丹野みどりのよりどりっ!

寒さトラブルの多い季節だからこそ「皮膚」について知っておこう!

秋から冬になると気になるのが皮膚の乾燥やかゆみですね。
常にしっとりとしたすべすべの肌でいるにはどうしたらいいでしょうか。これを塗ればいいとか、こういう習慣は悪いとか、巷に情報はたくさんありますが、まずは皮膚の医学的に正しい知識を学びましょう。

10月24日放送の『丹野みどりのよりどりっ!』では皮膚やかゆみについて取り上げます。お話は藤田医科大学医学部皮膚科学講座准教授の岩田洋平先生です。

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皮膚の働き

今回のシリーズは「皮膚」についてですが、まず皮膚そのものについて岩田先生のお話です。

私たちの全身を覆っているのが皮膚ですが、外からの刺激や衝撃、いろいろな細菌の感染などから身体を守る働きをしています。
面積でいうと畳一畳分くらいあって、人体で最大の臓器とも言えます。

皮膚には外からの衝撃を和らげるクッションの役割もありますし、体温を守る働きや温度調節などの働きもあります。さらに、ものを触ったり、熱いとか冷たいとか伝える感覚器としての働きもあります。

体温を守るというのは、具体的には、寒いところに行くと皮膚に生えている毛が逆立って、それが空気の層を作り、熱が外に逃げないようにします。
逆に熱を出したい時、皮膚は汗を出して、それが蒸発して熱を逃がします。

丹野は「もし皮膚がめちゃくちゃ硬い鋼のようだったら、クッションにもならないし、寒い暑いで伸びたり縮んだりできないですね。この薄い皮膚はものすごい役割をしてくれているんですね」と感心しました。

皮膚は三段構造

皮膚の構造はどうなっているでしょうか。

一番上が表面の皮膚で表皮。その下に真皮という真ん中の層があり、その下に皮下組織という脂肪組織などがある層がある、三層構造になっています。

そして、それぞれの層に役割があります。
一番外の表皮は主に外からの刺激を守るためのバリアの役割をしています。外から異物が入ってくるのを防いだり、日光、紫外線を反射させるとか、まず守るための働きです。

真皮は、主にコラーゲンとかで作られており、肌の張りとか、そういった弾力を司っています。
さらに毛とか汗を出す部分、感覚、器官がある場所です。

丹野は「若々しい肌といった時に、真皮のコラーゲンのところがいっぱいあるとプリっとしていいんですね」と、興味津々。

皮下組織は、主に脂肪とかで作られていますが、クッションの役割をします。すぐ下が骨とか筋肉になりますので、衝撃が加わった時に、何もないとすぐ皮膚が裂けてしまいますので、脂肪で和らげています。

皮膚の厚さは?

丹野「三層構造の厚さはどのくらいですか」

岩田先生「場所によってずいぶん違います。手のひら、足の裏はよく衝撃が加わる場所ですので、表面がとても分厚くできています。逆に、顔や首は非常に薄いです」

丹野は「人間の身体はほんとによくできていますね」と感心しました。

人体で皮膚が一番大きな臓器というのは驚きですね。自分を守ってくれていると思うと、当たり前のようにある皮膚に感謝したいです。
(みず)
 
丹野みどりのよりどりっ!
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2018年10月24日16時38分~抜粋

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