「ドレミ」って何語?

丹野みどりのよりどりっ! / カルチャー

今年で3歳になるお子さんをもつAさん。先日、家でお子さんと歌を歌って遊んでいたら、ドレミの歌を一緒に歌うことに。
いつものように「ドはドーナツのド~」と歌っていると、こんな疑問が浮かんだそうです。

「ドレミって何語なんだろう?」ということで、今回は「ドレミ」についてのキニナルを調査しました。

今回の回答者

「ドレミって何語なの?」というキニナルについて答えていただいたのは、島村楽器株式会社名古屋みなと店ピアノインストラクターの山本麻美さん。

山本さんは、ピアノを教えることをメインに、ショッピングモール内などでの演奏活動もされている方で、大人のための予約制レッスンを担当。
高校生から80代までの幅広い年齢の方と、音楽の基礎から、様々なジャンルの音楽でピアノの音色を楽しむレッスンをされています。

ドレミって何語なの?

早速本題の「ドレミは何語なのか」について聞いてみました。

山本さん「ドレミはイタリア語です。ドレミという言葉が音にあてはめられたのは、今から1000年ほど前です。イタリアの修道士グイード・ダレッツォという方が、聖ヨハネ賛歌という歌の歌詞の各節の頭の音と言葉から取ってあてはめたのが始まりです。

皆さんが歌ったことのある『ドはドーナツのド』に近いような感覚でドレミが生まれたといってもいいと思います。最初は『ド』が『ウト』という言葉だったり『シ』がなかったりしたのですが、使われていくうちに、今の『ドレミファソラシド』になりました」
                                         
丹野「ドレミ以外にも、音楽用語にはイタリア語が使われていることは多いのでしょうか?」

山本さん「ドレミを定めたグイード・ダレッツォもイタリアの方なのですが、当時はイタリアが音楽の中心地だったので、音楽用語の多くはイタリア語です。
ただ作曲家の出身地によってその言語で指示が書かれていることもあります。音楽用語辞典などにはイタリア語・ドイツ語・フランス語・英語が載っていることが多いです」

実はイタリア語だったんですね。
今では「ドレミ」と言われれば、音の名前とすぐにわかるぐらい定着していますが、もし違う歌の頭文字をとっていたら違う言い方になっていたかもしれませんね。

日本語や英語での「ドレミ」

では、イタリア語以外の国ではどのように音の名前を表していたのか聞いてみました。
 
山本さん「日本語では『ハニホヘトイロハ』、英語では『CDEFGABC』、ドイツ語では『CDEFGAHC』(つぇー・でー・えー・えふ・げー・あー・はー・つぇー)と書いたり読んだりします。
英語はコードネームとしても使うので、ギターなどをされている方にも親しみのあるものですね。ちなみに、今ではドレミファソラシドと『ド』から始まるのが普通になっていますが、昔は『ラ』から始めていたようで、その名残で今でも『ラ』が『A』となっています」

「イ」や「A」ではなく、「ハ」や「C」から始まっているのは、非常に興味深いですね。

ドレミが日本に入ってきた時期

日本語では「ハニホヘトイロハ」と表していたわけですが、いつドレミが日本に入ってきたのでしょうか?聞いてみました。

山本さん「日本人がはっきりとドレミ(西洋音楽も)を意識しはじめたのは、明治維新のころだと思います。それまでも西洋の楽器などが日本に入ってきたことはあったようですが、鎖国などの影響もあり浸透しなかったみたいですね。
明治になって西洋音楽を導入しようという動きが出てきて『音楽取調掛(おんがくとりしらべがかり)』という機関が設置され、これが今の東京芸術大学音楽学部になっています。」

ドレミがイタリア語だというのは、実はあまり知られていませんよね。話の種としてぜひ使ってみてください。
(おきな)
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2018年10月02日16時34分~抜粋

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