名古屋おもてなし武将隊® 戦国音絵巻

イヌとサル 仲良くけんかしな♪

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400年前より蘇りし戦国武将たちが、現代人と交流を深めていく、歴史的異文化コミュニケーションラジオ番組。今宵の“出陣”は、豊臣秀吉、前田利家、陣笠隊の足軽・踊舞です。


今回ご紹介するコーナーは、秀吉&利家の合同企画『犬猿は仲良し?』。

犬猿は仲良し?


秀吉と利家は織田信長に仕えていた若い頃から、家が隣同士で家族ぐるみの付き合いでした。
しかし、秀吉が織田信長に「サル」と呼ばれていたことと、利家の幼名が「犬千代」だったことから、実は“犬猿の仲”ではないのか?本当に仲良しなのか?それを検証していきます。

ひとつの質問に対し、ふたりの答えがピッタリ同じになれば仲良しということになります。
それでは早速参りましょう。

寄り添ってほしい…


第1問「好きな春の花は?」

秀吉・利家「桜!」

見事、揃いました。幸先良いスタートです。が、最初は初歩的な質問の小手調べ。ここからが本番です。

第2問「白米にかけるものと言えば?」

秀吉「ふりかけ!」
利家「シラス!」

ややマニアックなものを出してきた利家に、驚き戸惑う秀吉。
その秀吉は大正時代に本格的に生まれたふりかけを選びますが、現代の大衆に寄り添った答えに、利家は不満を募らせます。
「現世の民より、わしの事を思ってくれぇ!」

秀吉が返します。
「お主に寄り添って考えると、ラードと答えてしまうぞ」

実は、利家は現世に蘇ってから、戦国時代にはなかった豚の脂、つまりラードのおいしさを知ってしまったのだそうです。それをご飯にかけて食すことも多いとか。
話を聞くだけでちょっと胃もたれしてしまいそうですね。ただ、台湾や香港では、ラードと醤油をかけた「ラードご飯」が定番料理としてありますし、北海道では「バターご飯」、マヨラーには「マヨネーズご飯」もありますから、試してみる価値はあるでしょう。カロリーは自己責任ですけど。

腹にも心にも重い


続く第3問「好きなお弁当のおかずは?」も息が合わず失敗。気を取り直して、
第4問「好きな女子(おなご)の仕草は何?」

秀吉「微笑み」
利家「紅を差す」

今はスティックやブラシで口紅を塗るのが主流ですが、昔は貝殻に入れた口紅を薬指か小指ですくい取って、そのまま直接シュッと塗っていました。その仕草がいいと主張する利家。
一方の「微笑み」は、女性ウケしそうな返答をして好感度を上げようと…いや、民の笑顔を見るのが生きがいの秀吉ならでは、ですね。

しかし、本心をさらけだしてないと見るや、食らいつく利家。
信長の妹・お市の方に秀吉が恋心を抱いていた事に言及します。

「我らは若い頃から、お市様をずっと見ていた。お市様が紅を差す姿にグッときていたじゃろ」

すかさず反論する秀吉。
「お主、どうやって見とったんじゃ!お市様とわしらとでは身分が違いすぎて、化粧する姿など見られんのに!」

「…頭の中で、じゃ」
利家の妄想でした。ラードといい、なんかいろんな意味で、重いです…。

重くて軽くてちょうどいい


「心の拠りどころは何?」という、範囲が広すぎて大雑把な第5問も轟沈。
最後の第6問です。「お互いが考える、2人のコンビ名は?」

秀吉「犬猿」
利家「犬猿は」

実に惜しい。利家はコーナー名全部を言おうとしたのでした。

余談ですが、もしこの2人が漫才コンビを組んだら…

利家「どうも~、ケンでござる~」
秀吉「どうも~、エンでござる~」
秀吉・利家「2人合わせて犬猿でござるが何か問題でも?」
利家「いや~、わし、五大老になりたいと思うとるんじゃ」
秀吉「わし、ケンのやりたい事はなるべくやらせてやりたいと思うておるゆえにのう~。いっぺんやってみやあ」
利家「いつもかたじけない」
秀吉「ええんじゃええんじゃ」

…こんな感じになりそうですね。(あくまでも想像です)

さて結局、6問中1問しか正解できませんでした。罰ゲームとして、2人で顔を見合わせて、互いに愛の告白をすることに。



利家「400年間、黙っていた事がある。お主、唇がすごくモッテリとしているぞ。好きじゃ」




秀吉「利家。お主のもみあげ、武士らしくてとても素敵じゃ!」


やはりどうも、利家の方が重いと申しましょうか。
しかし、ゆるふわキャラの秀吉と、濃厚キャラの利家だからこそ、ヘビー&ライトでバランスのいい組み合わせになるのでしょうね。
末永く、お仲良しに。
(岡戸孝宏)
名古屋おもてなし武将隊® 戦国音絵巻
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2017年04月17日21時41分~抜粋

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