9/5放送の『丹野みどりのよりどりっ!』、「大人のクリニック」のコーナーで取り上げたのは、8月に引き続いて「骨や骨粗鬆症について」。
今回は、藤田保健衛生大学医学部 内分泌・代謝内科学講座教授の鈴木敦詞先生から、「骨にまつわるさまざまな疑問」についてのお話を伺います。
手軽にカルシウムを摂取でき、減塩効果も期待できるという鈴木先生オススメの「乳和食」では、ある意外な食材と牛乳との組み合わせが披露されました。
魚は塩分に注意!
以前のこのコーナーで鈴木先生から伺った話によると、丈夫な骨を作るためにはカルシウムが大切で、そのためにはコップ1杯の牛乳を飲むと良いということでした。
牛乳以外では、カルシウムを取りながら良質なたんぱく質・良質な脂・ビタミンDも摂れる「魚」が大事だそうです。
特に脂がのっている海の魚がベスト。
ただ、魚を使う料理はどうしても塩分が多くなってしまうという問題もあります。
高血圧との関係がよく知られている塩分ですが、塩分が身体に多く入ると、カルシウムと一緒に身体の外に流れ出していってしまうというのです。
「無駄なことをして結局高血圧だけ残るため、塩分についてはしっかりと考えたほうが良い」と鈴木先生。
最も手軽な乳和食
ここで丹野が、以前鈴木先生から教わった「乳和食」について振り返ります。
乳和食とは、乳製品の「乳」に"新しい"という意味の「ニュー」をかけた、新しい和食=乳和食(NewWashoku)のこと。
カルシウムも摂取できる上に、塩分を抑える効果も期待できるという優れた料理です。
あくまでも食事の大事なところは「おいしくなければいけない」という鈴木先生ですが、乳製品のタンパク質が和食の味わいを良くしてくれるというのです。
鈴木先生が一番シンプルだという乳和食について教えてくれました。
それはなんと、「納豆のタレの代わりに小さじ1杯の牛乳を入れて混ぜる」というもの。
丹野みどり、動揺する
まさかの取り合わせに、「アハー!先生ちょっと待って!」と動揺を隠しきれない丹野。
「そんなことしたら『えー!』って周りにドン引きされそうだけど…」と慌てます。
鈴木先生によると、小さじ1杯程度の牛乳では「ほとんど味はしない」とのこと。
タレを使わない時点で減塩となり、さらにタンパク質が入るので、泡立ちがよくなってよく混ざるといいます。
納豆そのものがにおいや味の強いもののため、それほど「乳臭さ」を意識せずに使うことができるんだそう。
「納豆に牛乳」こそが、手軽にできる乳和食の第一歩なんだとのこと。
「やってみます、先生」とひどく感心した様子の丹野。
カフェインの悪影響
嗜好品であるタバコやお酒の骨への影響も気になります。
タバコは心臓に悪い・肺がんになるといった、様々な健康に対する影響が知られていますが、骨にとってもやはり、骨自体を錆びつかせてしまうような悪い影響を与えるんだそう。
よって、喫煙者の方が骨折が増えると鈴木先生。
お酒は飲みすぎるとやはり骨に負担がかかりますが、適正な量であれば問題はありません。
しかし、意外と盲点なのが「カフェイン」。
コーヒー・紅茶・玉露の中に多く含まれているカフェインは、摂りすぎると骨を作る細胞の機能を弱め、尿の中にカルシウムを捨ててしまうという作用があるんだとか。
カフェインの摂りすぎは、骨にとってかなりの悪影響があるということです。
とはいえ、コーヒー1杯でどうこうなるという問題ではなく、一日に10杯も飲むような状況でなければよいそうです。
カフェインそのものによる害もあるため、あまりにもカフェインが強すぎるドリンクを取りすぎると、骨にとっても悪いということでした。
カルシウムを効率よく摂取し、骨への負担を軽減して、いつまでも丈夫な骨を保ちたいですね。
(minto)
丹野みどりのよりどりっ!
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2018年09月05日16時34分~抜粋