丹野みどりのよりどりっ!

お寿司×混ぜごはん。お盆にお精進「野菜のまぜ寿司・夏」

木曜日の「オトナのいろどりっ!」は、関富子先生のお料理レシピ。
毎月のテーマに沿ったレシピを1品ずつご紹介いたします。

8月のテーマは「夏のよくばり!ひと皿ごはん」。
今回は「野菜のまぜ寿司・夏」です。

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手間を省いたお寿司ごはん

「みなさん、お盆に作っていただきたいなー、と思うんですよ」

肉類を使わないお精進で、さっぱりとした夏向きの味。
寿司というと、華やかでおもてなし料理にぴったりですよね。

「でも、みなさんどうしても、手がかかるっていう感じしない?」

お寿司というと、しいたけ戻して、干ぴょう戻して、酢飯を作らなきゃ、と大変なイメージを持っている人も多いでしょう。

「それを一括にバンと作っちゃったのが、今回の」

“まぜ寿司”という料理名ですが、お寿司でありながら混ぜごはんのような感じの一品です。

「そういうの大好きです、先生」

豪華に見えて手間は省けるお得な料理。
さっそく作り方です。

まず、4人~6人で米は2カップ。
洗って30分水切りをします。
炊くときの水加減は、普通のごはんよりも少し硬めの水加減。
お米にお水をセットしたら、お昆布も一緒に浸けておきましょう。

30分経ったら、昆布は取り出して、ちょっとみりんを入れる。
ごはんが少し甘くなって、おいしくなりますよ。

合わせ酢の野菜・炒める野菜

炊飯器のスイッチをオンして、グツグツグツグツごはんを炊いている間に、全部具材を作ってしまいましょう。時間的にも充分です。

まずは合わせ酢を作りましょう。
今回は、寿司飯を作るのではなく、合わせ酢を作って、ごはんと混ぜるのです。
さてその合わせ酢の分量は、酢が大さじ5、お砂糖を大さじ3、淡口醤油が大さじ1。
そこに、レンコン、ニンジン、ミョウガを入れていきます。

レンコンは皮を剥いてイチョウの薄切り。
ニンジンもイチョウの薄切り。
ショウガは縦にザクッザクッと切ります。

この具材たちを沸騰湯にバサッと入れて、茹で過ぎないように茹でましょう。
いっぺんに入れてもいいし、ちょっと時間差を作って入れてもいいです。
茹で上がったお野菜は、水気をしっかり切って、合わせ酢にドボンと浸ける。
野菜が冷めていくときに甘酢の味が染みこみます。

「そうしてそれが、今回の寿司飯のベースになっちゃうわけ」

そしたら今度は、味ご飯の要素で混ぜる具材を作っていきます。
ゴボウさんはササガキ。生シイタケは石突きを取って半分に切って細く切ります。タケノコも細く切って、ショウガも千切りにして、それら全部を油で炒めます。

具材に油が回ってきたら、お出汁を1/2カップ入れます。
そこに砂糖を大さじ1と1/2、みりんを大さじ1くらい入れて、具材に甘みを含ませます。
あとは淡口醤油を大さじ3杯入れて、汁気がなくなるまでグツグツグツグツ煮ていきます。
これで、混ぜる具材も完成です。

肉がないのにコクがある

炊き上がったごはんをバットに移し、具材入りの合わせ酢を入れてごはんと混ぜました。
炒めて味付けした具材も入れて混ぜました。これでもう出来上がりです。

「最終的にみんなごはんに向かっていくんだよー!っていう感じ?」
丹野みどりさん、ご名答です。

酢飯を作ろうとすると、バタバタ扇いで艶を出しますが、そういう難しいことは一切なし。
寿司ごはんであって、混ぜごはんであって、その中間くらいの感じのお寿司。

「まず、見た目が華やか」

キュウリの緑、レンコンの白、シイタケの茶色、ニンジンのオレンジ。
色とりどりの野菜がごはんから顔を出します。

「いただきます」

うーん!うわー!と叫ぶ丹野みどり。
「濃いお肉的なものは一切入っていないのに、すごいおいしい」

歯触りの妙と言いますか、入れた野菜の分だけ味わいが深くなります。
甘酢に浸けた野菜の食感。炒めた野菜の食感。これまた全然違います。
そして、ショウガがとても良い仕事をしている。

「今回、お肉が入っていないのに、どうしてこんなにコクがあるのと思ったら、炒めていますから」

炒め油が入ることで、野菜だけなのにコクがありつつも、さっぱり感が出ている。
合わせ酢だけで混ぜていくと、ただ酸っぱいだけのさっぱりご飯になってしまいますが、これはまったく違います。

夏におススメの一品、ぜひお試しください。

材料とレシピ

【 材料 】4人分

・米 2カップ
 ・昆布 5センチ
 ・みりん 大さじ1
・レンコン 100g
・人参 1/4本
・みょうが 4本
・塩

 合わせ酢
・酢 大さじ5
・砂糖 大さじ3
・淡口醤油 大さじ1

・生シイタケ 4枚
・ゴボウ 1/2本
・タケノコ(水煮)1/6本
・生姜 親指大

 味付け
 ・油 大さじ2
・だし汁 1/2カップ
 ・砂糖 大さじ1・1/2
・みりん 大さじ1
・淡口醤油 大さじ3

お好みで…
・キュウリ 1本
・トウモロコシ(茹)
・枝豆

【 作り方 】
①4~6人で米2カップ。米をよく洗い、30分水切りする。お米に普通より少なめの水と切りこみを入れた昆布を入れ30分おく。昆布を取り出し、みりんを少し加えて米を炊く。
②ごはんを炊いている間に具材を作る。酢大さじ5、砂糖大さじ3、淡口醤油大さじ1、をボウルにあわせ、合わせ酢をつくる。具材のレンコンは皮を剥いてイチョウ切り。ニンジンも薄くイチョウ切りにする。ミョウガは縦に細く刻む。沸騰湯に少し塩を入れ、ニンジン・レンコン・ミョウガの順に茹でる。ミョウガを入れたらすぐにザルにあげ、しっかり水を切り、合わせ酢に浸ける。
③味ごはんの要領で、ゴボウはささがきにして5分程度水にさらす。生シイタケは石突きを取って半分に切り細切りにする。タケノコは短冊切りに、ショウガは千切りにする。フライパンに油を熱し、具材を油で2~3分炒める。油が回ってきたら、出汁1/2カップ、砂糖大さじ1と1/2、みりん大さじ1を入れて具材に少し甘みを含ませる。その後、淡口醤油大さじ3を加え、汁気が無くなるまで炒める。
④炊き上がったごはんをバットに移し、合わせ酢と具材を入れて混ぜる。炒めて味付けした具材も入れ、ごはんと混ぜて出来上がり!トッピングとして上に塩もみしたうす切りキュウリや枝豆、トウモロコシを散らすとおいしい。
(榊原)
丹野みどりのよりどりっ!
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2018年08月09日16時33分~抜粋

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