木曜日の「オトナのいろどりっ!」は、関富子先生のお料理レシピ。
毎月のテーマに沿ったレシピを1品ずつご紹介いたします。
2月のテーマは「湯気立つぽかぽか汁物レシピ」。
今回は「鶏肉の煮込みにゅうめん」です。
昆布と削り節でダシを取れば
「"そうめん"なんですけど、"にゅうめん"なんです」
いまは冬。温かくして食べるそうめんを"にゅうめん"と言いますよね。
「まぁきっと夏のが残っているかもしれませんので、寒い時にぜひぜひお使いいただければと思います」
夏には食べ飽きることも多いそうめん。
シンプルな味だからこそ、おいしく食べるには、そうめんの脇を固めてくれる"ダシ"をきっちり取ると、よりおいしく食べられます。
「そこが勝負ですね」
丹野みどりも気合十分。わかりやすく1人前でレシピを紹介しましょう。
まずは水を2カップ。そこに入れるのは、出汁昆布。
濡れ布巾で拭いて、切り込みを入れておきます。
水の中に昆布を10分から30分ほど浸けたら、火にかけます。
煮立つ直前に昆布を取り出します。
取り出した後、煮汁がふわーっと沸騰したら、削り節を入れて、火を止めます。
20分置いたら、漉しましょう。
「まずこのおいしい出汁を取らないと、やはりにゅうめんはおいしくないと私は思います」
関先生の言うことは信じましょう。
下味を付けて鶏肉を煮込めば
出汁が取れたら、味付けをしましょう。
淡口醤油が大さじ1、お酒が大さじ半分。
「シンプルですね」
思わず丹野みどりが息を漏らします。
そのシンプルな味付けがどう化けるのか。試食が楽しみです。
さて、今回は鶏肉の煮込み。
鶏のもも肉をにゅうめんに入れます。一口大に切ったら、お塩をパラパラッ、お酒に10分ほど浸けて、下味を付けます。
出汁の味付けに続いて、こちらもシンプル。
しかし、そのまま入れるより、お肉に下味を付けるとやはりおいしい。
ここはちょっぴり手間をかけてみましょう。
鶏肉を熱湯に通して灰汁止めをします。中まで火を通す必要はありません。
味付けをした出汁に、湯通しした鶏肉を入れて、5分煮込めば、もうおいしい。
硬めに茹でたそうめんを入れて、ほどよいところで完成です。
「具のトッピングなどは先生、かまぼこなども乗っていますね」
家にあるものを適当に乗っければOK。
今回はメインの鶏肉に、ショウガとネギを添えました。
早速口にする丹野みどり。
「先生、これ私、エンドレスにいけちゃいそう」
にゅうめんをすすり、おつゆを飲み、鶏肉を食べ、箸がとまりません。
下味を付けた鶏肉が、おつゆの味を吸って絡んで、一体感のある料理になります。
「でも先生、簡単バージョンとかないでしょうか?」
そうそう、出汁を取る代わりに、うどんスープの素を使えば、おいしいおつゆがあっという間に出来上がります。
分量より少し濃い目に作るとおいしいですよ、と関先生。
まもなく国公立大の大学入試ですね。
勉強のお供の夜食にもぴったりの「鶏肉の煮込みにゅうめん」ぜひいかがですか?
材料とレシピ
【材料】1人分
A・水 2カップ
・昆布 5㎝
・削り節 10g
B・淡口醤油 大さじ1
・酒 大さじ1/2
C・鶏もも肉 80g
・塩 少々
・酒 少々
・かまぼこ 2切れ
・そうめん 1束
・ネギの小口切り
【 作り方 】
①出汁をきちんと取るのが味の決め手。水2カップに、濡れ布巾で拭いて切り込みを入れた昆布を入れる。10分から30分置いたのち、火にかけ、煮立つ直前に昆布を取り出す。沸騰したら削り節を入れて火を止め、20分置いたら漉す。
②出汁に、淡口醤油大さじ1、酒大さじ1/2を入れて味を付けかけだしの完成。
③鶏のもも肉を大きめの一口大に切る。塩を振って酒に10分浸け、下味を付ける。灰汁止めとして熱湯に通す。
④かけだしに、湯通しした鶏肉を入れ、5分ほど煮る。
⑤別鍋にお湯を沸かし、そうめんを硬めに茹で、冷水にとり手早く洗って水気をきる。
⑥④に硬めに茹でたそうめんを入れて温め、器に盛る。かまぼことネギをのせて、できあがり。
(榊原)
丹野みどりのよりどりっ!
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2019年02月21日16時37分~抜粋