名古屋おもてなし武将隊® 戦国音絵巻

掟破りのなんでも鑑定団

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400年前より現世に蘇りし戦国武将が、ラジオで夜のひとときを演出する、型破りの番組『名古屋おもてなし武将隊 戦国音絵巻』。
今宵のお相手は、豊臣秀吉、前田利家、陣笠隊の足軽・なつ。

今回ご紹介する企画は『太閤!なんでも鑑定団』。
秀吉が太閤検地で土地を見定めた能力を活かし、現世のモノやお宝がもしも戦国時代にあったら、はたしてどれくらいの価値があるのかを鑑定する企画です。

火曜日夜9時の人気コーナー


「もしや、あのテレビ番組のパロディーでは?」と思った方々。
はい、そうです。しかも、放送時間が火曜の夜9時、丸かぶり。
本家の真裏で行なう、チャレンジ精神あふれるコーナーです。
これがホントの『対抗!なんでも鑑定団』と言うかどうかはさておき。

ちなみにこのコーナーの注意点ですが、電気などの燃料を使うものに関しては、一時的にでも使えるものとします。
そうですよね。もし仮にスマホが戦国時代にあったとして「電源もない・電話会社もない・インターネット環境もない。だからこんなもの使えない」となっては、話が進みません。

そして、鑑定価格は「円」で表します。
これも、戦国時代と現代の貨幣価値を換算してたらややこしくなるので、分かりやすくしています。
アニメや特撮に出てくる宇宙人が、日本語をしゃべるようなものです。リアリティを求めすぎるとエンターテイメントは楽しめませんからね。

便利さに甘えすぎない


さて、リスナーからは鑑定依頼の矢文(メール)が舞い込んできています。
最初に取り上げる題材は「新幹線」。

戦国時代、陸路の交通手段はほぼ徒歩です。馬に乗れるのは武将クラスのみ。
江戸時代、日本橋から三条大橋まで徒歩で2週間はかかっていたそうです。
それが新幹線だと東京~京都間で2時間ちょっとですから。
好きな所に短時間で行ける、素晴らしい乗り物です。

現世の価格相場は16両編成で約40~50億円らしく、この新幹線を鑑定依頼したリスナーは、自分で値踏みした価格(本人評価額)を50億円と設定してきました。

さて、秀吉の鑑定結果は…

10億円

おや、意外と低いですね。
便利ではあるが、これに頼ると部下が歩くのを怠けて、武力が低下するのではないかと危惧し、この価格になったようです。

ただ、もし新幹線があれば、秀吉は「中国大返し」と呼ばれる大移動をすることなく、本能寺の変に見舞われた織田信長を救うことができたかもしれません。
歴史がガラッと変わりますね。そう想像するのも楽しみ方の一つと言えます。

東京スカイツリーは富士山より高い?


最後の鑑定依頼は「東京スカイツリー」。
こちらの物件は、秀吉の無二の親友である前田利家が鑑定に参加します。

鑑定依頼したリスナーの本人評価額は、想像もつかないということで100億円。
ちなみに実際の建設費は400億円だとか。戦国時代では城が3つは作れる額だそうです。

戦国時代の高い塔と言えば、遠くの物を見渡せる物見やぐら。
東京スカイツリーの高さは634メートル。展望回廊は450メートル。見晴らしは抜群です。
それに戦国時代の城の天守閣は、権威の象徴として高く立派なものにしていましたから、見栄えも申し分ありません。

しかし利家は、東京スカイツリーの高さを聞き、おののきながらこう言いました。
「富士山より高いのか?」

富士山の高さは3,776メートル。比べ物にならないほど高いです。
しかし、戦国時代最大級の高さを誇る大阪城ですら、50メートルかそこらだったといいます。
400や600メートルもある建物など、とても想像できないのでしょう。
我々現代人なら、高さ5,000メートルのビルだと聞かされるようなものです。
戦国武将にとっては東京スカイツリーも富士山も変わりなく高いのでしょうね。

さて、そんな利家が出した鑑定結果は…

1万円

東京スカイツリーの鉄骨数本にも満たないような低価格です。

その理由は、物見やぐらとしては、高すぎて逆に見づらいという点。
そして、こんな高い建物は手入れや維持が大変。
確かに、戦国時代では持て余しますね。納得です。

時代によって価値観の違いがあるのだなと、改めて思わされる企画でした。
(岡戸孝宏)
名古屋おもてなし武将隊® 戦国音絵巻
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2017年03月28日21時30分~抜粋

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