名古屋おもてなし武将隊® 戦国音絵巻

プロ野球開幕・前前前前夜祭

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400年前の戦国時代から現世に蘇った戦国武将が、ラジオで軽快にトークを繰り広げる、ギャップ萌え要素たっぷりな番組『名古屋おもてなし武将隊 戦国音絵巻』。
今回の布陣(出演メンバー)は、織田信長、徳川家康、陣笠隊の足軽・一之助(かずのすけ)です。

一之助はお祭りが大好きで、この日も番組冒頭から口癖の「わっしょい」を連発。
派手好きな信長も一緒に「わっしょい」。
ステレオわっしょいに、たじろぐ家康。
そんなカオスなオープニングから、『武士語変換』のコーナーへと続きます。

現代語を戦国時代っぽい武士語に変換し、各曜日で代表を選び、リスナーのアンケートでMBG(最も素晴らしい・武士・語)を決める名物企画。
今週のテーマはプロ野球開幕が迫っているということで「スタメン」です。
スターティングメンバーの略で、その試合の先発出場選手のこと。

時代によって変わる意味


まず、織田信長が考えた武士語は「旗本陣形」。
皆さんがよく耳にする“旗本”はおそらく、江戸時代の用語の方でしょう。
大雑把に言えば、徳川家の家臣で、大名の次に偉い身分です。

小説や映画で有名な『旗本退屈男』も、それです。
主人公の早乙女主水之介(さおとめもんどのすけ)を、市川右太衛門や北大路欣也らが演じていました。

漫才ブームを経験した人なら、
「パッ!天下御免の向こう傷、パッ!拙者早乙女、パッ!主水之介!」
という西川のりおのギャグを思い浮かべるかもしれませんね。

しかし、信長がここで言う旗本は、戦国時代の役割のこと。
戦のとき、自陣にいる主君のそばで護衛する、家臣の精鋭部隊です。
「集団の中では欠かせない者たち」という点で、スタメンと相通ずるのではないかと。その並びを決めるので陣形という言葉を付けたと。

なるほど、なかなか説得力のある案です。
それを聞いた一之助が、やや興奮気味に「プロ野球の開幕戦におけるスタメンがいかに重要か」を語り出します。

どうやら一之助、現世に蘇ってきてから野球にハマってしまったご様子。
球場の応援風景にお祭り好きの血が騒ぐのでしょうか。

そんな一之助が出した武士語は「七神(しちがみ)」。
この言葉を聞いた家康が、AKB48の“神7(セブン)”のことかと指摘しますが、それは関係ないそうです。

神様を代表する、スターティングメンバーと言えるのは、七福神ではないか。それを、スタメンのように略して七神。
調子に乗ってついつい「1番、恵比寿様」とラインナップまで発表しかける一之助。

愛があれば身分差なんて


そして最後に家康が出したのは「スサノオ面子(メンツ)、略してスサメン

スサノオノミコトと言えば、日本神話の主役級。腕っぷしは最強とうたわれています。
ヤマタノオロチを退治した際に得たと言われる草薙剣(くさなぎのつるぎ)が、熱田神宮でまつられていますから、名古屋とも縁が深いです。

その、軍神・スサノオに選ばれし面子が勢ぞろいするようなものではないかと説明する家康。
しかもスタメンっぽく「スサメン」と言い換えるところは、さすがシャレてますね。

しかしここでまた一之助が熱く語り始めます。
「スサノオノミコト様ならやはり4番を打って頂きたい。強打者の資格あり!」

すっかり監督目線です。
「俺ならこの選手をこう使うね」と語る典型的な野球ファンです。

この野球愛に、半ばあきれる信長と家康。
曜日代表の武士語を決める軍師(ディレクター)も、熱意にほだされて「七神」をつい選んでしまうのでした。

この日の一之助はまるで、首脳陣の前で素振りとかして必死にアピールする、若手選手のよう。
そんなイキのいい若手がドラゴンズにも現れ、共に名古屋を盛り上げてほしいものです。
(岡戸孝宏)
名古屋おもてなし武将隊® 戦国音絵巻
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2017年03月27日21時05分~抜粋

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