飲料のグラムとミリリットルの使い分け

丹野みどりのよりどりっ! / ライフ・ヘルスケア

Aさんは、小学校の算数でミリリットルやリットルなどの「かさ」を勉強している小2の娘たちからこんな質問をされたそうです。

「ジュースとかはミリリットルって書いてあるのに、なんで缶コーヒーはグラムなの?」

答えに困ったAさんから『丹野みどりのよりどりっ!』宛てにメッセージが寄せられました。

今回の回答者

「飲料のグラムとミリリットルはどのように使い分けしているの?」というキニナルについて、株式会社伊藤園の村瀬彰洋さんにお答えいただきました。

株式会社伊藤園は、和食の文化に欠かせないお茶を中心に、世界に向けて健康で豊かな生活提案を行う総合飲料メーカーです。

1980年に世界初となる「缶入りウーロン茶」を開発し、その後いくつもの「世界初」「業界初」の技術革新を積み重ね、現在では、茶系飲料No.1ブランド「お~いお茶」をはじめ、コーヒー飲料「TULLY'S COFFEE」、野菜飲料「1日分の野菜」など様々な製品を取り扱っています。
 

グラムとミリリットルの使い分け

まずは、この使い分けがいつ頃からされるようになったのか聞いてみました。

村瀬さん「15年ぐらい前から徐々に、内容に準じて表記するようにしています。それまでは、法律で表記の仕方は定められていました。この変化はペットボトルが普及したり、あたたかい商品が出たりと、容器や飲料の種類が多様化したことによるものと思われます」
                                         
では、具体的にどのように使い分けしているのでしょうか?

村瀬さん「内容量の表示は、計量法などの法律の上ではグラムでもミリリットルでも、どちらでもいいことになっていますが、伊藤園では容器の種類によって、表示を使い分けています。

まず缶飲料の場合ですが、多くの場合グラム(g)表示をしています。これは昔、缶詰として食品を缶に詰めていたことからきています。ただし、炭酸飲料の場合はミリリットル(ml)やリットル(L)で表示をしています。これは、炭酸飲料に含まれる炭酸ガスが重さでは量りにくいためです。炭酸飲料は昔、瓶に入っていたことからmlで計量してきた歴史があり、そこから缶でもmlが採用されています」
 

紙パック・ペットボトルの場合

村瀬さん「次に紙パックの場合ですが、ミリリットルやリットルで表示をしています。
これは以前の法律があった時の名残です。

最後にペットボトルの場合ですが、中身の比重を考慮してグラム表示とミリリットル・リットル表示を使い分けています。多くの飲料は1ミリリットルが、ほぼ1グラムのため、ミリリットル・リットル表示を採用しています。

ただし、100%果汁の飲料や野菜飲料等の糖分の使用量が多く、比重が重い飲料の場合は、砂糖の重量が重いことからグラム表示をしています。例えば、弊社の野菜飲料『充実野菜』だと、中身が900ミリリットルでも重さは930グラムなので、表示は930グラムになっています」

歴史的な背景があったり、1ミリリットルが1グラムではなかったりと様々な要因でグラムとミリリットルの使い分けがされているんですね。たしかにどろっとした飲み物なんかだと、グラムで表記したほうがより容量がイメージしやすいような気がします。
 

アルミ缶とスチール缶の使い分け

缶といえば、スチール缶もあれば、アルミ缶もあります。どのように使い分けをしているのか伺ってみました。

村瀬さん「飲料によって使い分けています。基本的には、炭酸飲料はアルミ缶、それ以外はスチール缶を使用しています。
当然例外もありますが、炭酸飲料にアルミ缶が多く使われている要因としては、炭酸飲料の場合、中から外に圧力がかかる関係で、柔らかいアルミ缶が適しているという理由があげられます。
アルミ缶は軽く柔らかい、スチール缶は丈夫という特徴があるので、飲料の種類、工場の製造ラインなど様々な要因を考慮して各社使い分けをしています」

スーパーや自販機で飲み物を買う際には一度、表記や缶の材質をチェックしてみてください。メーカーによってもそれぞれ異なるようなので、比較してみると面白いかもしれませんね。
(おきな)
 
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2018年12月04日16時35分~抜粋

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