も何通か矢文が紹介されますが、むっつ星、やっつ星など高得点ばかり。
そして究極がこちら。
Eさん「ひとりの女性と出会い、そして今夫婦となり、毎日幸せに過ごせていること」
当然、3人とも三ツ星評価。合計ここのつ星となりました。
利家「これはもう、ななつ星以上に幸せなのではないかと。言うなればですぞ、戦国時代最強の夫婦と言われた、我が妻・まつと、わしみたいなことですからな。愛情は何物にも代えがたい。愛さえあればきっと世の中は平和になる」
ちゃっかり自画自賛もして悦に入る利家。
愛する信長に斬られ、愛する妻を思い出し、キラキラと目を輝かせます。
結局、一番のななつ星が輝いたのは、利家の頭上だったのでした。
(岡戸孝宏)