丹野みどりのよりどりっ!

意外な組み合わせ、なのに納得の味「パイナップル炒飯(チャーハン)」

木曜日の「オトナのいろどりっ!」は、関富子先生のお料理レシピ。
毎月のテーマに沿ったレシピを1品ずつご紹介いたします。

8月のテーマは「夏のよくばり!ひと皿ごはん」。
今回は、「パイナップル炒飯(チャーハン)」です。

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パイナップルと特権

「ウワォ!なんかトロピカルな感じ!」

丹野みどりのテンションが上がります。

「夏ですよねー。この甘酸っぱさがごはんに合うんですよ」

パイナップル×ごはんを推す関先生。
しかし、パイナップルで料理といえば、酢豚に入っているイメージ。
そして、酢豚にパイナップルといえば、好きな人と嫌いな人が分かれる代表ですよね。
ちなみに私ディレクターの榊原は酢豚にパイナップルもポテトサラダにリンゴも入れたくない派です。

それが今回はチャーハン。
しかも半分に切って中身をくり抜いたパイナップルを器にして、チャーハンを盛る。

「もう宮廷料理じゃないですか、完全に」

ということで、今回用意するパイナップルは、缶詰ではなく生パインを用意してください。

「そうするとね、お子さんたちが夏休みでおばあちゃんのところに帰ってきたときに、わー!嬉しい!って言うような」
「お母さんのところではなく、“おばあちゃん”のところに、というところに実生活が出ましたけれども」
「年齢がばれちゃいましたか」

そんなお茶目な関先生が教えるパイナップル炒飯です。
まずはパイナップル。
買うときは形の良いものを選びましょう。
縦半分に切るときに、切りやすいです。
洗って半分に切ったら、回りをぐるりと包丁を入れて、中をスプーンでくり抜きます。

「で、ちょっとお汁が溜まるから、皆さん飲んでください」

大爆笑する丹野みどり。
料理を作る人の特権ですよね。もったいないですもの。

淡口醤油と粗挽き胡椒

くり抜いたパイナップルは1cm角くらいに刻みます。

今度はナッツ類。
今回はカシューナッツを使いましたが、ミックスナッツでも落花生でも良いでしょう。
一握りくらい用意して、ザックザックザックと切ります。

そして、色合い的に、赤いパプリカ。
コロコロと5mm角くらいに切りましょう。
量は1/2個で十分です。

そして青物。
今回はインゲン豆を使いました。
枝豆でも良いでしょう。
10本程度を茹でて1cmくらいに切ります。

あとは、ニンニクのみじん切りを大さじ2。
タマネギのみじん切りを1/2個分用意します。

あとの味付けは、淡口醤油を大さじ3と、粗挽きの胡椒。

「ちょっと待ってください!先生。味付けは、淡口醤油と粗挽き胡椒だけ⁉︎」
「だけ‼︎」
「チャーハンに⁉︎」

パイナップルから出る甘酸っぱさが活きてくるので、これ以上の調味料は必要ありません。

あとは白いごはんを4人分。お茶碗4杯分用意しましょう。
炊き方はお好みで。家にあるごはんでも、冷凍したごはんをチンしてもよいし、温かいごはんでも冷めたごはんでも構いません。

パイナップル炒飯とおばあちゃん

これで全部の材料が整いました。

炒め鍋に油を大さじ2杯分くらい入れましょう。
まずは、ニンニクのみじん切りとタマネギのみじん切りを炒めます。
タマネギが透き通ってきたら、1cm角に切ったパイナップルを入れます。
サッサッサッサッサッと炒めたところに、今度はナッツ系が入ります。
そこにパプリカを入れて、30秒くらい炒めたところに、先に調味料が入ります。
淡口醤油を大さじ3と、パッパッパッパッパーと粗挽き胡椒を強めに振って、あとはごはんが入って、粘りが出ないように切るように切るように切るように炒めたら出来上がり。
最終的にサヤインゲンをパラパラパラーと散らします。

コツは、ごはんを加えるのを最後にすること。
先にパイナップルに醤油の味が絡んで、甘酸っぱさだけではなく塩味が加わり、ただのパイナップルとはまったく違う味に変身します。

百聞は一見にしかず、ならぬ一食にしかず。
食べてみましょう!

「まずこのパイナップルの器が、すごい迫力ですね、これ」
「せっかくだからこうしてほしい」

パイナップルの葉っぱがスパッと半分に切られていて
「まるで、ウクレレのような感じで」
「ハワイアンな感じ!」

丹野みどりの“ウクレレ”がツボに入った関先生。
♪なんとかか~なんて歌いだします。

そういう意味の見た目だけではなく、
「お子さん喜ぶ!だって色が」
パイナップルの黄色、パプリカの赤、サヤインゲンのグリーン。
色とりどりで見ているだけで楽しくなります。
そして、ごはんも白ではなく、パイナップルと醤油の効果かオレンジ色になっています。

それではさっそく、いただきます。

「んー!これ、初めて食べたごはん」

そう言って、スプーンを口に運ぶ手が止まらなくなる丹野みどり。

疲れが癒されるような甘酸っぱさ。
それでいて、前回のようなお寿司の甘酸っぱさとは全然違う。
パイナップルの甘さと爽やかさ、そこに醤油が加わることで、フルーツの甘ったるさから離れた、ごはんにとても良く合う味に変わっています。

「先生、もう1回確認しますけど、味って淡口醤油と胡椒だけですよね?」

ニンニクとタマネギは入っていますが、ベースの味はその2つの調味料だけ。
胡椒を思いっきり振ることが大切だと関先生。
そして、淡口醤油もたっぷり入れること。

おかずにフルーツ断固拒否派の私、榊原ですが、このパイナップル炒飯は非常においしくて、かなりおかわりをしてしまいました。パイナップルが邪魔になっていない。むしろおかずとして食べたくなる味。
辛いの苦手、胡椒辛いのも当然食べられないディレクターですが、このパイナップル炒飯はまったく辛くない。

「これ、お子さん喜ぶだろうなー」

丹野みどりの言うように、お子さんでも十分食べられる味。
甘くて爽やかで、しかし甘ったるさは口に残りません。

「かわいいし、こんなのがおばあちゃんから出てきたら、『このおばあちゃん、ちょうだい』みたいな。『家にちょうだい!』みたいな!」

お孫さん、喜んじゃう。
だけでなく、お孫さんは鼻高々でしょう!

「うちのおばあちゃん、パイナップル炒飯作ってくれたのよ、って」
「なかなかいないですよ!パイナップル炒飯作るおばあちゃんって!」

材料もとても簡単。
ぜひ夏休み中にお試しください!

材料とレシピ

【 材料 】4人分
・パイナップル 1株
  (中身 300g)
・カシューナッツ 10粒
・パプリカ(赤) 1/2個
・サヤインゲン 10本
・サラダ油 大さじ2
A・ニンニク(みじん切り) 大さじ2
 ・玉ネギ(みじん切り) 1/2個
 B・淡口醤油 大さじ3
 ・粗びき胡椒
・ごはん 600g(茶碗4杯)

【 作り方 】
①パイナップルはきれいに洗い、水気をふき縦に半分に切る。皮のまわりを1㎝位残し、ぐるりと包丁を入れて、中身をスプーンでくり抜く。実は1cm角に切る。
②ナッツの種類はミックスナッツ、落花生などでも良い。今回はカシューナッツ。カシューナッツを粗く刻む。パプリカは5mm角に切る。インゲンは色よく茹で、小口切りにする。
③炒め鍋に油を大さじ2杯ほど入れ熱し、ニンニクのみじん切り大さじ2、タマネギ1/2個分のみじん切りを入れ、タマネギが透き通るまで炒める。透きとおってきたら、1cm角に切ったパイナップルを入れて炒める。そこに一握りの刻んだナッツ類を入れて炒め、最後に赤パプリカを入れ、30秒ほど炒める。
④淡口醤油大さじ3と多めの胡椒を入れて均一に味をつける。そこに白いごはんを入れ、粘り気が出ないように切るように混ぜ炒める。
⑤パイナップルで作った器に盛り付け、上から茹でたインゲンを散らして出来あがり。

(ディレクター榊原)
丹野みどりのよりどりっ!
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2018年08月16日16時35分~抜粋

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